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24弾
総評
ドラゴンサーガの3パック目。 《モルトNEXT》をはじめとするパワフルなドラグナーや、 革命編を見越したエスケープあるいはSバック持ちのカードが多数収録された。
高レアに対戦環境上で重要なカードがある一方、カジュアル構築の開拓という観点では味気ない弾だった。 というのも、低レアがやたらと淡白な文明サイクルカードで水増しされる、通称「サイクルハラスメント」が起きていたからである。 デッキを組む甲斐の無いカードの群れにビルダーは苦しみ、投稿数もやや伸び悩んだ(23弾:782件 → 24弾:703件)。
その中で、クソザコ・バグだらけ・サポートカードも全くない《デッドマンTHEEND》《オール・オーバー・ザ・ワールド》の存在は一際目を引いた。 もはや今では食傷気味だが、弱いながらにも効果は独特かつ派手だったので、24弾当時はよく研究された。 生贄に種族指定があるのを見落とされたり、ドラゴンを付与したのに不具合で参照されなかったりと、悪い意味でも話題に事欠かなかった。 それだけ研究されたにもかかわらず、合理的に《THEEND》を積んだ構築は未だに見つかっていない。 コンセプトに独自性が認められるとしても、カードプールと構成を精査すれば、わざと《THEEND》を使おうとした痕跡が残ってしまう。
この弾の注目カードは以下の通り。
- 全ての進化クリーチャーに可能性を生み出した《母なる星域》
- 任意の呪文を計3回唱え得る《キリコ3》
- ドラグハートに加えサイキックにも光を当てる《剣聖ジゲン》
- 全呪文にSバックを付与する《リュウイーソウ》
- 呪文で連鎖を組む《Q-END》
- クリスタルコマンドドラゴンを一度に出してコンボできる《龍素開放》
- 墓地から呪文を踏み倒せる《龍素知新》
- 新たなループ基盤を作った《猛攻の面》
- 表記コストの高い《ベルベール》
- ノーコストで打点を増強しうる《魂燃焼》
- 唯一の3コストドラグナー《アイラ・フィズ》
- 手札消費少なく盾を仕込んで増やせる《プロテクション・サークル》
- ドローエンジンを備えた独自基盤「遊撃師団」
入賞作
1: 《ロージア》と《アンドロ・セイバ》のコンボ。組み合わせ自体はデザイナーズと言えるが、デッキ内の細かいシナジーは必見。
2:《リュウイーソウ》《バイオレンスフュージョン》。複数の投稿が見られた中、ここでは《メフィスト》を使ったタイプの1つが入賞。
3: 龍素開放》で《チュレンテンホウ》を複数体出す。メインの《チュレン》《トンギヌスの槍》は前弾から可能だったコンボ。《開放》の使い方として、発射するクリスタルコマンドドラゴンを1種に絞っているのが特徴。
4:《ウェルカムヘル》ループ。盤面制限と闘いながら工夫を凝らしてループに入る手順は職人の技。想像よりは簡単に始動できるのもポイント。
流行
↑ 数ある《THEEND》の中の1つ。型として流行っていたと言えるほどのものはない。すなわち使い方が全く定まらなかったということ。
↑ 《キリコ3》はフォートレスを撃つ型が最多。それ以外の呪文の組み合わせも見られた。
↑《星域》代表で1つ紹介。《アマテラス》から発射するのが定番の使い方。これはその《アマテラス》の出し方が非常に特徴的。
↑《龍変化》《魂燃焼》。《アポロヌス》もしばしば同居。
↑《ベルベール》《ヒラメキプログラム》。低レアが渋めだったためか、淡白めな《ベルベール》ですらそれなりに注目されていた(14件)。
25弾
総評
革命編プールの1パック目。新能力「侵略」「革命」と、それに関連するカードが大量に追加された。
ファンデッカー御用達の《ガチロボ》も登場。 コンセプトを考えやすいこともあって、非常に多くの投稿が見られた(116件)。
サイクルハラスメントは概ね解消されたものの、低レアが特徴に乏しい状態は続いた。 110枚ものカードが収録されていながら、カジュアル構築での満足度は高くなかった。
ただし、《ガチロボ》に加え、100件以上投稿するバケモンが新規参戦したことで、全体の投稿数は増えた(898件)。
この弾の注目カードは以下の通り。
- 低~中コストAT持ちが嬉しい《キリモミ・ヤマアラシ》
- 確定で敗北回避できる《ドギラゴン》
- 墓地全蘇生が画期的な《7キラー・ザ・キル》
- 高コストグレートメカオーが輝く《ガチャンコ・サイン》
- ディスカード全般と組める《ヘルクロー》
- 手札調整とカード返却ができる《サイバー・ブック》
- アンタップインになった《逆転のオーロラ》
- 高コスト基盤を支える《巨大設計図》
- 確定で手札を減らさないブースト《コダマダンス・チャージャー》
- 《エタトラ》のように使える《Revタイマン》
入賞作
1: 《ブライゼナーガ》で《7キラーザキル》を起動する。投稿が多く見られた《キラーザキル》代表。《ザビミラ》でフィニッシュする王道のパターン。
2: 《モモタルス》《イカズチ》の無限攻撃。踏み倒す9コストが少ないが、そこは仕込みでカバーする。《時空ギャラクシー》を侵略元とするアイデアには《百発マグナム》もあった。
3: 《ターボ3》のディスカードで《クロスファイア》《GT》のコストを溜める。多重侵略代表。《ターボ3》がcipになったことで成立するように。人気切り札の世代を超えた共演が評価されたか。
4: 《アントワネット》で《ヘルクロー》のハンデスを起動する。同一ターン中に《ヘルクロー》呼び出しと複数ディスカードをするテクニカルなコンボ。個人的には同じ投稿者がリメイクした、黒単に寄せた型のほうが好みだったりする。
流行
↑《キリモミヤマアラシ》の活用例。《イダテン》をクロスする暇もない小型クリーチャーに適用するのが良いと思っている。
↑《巨大設計図》基盤。やはり《コスモビュー》を目指したくなるというもの。
↑《逆転のオーロラ》アンタップイン記念。《ガブリエラ》をG0し、そこから進化できる《アルファディオス》を出す型が人気。
↑ 《ガチャサイ》《サンマイダー》。話題になった割にそこまでデッキが投稿されないという例。
↑《Revタイマン》耐久型。25弾後期に【トリーヴァMAS】のギミックとして対戦環境に現れる。