デッキレシピ
- コンセプト:A
- 完成度:A
- デッキパワー:A-
- 思い入れ:B
2021/11/12, ネロ・グリフィスカップNDマスター到達。
よし。 pic.twitter.com/zS1KYBCJAB
— ミケガモ (@nusu_fkr453145) 2021年11月11日
構築のきっかけは↓の記事を参照。 アイデア貰った時点で「これは行けるぞ」と確信した。
初紹介のレシピではないので、書きたいことを書き殴らせてもらう。
概要
コンセプト
《神秘と創造の石碑》を撃って《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》を出せば、 G・ゼロが1体制限の《剣誠》を2体出せる。
《石碑》から《モノノフ・ルピア》を2体出せば、 《剣誠》を手札に持ってきつつサムライを確保できる。 シールド焼却枚数も増えるため、強力なワンショットが成立する。
コンボ始動の条件
6マナ溜めて、手札には《石碑》と《モノノフ》を用意。 バトルゾーンに《マッハアーマー》を含むサムライを3枚揃える。
盤面の7体制限と《剣誠》のG・ゼロ条件の両方を考えると、 《モノノフ》x2、《剣誠》x2を並べるためには、 コンボ始動直前にサムライがちょうど3枚である必要がある。
構築解説
《モノノフ》のサーチは強制。 《石碑》で《モノノフ》を2体出し終わった時点でデッキに《剣誠》が残っていないと、コンボが失敗する。 そこで、《モノノフ》のサーチ対象を増やし、デッキの《剣誠》を捕りつくさないようにした。
《剣誠》《武者》の枠は計6枚。 玄人感を出すために《初陣》にしていたが、《武者》のほうが素直に強かった。 具体的には、
- 1ターンに2体焼ける
- メタカードの《ユリウス》を焼ける
- 《マッハアーマー》をつけて《ガルベリアス》を殴り返せる
- 《マッハアーマー》をつけて《武者》《剣誠》の火力を避ける
など。
メインコンボパーツである《石碑》は、《石碑》自身を撃つための色確保の意味も込めて4枚。 ちなみに、前に組んだ『石碑ロレンツォ』では《石碑》は3枚だった。この理由は、
- 白も緑も多いため、色確保の必要が無い
- 《石碑》《ロレンツォ》はゲームエンドのコンボではない
ためである。
《紫郎》《マッハアーマー》は安定の4枚。
手札を減らさず・整えながらサムライ枚数を稼げる《流砲 ハイドロ・バズーカ》が4確。 クロス時効果を使うことは非常に稀。
《スパーク》と《花籠》は色確保のためのトリガー。 ブースト手段がなく、コンボ始動も6マナなので、《バリアント》ではなく《ホーリー》。 スパーク系と確定除去が両方とも入っている【サムライ】は非常に珍しいので、 結果として差別化になっているかも。
当初は《ゴエモン》を4積みしていたが、 ビートダウン相手に手札でかさばりがちだったので、1枚だけ《ツバメガエシ》に差し替えた。
3種類目のギアとして《センジン・スタリオン》を1枚挿して、単色緑マナを確保する案もあった。 しかし、初動になる《バズーカ》を4枚入れたらスペースがなくなった。
《タイガーグレンオー》は、防御トリガーのサムライカード。 「サムライの数が足りなくてコンボできない!」の状況を打開できるのはコイツだけ。
S・トリガーで侍流ジェネレートができる《ベンケイ》も割と真面目に考えていた。 ただ、《シデン・レジェンド》が入っていないため、防御トリガーにならないのが厳しい。 役目が近い《ツバメガエシ》に席を譲ってもらいたいところだが、青の枚数もギリギリなので難しい。
プレイングメモ
《剣誠》が《石碑》で出てくるためには、 《石碑》を撃った時点で《剣誠》《武者》が合わせてデッキに3枚以上残っている必要がある。
コイツらが4枚見えたらコンボは不可能。 3枚見えた場合、盾落ちに怯えながらコンボする。
コンボパーツを集めるために《バズーカ》《ゴエモン》で沢山ドローしたいが、 ドローしすぎるとコンボが成立しなくなる可能性が上がる。
ちなみに、3枚見え&盾落ちでコンボ失敗したことは一度もないが、 2枚見え&盾2枚落ちで失敗したことがある。
手札に来た《剣誠》は、基本的に埋めるor捨ててよい。
ただし、《花籠》でデッキに返却できる可能性もあるので、 手札枚数に余裕があるなら抱えておく。 《武者》は小回りが利くので、《剣誠》よりは優先してキープ。
場が4枚埋まった状態でコンボ始動すると、《剣誠》2体目がデッキからあぶれる。
そうなる場合は、《モノノフ》x2でデッキ中の《剣誠》をすべて回収できるとラッキー。 ただし、回収しきれずあぶれてしまう見込みでも、 打点・焼却数を増やす目的で、惜しみなく《石碑》コンボしたほうが良い。
場をちょうど3枚にするために、以下の行動を取るときは良く考えること。
- 余ったマナで出す《紫郎》《バズーカ》
- 《ゴエモン》の侍流ジェネレート
- トリガー《タイガーグレンオー》
焼却枚数を稼ぐためには、コンボ始動直前のターンには相手クリーチャーに殴ってきてほしい。
というのも《モノノフ》x2, 《剣誠》x2, 相手シールド5枚の場合には
- 殴り返し先がいれば4枚焼却
- プレイヤーしか殴れなければ3枚焼却
となるため。
コンボパーツ回収、および山札の《剣誠》《モノノフ》生存確認のためにも、 シールドを割ってもらうのが好都合。 また、《ゴエモン》がブロックして退場したい場面もしばしば訪れる。
トリガー《スパーク》は、無理やり1ターン生き延びてコンボ始動したり、 マナ埋めで見せて刻むプレイングを誘発したりと、このデッキの方針と噛み合っている。
理想の状態を作るために、相手の除去や攻撃を誘う。
初手に《石碑》が来たら埋める。 《スパーク》《花籠》での色確保が見えているならキープしても良い。
可能なら、1~2ターン目は《石碑》《スパーク》《花籠》あたりを埋めてデッキ偽装したい。
緑マナは多色カードしかない。 このデッキは3~6マナ帯のマナカーブが重要なため、 最序盤に緑を埋めないと後に響く。
早いデッキに対して緑の確保が遅れた場合、 《マッハアーマー》を2枚出して、 6ターン目に多色緑埋めから5マナでコンボ始動を狙う。
対面所感
【赤青剣誠】
速度負けのためやや不利。本家に勝てないというギャグ。
基本的に、トリガーで耐えて返しのコンボでカウンター。 《スパーク》はもちろん、パワー2000の連中が多いため《タイガーグレンオー》が有効。
軽量クリーチャーを出すと、《シデン・レジェンド》や《剣誠》で焼かれる。 数が揃わないと困るので、《紫郎》より《バズーカ》を優先。
《マッハアーマー》《武者》が有効。 相手の《剣誠》を遅らせつつ、火力にも焼かれない。
【ガントラビート】
速度を出されると厳しい。 が、《アレクセイ》採用の型は勝手に事故ってくれるので、意外と戦いやすい。
刻んでくるので《剣誠》の当たり先もある。 《マッハアーマー》を余分に確保することを意識して、手なりで展開すればOK。
【メカオー】【ツヴァイ】【アポロ】
【メカオー】は速度的にワンチャンある。 《ゴエモン》か《スパーク》で耐えて返したい。
【ツヴァイ】は無理。 【アポロ】もトリガースパーク&《ゴエモン》ブロックしか助からないし、普通に《バルケリオス》ビートされるだけでも負ける。
【赤ドロマーコン】【5cコン】
五分。
《ラネーバ》が無いのでハンデスが辛い。
《アレクセイ》を出してくる型は、《ゴエモン》《紫郎》で次の《マッハアーマー》を持ってくれば勝てる。 邪魔な《ゼンアク》には《花籠》を当てればOK。
《ユリウス》多投の5cも結構いる。 1回《マッハアーマー》を割られたら、 手札とマナを貯めて、《マッハアーマー》+1~2体召喚による《剣誠》G・ゼロを目標に動く。 もしくは《武者》の6000火力。 《バズーカ》を出すと、手札を整えつつ攻撃を誘える。
【天門(ボルフェウス)】
微不利。
今の【ボルフェウス】は《ヘブンズ》入りが主流なのでここにまとめる。
《ミルザム》が重い。 普通の【剣誠】なら《デュアル・スティンガー》で楽々突破できるのだが、 あいにくこっちはスペースが無い。 《花籠》、もしくは《マッハアーマー》2枚クロスの《剣誠》で叩く以外に突破は不可能。
幸い、コンボは邪魔されにくい。 最速でコンボ始動し、トリガー《ヘブンズ》をケアしながら殴れれば勝てる。
【自壊ゼロフェニ】
勝てる要素が無い。左上。
【速攻】
ほとんど当たらなかったが、厳しい。 速攻デッキで無い相手にも、ぽこぽこ殴られてそのまま死ぬケースが多発。
《タイガーグレンオー》に期待するしかない。
書いてて思ったけど、有利と呼べるデッキタイプが1つもないや。
潜っていて思ったこと
環境について
カップ開始から数日は、【赤青剣誠】と、それに対するクロスギアメタが飛び交っていた。 こちらデッキは前者に不利、後者の対策対象になるため、だいぶ動きづらかった。
執拗なメタにうんざりしてか、あるいはさっさとマスターランクに上がったかで、 【赤青剣誠】は少しずつ減っていった。 代わりに、コントロール欲に駆られたプレイヤーたちが使う【5cコン】が増えてきた。 このデッキにとっては戦いやすい環境になったことで、なんとかマスターまで上がれた。
マッチングについて
月の中盤に差し掛かってくると、プレイングが煮詰まっていない相手、 もしくはときたま環境外デッキとマッチングするようになる。 そういった相手との試合をしっかり取れれば、月初めよりは勝ちやすいと言えそうである。
マスターからのトス文化はだいぶ減ったように思う。 今回はマスター帯と5~6戦当たったが、トスをいただけたのがFF内の方からの1回だけだった。 個人的にはトスする&して欲しい派なので、ちょっと寂しい。
クロスギアメタについて
《マッハアーマー》対策のメタカードたちについて。
《アレクセイ》は、面倒だが強くはない。 山の下に置くだけのため、《紫郎》でまた引っ張ってくればいい。
【ガントラ】の《アレクセイ》は、間違いなく事故率を上げる原因になっている。 今期間中、《運命の選択》でSAもアンタップも付かない光景を2回も見た。 4~5ターン目のノーアクション率も増えたと思う。
コントロールの《アレクセイ》も、コントロール側のアドバンテージにならないためさほど脅威ではない。 6ターン目、こちらの《ゴエモン》&《マッハアーマー》に対して、 相手は4マナで《アレクセイ》を出すだけだと、 マナカーブ的にコントロール側が損している。
一方、《ユリウス》はそれなりに厄介。 再利用不可な墓地送りの上、永続的に睨みを利かせてくる。 生かしておくと、《ミラクル》《宝剣》を回収でアドを取られ続ける。 サムライの数が揃わず、《ユリウス》ビートで負けた試合もある。
《武者》で倒すのが一番。 《花籠》を当ててもいいが、そのあとの《ゼンアク》《キング》などに対処できなくなるので悩ましい。
《バ・キーン》は見かけることが減った。 《アレクセイ》以上《ユリウス》以下といった感じ。
おわりに
NDでクソデッキを回すのはしんどい。 【赤青剣誠】の劣化なのがさらに心を折りに来る。
今はADのほうがまともなデッキを使っている……と思う。
対戦動画
編集中……