ミケガモのブログ

t白ジェネラルブリザード【デュエプレ】【マスター】【DMPP-08A】

デッキレシピ

f:id:mikegamo:20210310165805j:plain

  • コンセプト:S-
  • 完成度:S
  • デッキパワー:S-
  • 思い入れ:S

2021/03/09, ロマネスクカップADのマスター到達。 相棒よ、ありがとう。 f:id:mikegamo:20210310165816j:plain

キーカード解説

《大昆虫ジェネラルマンティス》

f:id:mikegamo:20210310165821j:plain
我が魂。

5マナのギガント・インセクト進化。 味方の5000以上のクリーチャーにシールド追加ブレイクを付与する。

打点数を追加するカードだと、最近では《緑神龍ハルクーンベルガ》や《インビンシブル・パワー》が登場している。 しかし、前者とは自身が進化速攻できる点、後者とは構築や軽さで差別化可能だ。

ギガント・インセクトは優秀なcip持ちこそいないものの、 進化元には1マナの《スナイプ・モスキート》、2マナの《アンビション・ビー》がいる。 軽量カードで攻め上がるという戦略性がハッキリしている。

肝心のカードパワーは相当微妙。DMPP-01の時点でもハズレア扱いされていた。 《ジェネラルマンティス》の召喚にもひと手間かかるのに、 横に5000以上のクリーチャーを並べておかなければ真価を発揮できない。 構築の際には、どうやって横にパワー5000以上のクリーチャーを用意するかが課題となる。

実は、効果自体は結構個性的。 よくありがちなブレイカー付与では無いので、 W・ブレイカーなどの能力のクリーチャーにもブレイク数を追加可能という特長がある。 また、パワー参照、しかも中途半端なパワー5000がラインになっているというのも珍しい。 パワー5000以上のクリーチャーやパンプアップカードが出るたび、 新たなデッキが組めるようになる可能性を秘めている。

唯一無二だが絶妙に使いにくい、でも拡張性は高い。 そんな渋い能力がたまらなく好きだ。 デュエプレを始めてからの一番のお気に入りカードである。

コイツのカジュアルデッキは、1弾の頃から作りまくっていた。 一緒にマスターの地を踏みたいとも前々から思っていた。 ランクマッチの昇格が緩和されたことで、今なら行けると確信を持ってデッキを考え始めた。

構築解説

コンセプト

今回は、《ジェネラルマンティス》が合理的に入るデッキの中で、最もデッキパワーの高い構築を目指した。

いつもの自分であれば、マイナーカードがデッキ内のパワーカードに食い潰されてしまうような構築は避けるところだ。 だが今回は、《ジェネラルマンティス》がお荷物になるシーンがあったとしても、 《ジェネラルマンティス》を使いうるレシピになってさえいれば良いことにして、 デッキパワーを追求していく。

これ以上は言わないが、《ジェネラルマンティス》のカードパワーは高くない。 周辺のギガント・インセクトもデュエプレ初期に出たものばかりで、最新弾の環境と張り合えるほどのカードは存在しない。 これをマスターレベルまで持って行くことを考えると、 「《ジェネラルマンティス》と相性の良いカードが積まれていて、元から一定以上の戦力を持っているデッキタイプ」 に乗っかりに行くのがベストな選択肢だ。

《ジェネラルマンティス》と非常に相性の良いカードといえば、《進化の化身》。 《進化の化身》で《ジェネラルマンティス》をサーチできて、次ターンに進化すれば《進化の化身》がブレイク付与を得られる。 相互的に強いシナジーを形成している2枚である。

f:id:mikegamo:20210310165951j:plain

mikegamo.hatenablog.com

《進化の化身》が入るデッキとは何か。一番に挙がってくるのは、やはり【ブリザード】だ。 ここで【ブリザード】を分析してみると、他にも《ジェネラルマンティス》と相性の良いカードが見つかる。

メインカードである《ダイヤモンド・ブリザードのパワーは5000。 奇しくも、《ジェネラルマンティス》の恩恵を受けられると来ている。 さらに、《ブリザード》のコストは3。 《ブリザード》→《進化の化身》→《ジェネラルマンティス》という綺麗なマナカーブも形成できる。

f:id:mikegamo:20210310165956j:plain

スノーフェアリー《愛嬌妖精サエポヨ》も、2コストにして高パワーを出力できる可能性を持っている。 《ブリザード》→《ジェネラル》と繋いだり、《ジェネラルマンティス》の進化速攻をすれば、 5000ラインを超えて《ジェネラルマンティス》の効果が適用される。

f:id:mikegamo:20210310170003j:plain

また、アグロ戦術を取る【ブリザード】は、 《ジェネラルマンティス》の進化元候補筆頭である1マナの《スナイプ・モスキート》とは良く噛み合う。 実際、《モスキート》は4弾環境にて【白ブリザード】に採用された実績もある。*1

f:id:mikegamo:20210310170011j:plain

このように、【ブリザード】のパーツや戦略は、《ジェネラルマンティス》と非常に調和的である。 《進化の化身》《ブリザード》《サエポヨ》と、軽量の効果適用先が3枚も揃っているのは、《ジェネラルマンティス》目線からしても魅力的だ。 そこで、今回は【ブリザード】に《ジェネラルマンティス》を組み込んだ構築にした。

構築について

テンプレの4x10の【ブリザード】から差し替えているのは、

  • IN
    • 《大昆虫ジェネラルマンティス》x2
    • 《スナイプ・モスキート》x4
  • OUT
    • 《神楽妖精パルティア》x2
    • 《ソーラー・コミューン》x2
    • 《転倒専機コロビナー》x2

の計6枚のみ。

《ブリザード》のカードパワーは、デッキに入っているスノーフェアリーの枚数に比例する。 《ブリザード》を強くするためにデッキに大量にスノーフェアリーを積む必要があるので、 【ブリザード】の構築自由度は非常に低いのである。 その宿命に抗うことはせず、今回は《ジェネラルマンティス》を使うための最低限のパーツだけを積み込んだ。 抜くカードも、スノーフェアリーを極力減らさないように選んでいる。

入れたいカードは他にもたくさんある。

  • 《ジェネラルマンティス》でT・ブレイカーになる《レベリオン・クワキリ》
  • 軽量進化元《アンビション・ビー》
  • ギガント・インセクトのトリガー獣《ウィップ・スコーピオン》
  • パンプアップで5000ラインに届かせる《光器ペトローバ》

などなど。

タップカードを《ソラコ》《コロビナー》の2種類にバラしているのは、刺さる相手が違うから。 初めは《ソラコ》を4積みしていたが、《コロビナー》なら勝てていたシーンもあったので、2-2に変えた。 《ソラコ》が活躍した場面もあったので、どちらが良いのかは結論が出ていない。 「《コロビナー》なら勝てるが《ソラコ》だとダメ」、もしくはその逆といったパターンは、どちらもしばしば起こり得る。 2種類とも入れておくと、そういう場面でシールドに望みを懸けて最後まで粘る意味が生まれる。

f:id:mikegamo:20210310170018j:plainf:id:mikegamo:20210310170024j:plain

メリット・デメリット

先に言っておくが、【ブリザード】のテンプレ構築を崩したことにより、デッキパワー自体は落ちている。 無理くり《ジェネラルマンティス》を組み込んだのだから、失った強さは愛でカバーしなければならない。 だが一応、《ジェネラルマンティス》にしかない強みもあるので、ひとまずその部分を解説する。

《ジェネラルマンティス》の最大のメリットは、5~6ターン目に一気にシールドを割りに行けるところである。 5ターン目に《ジェネラルマンティス》を出した場合、《モスキート》からブレイク数が1増え、 さらに《進化の化身》《ブリザード》のブレイク数が1増える。 普通の【ブリザード】には、《ブリザード》以外に(実質の)スピードアタッカーがいない。 5~6ターンで勝負が付くデッキがいくつもある現環境において、素早く打点を生成する手段を持つというのは意味のあることだ。

また、スノーフェアリーが引けない大事故を起こしたときにも、 《ジェネラルマンティス》という別の攻撃軸を作れる。 例えば、3ターン目の《ブリザード》で1枚しか回収できなかったとしても、 その1マナで《モスキート》、次ターンに《進化の化身》、そして《ジェネラルマンティス》 まで繋ぐというようなルートを取ることもできる。

進化元の《スナイプ・モスキート》も、【ブリザード】にさらに速さを加えるという点で貢献が大きい。 不得手とする【天門】や【アポロヌス】相手に早期貫通を狙うときや、 速さで負けうる【赤緑・赤白速攻】に対抗するとき、2種類目の1マナクリーチャーとして《モスキート》が活躍してくれる。 《ブリザード》を引けなくても、速攻デッキのように動けるのが一つの強みだ。

まとめると、打点生成を強化しつつ、《ジェネラルマンティス》によって2つ目、《モスキート》によって3つ目の攻め筋を用意できるのが、《ジェネラルマンティス》採用の利点となる。要するに、デッキの攻撃力を増強できるということだ。

メリットを紹介したところで、この型のデメリットにもきちんと触れておく。

デメリット1つ目は、スノーフェアリーの枚数が減っていること。 今回テンプレから減った枚数はたった2枚だが、その2枚によって動きが苦しくなることはしばしばある。

デメリット2つ目は、タップカードが減っていること。 《ソーラー・コミューン》《コロビナー》による序盤のタップキルは、【ブリザード】というデッキタイプの1つの強みである。 特に7弾環境では、【ブリザード】はタップカードによって【メカオー】【カチュア】に有利を付けていた。 このレシピでは、それを半分かなぐり捨てている。

タップカードが減ったことで、防御トリガーが薄くなっているのも難点である。 ただし、これに関しては意外と困るシーンが少なかった。

この辺りのデメリットは割り切って戦うべきだろう。

戦績とプレイング

総合 39-31

勝率55.7%。 腐っても基盤は【ブリザード】。弱いわけがない。

普通に《ブリザード》軸で殴るルートをメインに、 《ジェネラルマンティス》を出して5ターン目に殴りかかるルート、 《モスキート》を絡めて速攻しに行くルートの2つをサブに抱えて殴る。

《ジェネラルマンティス》ルートは、スノーフェアリーが少なめの時、 相手の展開が早すぎて《ブリザード》で殴りに行けない時、 なんとなく出したくなった時に取る。 《ジェネラルマンティス》ルートを選ぶ場合は、相手の残りシールドを偶数にしておくと良い。 特に、序盤に1枚だけ割って4枚にすると、《ジェネラルマンティス》の効果を活かせる。 ただし、普通に攻めを継続して良さそうな相手なら、殴ってしまって問題ない。

《モスキート》ルートは、貫通を狙うべき相手や、手札に低コストスノーフェアリーばかりが来ているときに取る。 《モスキート》で殴るとマナが伸びず、《ジェネラルマンティス》まで届かなくなる。 手札のスノーフェアリーの枚数を見ながら、2~3ターン目までにどちらを選択するか選ぶこと。

計70戦中、《ジェネラルマンティス》入りの利点を感じたのは6~7戦。*2 必須ではないが、というところまで含めた《ジェネラルマンティス》の出番は10戦ちょっと。 そして、1マナクリーチャーとして《モスキート》が活躍したのは体感20戦前後。 縦横無尽の活躍とは行かないが、まあ上々ではないだろうか。

逆に、インセクトを入れたのが明確な敗因になった試合は、あまりないような気がする。 《ブリザード》の回収数が落ちたり、有効トリガーが引けなかったり、プレイングが振り回されたせいで、ひそかに負けた試合はあるかもしれない。

にもかかわらず勝率がそこそこ止まりなのは、 【ブリザード】が徐々に環境に合わなくなってきたことが原因のような気もする。

アガピトス天門 9-5

五分。貫通狙いで動く。トリガーをあまり踏まなかったおかげで勝ち越せた。 《ヘブンズ》からの《アガピトス》《レモン》でタップキルが始まると辛い。

カチュア天門 5-4

最近ADで流行っている、《極仙龍バイオレンス・サンダー》を積んだ《カチュア》のデッキ。 【デアリカチュア】に比べると《カチュア》降臨が遅いので、《カチュア》をタップキルできなくとも、効果を使われる前に貫通で倒せた試合が多かった。 結局は《ヘブンズ》を踏むかどうかの勝負なので、五分。

赤パンダ 3-3 / 青パンダ 1-4

リース型は純粋な殴り合いで、五分。 トリーヴァ型はトリガーと《アガピトス》が辛いため、微不利。

《パンダ》は、自身のドリメリクルート能力のせいで、《サエポヨ》を殴り返せない。 次ターン《パンダ》の状況になったら、《サエポヨ》だけ殴りに行く。

《ジェネラルマンティス》の打点補強とパワー7000も活きる。

赤白アポロ 3-3 / 赤緑アポロ 2-0

事故気味の相手が多かったおかげで勝ち越せているが、不利なことに変わりはない。 《アポロヌス》が組み立ったら負け。 溜めて《ジェネラルマンティス》で殴るプランがあるので、普通の【ブリザード】よりはマシな気がする。

ツヴァイランサー 1-5

不利。元から相性的に厳しい。 《ソラコ》4積みなら、タップキルで倒し切れたりするのだろうか?

赤白速攻 0-2 / 赤緑速攻 0-1 / 赤青速攻 0-1

速攻に対抗できる、と銘打った割には4試合全部負けた。 うち2試合はプレイミスが主な敗因。悔しい。 残りの2試合は後攻&《ポレゴン》も《モスキート》も来なかったため終了。

ドルバロム 5-0

有利。速攻すれば負けない。

クローシスゲキメツ 3-0

有利。《ブリザード》で殴れば負けない。

その他

  • アナドラコン 0
  • クローシスデスフェニ 0
  • ガラムタゲオルグ 0
  • リースペガサス 1
  • デアリコントロール 1
  • デイガドラゴン 1
  • 緑抜き連ドラ 1
  • アルバトロス 1
  • リースドラゴン 1
  • カチュア 0
  • リドロ 1

ダイジェスト

《ジェネラルマンティス》が活躍したシーンを一部紹介。

まずは対【リースパンダ】。遅刻した《ブリザード》を出すつもりでいたが……。 f:id:mikegamo:20210310170241j:plain

《ベア子姫》で除去される。 普通であっても、このターンに《ブリザード》が出せる手札なのでそこまでピンチではない。 が、ここは《ジェネラルマンティス》で早めに押し切るプランを取ることに。

f:id:mikegamo:20210310170531j:plain

少し飛ばして、《進化の化身》&《モスキート》パンチ*3、《ジェネラルマンティス》まで繋いだ。 リース型には火力トリガーと《スパーク》しかないので、この2体なら安全にシールドを削り切れる。 《ブリザード》を温存しているので、何があっても勝ち確定。 f:id:mikegamo:20210310170541j:plain

お次は対【赤白アポロ】。こちらは後攻、相手は3t《ルピア》→4t《センチ》x2《バルケリオス》のブン回り。かなり絶望的な状況だが、

f:id:mikegamo:20210310172425j:plain

ここで《進化の化身》をトップ。 返しの《アポロヌス》は切って、《ジェネラルマンティス》の一斉攻撃に賭けることにした。

f:id:mikegamo:20210310172434j:plain

幸運なことに、相手の行動は《ベティス》のみ。こちら進化《ジェネラルマンティス》。

f:id:mikegamo:20210310172445j:plainf:id:mikegamo:20210310172450j:plain

有効トリガー1枚で負けの強引な特攻だったが、奇跡的にノートリガーで勝利。

f:id:mikegamo:20210310172519j:plain

前ターン、《ブリザード》2体で割っても打点が足りていたが、《アポロヌス》《ヘリオライズ》《ガルベリアス》《ボルガウルジャック》など、引かれたら負けの危険カードも非常に多い。 相手の行動が《ベティス》だったので、普通に展開しただけでは打点も足りなくなる所だった。《ジェネラルマンティス》が輝いたシーンである。

実はこの局面、こちらの回りも手札も良すぎるため、4t目フェアリー2体展開から次ターン《ブリザード》でも打点は足りていた(後から気付いた)。ここの《ジェネラルマンティス》の優位性は、「仮にスノーフェアリーや《ブリザード》が来ていなくても勝てるよ」というのの他に、《地獄スクラッパー》をケアしやすくなること、返しが《ボルガウルジャック》だった場合その次に《進化の化身》で殴り返せる(その次のターンには《ジェネラルマンティス》進化速攻の線もある)というところである。

おまけに、対【赤緑アポロ】。 《ブリザード》でWブレイクすれば、確定除去トリガー2枚でないと返せない状態になっている。

f:id:mikegamo:20210310174110j:plain

対戦動画

youtu.be

おわりに

デッキパワーが落ちていようと、好きなカードで戦えるというのは楽しい。

このデッキは最新弾による強化要素が皆無のため、まさに今作らなければいけない積極的な理由というのは無い。 それでも組んだのは、《ブリザード》の存在感が薄くなったことで、《ジェネラルマンティス》との共演がなんとなく許されるのではないか、と思ったからである。

《ジェネラルマンティス》をマナに置いた試合、もしくはインセクトが全く来なかった試合を戦った皆さん、どうぞ「ただの【ブリザード】じゃねぇか!」とツッコんでください。

*1:あの時は《青銅の鎧》で溜めたマナを《モスキート》で回収、というギミックがあった

*2:プレイミスで負けたり、「引けてればワンチャンあった」というシーンも含む

*3:パンチは今思うと危ない