デッキレシピ
『ガミラΣループイレブン』に続き、ループを完走して特殊勝利するデッキがまた生まれてしまった。
先に言っておくが、自分で1からレシピを組んだわけではない。 デッキビルド杯に多数投稿されていた「ゾルゲモナーク」から着想を得て、 コンボの成功率を極限まで追求しながらアレンジしたのが今回のレシピである。 みんなの投稿に大いに感謝。 参考までに、最も影響を受けたレシピを厳選して一つご紹介する。
▽デッキ名
— 雪 (@yuki_yuki_v) 2022年11月26日
ゾルゲLOループ
▽デッキの特徴
序盤はシャチホコ・カイザーや勝利のガイアール・カイザーで盤面を処理しながら墓地を準備
ゾルゲを立てたらバーロウからモナークを蘇生しそのままループしよう!
▽デッキへの思い
ゾルゲを残すと命取り!#デュエプレデッキビルド杯 pic.twitter.com/xQw39yuo7G
ループの概要
ループに必要なのは、《ゾルゲ》と《バロム・モナーク》。 この2体が揃うと、
を延々と繰り返すことができる。これによって、 ループ始動時点で場か墓地にある12000未満のクリーチャーを無限に出し入れできる。
ループに最も手っ取り早く生産性を持たせるのが、《ジオ・ナスオ》。 《ナスオ》を踏み倒すたびにマナが1回復するので、本質的にはこれだけでなんでもできてしまう。 さらに《ナスオ》は任意のカードをマナから墓地に送れる。 コンボパーツを墓地に落とし、《モナーク》でスムーズに吊り上げることも可能だ。
《ナスオ》を出し続けると墓地が溜まっていっていずれLOするが、そこは《N・ワールド》でケア可能。 以上を組み合わせれば、無限にマナを回復し続けることが可能である。
ここに勝ち筋として組み込むのが、自クリが破壊されたら相手の手札を1枚マナに埋めさせる《偽りの名 ボーン》。 これを出し入れして相手手札をすべてマナ埋めし、その状態で《N》を出せば、相手デッキを5枚削ることができる。 端的に言えば、相手デッキのカードを次々にマナへ送ることが可能だ。 これをループすればLO勝ちである。 ……どう考えても「俺たち」を喜ばすために作られたオリカだよな。
ちなみに手札マナ送り効果はターン1と書いてあるが、デュエプレのターン1効果は、場からどけて再度出すとカウントがリセットされる。 したがって、ゾルゲモナークループにおいては無制限に効果を使用可能である。
以上が「ゾルゲモナークループ・NボーンLO型」の本質である。 次章では実戦で勝つための最低限の操作手順を、さらにその次の章ではループの詳細を解説する。
勝つための手順
始動条件
以上の状態で《モナーク》を出して、バトルループ始動。 基本的には道中で《ナスオ》を1回プレイした上で、《ゾルゲ》→《モナーク》の順で出せばOK。
操作
バトルループに入ったら、まずは《ナスオ》を好きなだけ出し入れし、マナを回復する。 回復は、最低でも《ナスオ》を出せる2マナ以上。 時間が許すなら、《ボーン》+《ナスオ》がプレイできる9マナを回復しておくと良い。 このとき、《ナスオ》でマナに《ボーン》と《N》が落ちたら、それを1枚ずつ墓地に送る。 また、2枚目以降の《ナスオ》もすべて墓地に落とし、山に返す準備をしておくとよい。
《ナスオ》を十分出したら、蘇生対象を《ボーン》に切り替える。 《ボーン》はちょうど5回出し入れすればOK。 なお、《ボーン》の自壊効果は使わなくてよい。 むしろ「《ボーン》自壊→《ゾルゲ》起動」と盤面クリーチャーを選ぶ処理が連続するので、使う・使わないを間違えないように注意。
《ボーン》を5回出したら、今度は蘇生対象を《N》にする。 このとき、手札5枚の中に《ナスオ》を引き込めるまで、繰り返し《N》を出す。
《N》から《ナスオ》を引けたら、出した《N》を《モナーク》で破壊し、《N》を墓地に残した状態でバトルループを止める。
バトルループを止めると、スタックされていた《ボーン》の手札マナ送り効果が一気に処理される。 これで、相手の手札5枚がすべてマナに送られる。
処理が終わって操作可能になったら、2マナ払って《ナスオ》を召喚する。 これで最初に戻り、再度バトルループに突入する。
ループの詳細
始動の説明
このレシピは主に、《フェアホ》から出した《サンダー・ティーガー》の上に《モナーク》を乗せる想定である。 真面目な対戦を考えるなら、《ゾルゲ》と《ティーガー》が出た状態で1ターン待ってもらうのが関門となる。
それとちょっとしたオシャレで、《死神獣ヤミノストライク》を入れてみた。
という始動が可能。《ヤミノストライク》自身も《モナーク》の種になれる。
ゾルゲモナークの自由さ
《モナーク》の蘇生は探索だが、ループで何回でもやり直せるので実質任意のカードを蘇生可能。
《ゾルゲ》のバトル、《モナーク》の蘇生はともに任意。 ループは好きなタイミングで止めることができる。 その時、蘇生クリを場に残すことも、墓地に置いておくこともできる。
マナ回復は最低2でいい
《ナスオ》で無限にマナを回復してもよいのだが、 実際は《ナスオ》の墓地落としから《モナーク》の蘇生でクリーチャーを自由に踏み倒し可能なので、 最低2マナ回復しておけば、次のバトルループに入ることができる。
一応9マナ回復しておくと、《N》の5枚で《ナスオ》と《ボーン》が来た場合、《ボーン》を手から出して時間短縮できる。
《ナスオ》の多色落ちも問題なし
《ジオ・ナスオ》のブーストで多色が落ちると使用可能マナが増えないが、 無視して回し続ければ引き続きマナ回復できるので特に気にしなくていい。
しかもこのタップインは、結果的には全く問題がない。 デュエプレのマナシステムでは「単色カードをブーストしてそのまま墓地に送る」でも1マナ回復するからだ。 この手順を1回やるだけで、実質的に多色のタップインを1回分チャラにできる。
序盤は《ナスオ》でなく《青銅》
バトルループの序盤は、《ナスオ》の代わりに《青銅》を出し入れするとよい。 《N》で引き直したくないカードをマナに固定し、 必要なカードを厳選して《ナスオ》で墓地に送ることで、山札圧縮になってループの効率が上がる。
何回かソリティアした経験上、15-20マナくらいまで《青銅》を出すのがいい。
《N》出し直しによる破綻回避
2回目のバトルループ以降は墓地に《N》が控えているので、 《ボーン》がボトム落ちしていそうなときは《N》を出して山札を再シャッフルし、 ループ途中の破綻を防ぐことができる。 真にループが破綻するのは、
- 《N》か《ボーン》のいずれかが、2枚とも盾落ちする
- 《N》が1枚盾落ちかつ1枚ボトム落ちする
のいずれかのケースである。
参考動画
おわりに
《ゾルゲ》とセットでの《ボーン》収録、完全にループ需要を狙っている。 始動がもう少し簡単になれば実戦でも通用するかもしれないが、素直にターボして《フュージョン》《ライゾウ》《刃》を叩きつけるほうがお手軽なのは間違いない。 流行っても面倒だしこのままでいい。