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デュエプレ DMPP-13環境考察メモ

はじめに

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はじめに

13弾環境は過去一番と言っていいほど多様なデッキが活躍している。 同じデッキタイプでも、時期によってシェア率やテンプレ構築が全然違っている。

レシピ画像はそのうち。

バランス調整・スタン落ちについて

12弾環境で高速化の原因となっていた、【リースNEX】【赤青剣誠】がバランス調整で弱体化。 併せて【キリコ】にも調整が入った。

これにより、環境は低速化した。

ND環境からは【グレートメカオー】がついにスタン落ち。 リリースから時間が経っているため平常時の使用率こそ低かったが、コントロールやランプに対する最も確実な回答だった。 潜在的な影響は非常に大きいと言える。

他には、

  • 【ガントラビート】の打点要員だった《ガルベリアス・ドラゴン》
  • 7~9弾環境でよく使われた《パンダネルラ》
  • DP殿堂を乗り越えて活躍し続けた《アポロヌス・ドラゲリオン》
  • ゴッドや《キング》《ライゾウ》の早出しに使われた《フェアリー・ギフト》

も落ちた。

大まかな流れ

環境初期に新ギミックの超次元が研究されるも、《Bロマ》やランプに勝てず伸び悩む。 【白騎士】【死神】は使用者すら少なかった。

デスマーチ》をゲットした【黒緑速攻】、12弾のライバルが消えた【Bロマノフ】が台頭。 環境低速化により、【キリコ】【ライゾウ】【フュージョン】といったランプ系も増える。

ミッドレンジ系は、【Bロマ】を除いてごっそり消えた。 規制を食らった【NEX】、《ガルベリアス》を失った【ガントラ】などが減ったため。

環境が少し進むと、ミッドレンジとして【青単リーフマルコ】【ジャイアント】【NEXリペア】【剣誠リペア】などが開拓された。 また、【白騎士】【死神】もようやく使い手が見つかり、戦果を上げた。 一方【Bロマノフ】は、研究の末に《進化設計図》を積んだ型がメジャーになり、環境トップの座を不動のものとした。

環境後期には、【デイガナイト】【ドロマー超次元】といったガチガチのコントロールが存在感を示してきた。 これらはランプ系に弱いと思われていたが、構築とプレイングを最適化して環境に乗り込んできた。

メジャーデッキ(ND)

【黒緑速攻】

まず目立ったのは、《デスマーチ》を手に入れた【黒緑速攻】。 《デスマーチ》《ハックル・キリンソーヤ》《ワーム・ゴワルスキー》ら軽量特殊進化で擬似的にSAを確保し、 1~2マナの軽量クリーチャーとともに高速で殴り切る。

一昔前の【黒緑速攻】といえば、1マナ大量展開から《レオパルド・ホーン》で殴りかかるデッキだったが(※AD専用。現在は《レオパルド》弱体化で構築不可)、 それとはだいぶ様相が違っている。

環境初期に爆発的に増えた後、速攻対策の意識が強まってやや数を減らした。 しかし速攻はいつでも強いアーキタイプなので、環境後期でもシェアは多い。 少し前までの速攻は、トリガー豊富な【ガントラビート】にボコボコにされていたが、 【ガントラビート】がほぼ死滅したせいで立ち位置が良くなった。

《ダンディ・ナスオ》の探索&墓地肥やしで墓地進化の準備をするために、 複数種類の高コスト黒クリーチャーをバラけさせて積むアイデアがある。

なお、環境初期には《カゲキリ》《ピルドル》《メフィスター》を手に入れた【赤白速攻】も使用者が多かったが、 速攻としての立場は最終的に黒緑型に奪われてしまった。

【Bロマノフ】

13弾環境の結論デッキ。 高速な12弾環境にはあと一歩適応できなかったが、 低速化した13弾環境では猛威を振るっている。

《B・ロマノフ》と《デスドラ》のタッグがとにかく凶悪で、

  • 盤面と手札のどちらにも干渉できるので相性補完◎
  • 《Bロマ》で突っ込んだ後に《デスドラ》で押し切れる。T+Wのブレイク数、6→7のマナカーブも綺麗
  • 墓地肥やしにもたついても、《デスドラ》のメテオバーンで《Bロマ》の墓地を準備できる

のようにとても相性がいい。

初期は12弾のレシピの焼き直しで戦っていたが、 環境が成熟してくると《ライフ》を抜いて《進化設計図》を積むレシピが一般的になった。 環境が遅くなったことで2ターン目のブーストの必要性が下がったのと、 《設計図》とセットで《デスマーチ》が入るようになったためである。

デスマーチ》はビートプラン、ブロッカー、最後の詰めなどで八面六臂の活躍を見せている。 防御面を《デスマーチ》が担当するようになった結果、代わりにトリガーは薄くなった印象。

《設計図》のドロー枚数を増やすため、《スカル・ムーン》《ヴァーズ・ロマノフ》《ハックル・キリンソーヤ》なども注目を浴びている。 12弾ではプレイヤーから即座に見放された《スカム》が、ここに来て評価を上げているのはアツい。

派生して、《ギガヴォル》から《キング》《クイーン》に進化するネクラ型もある。

【キリコ】

12弾から続いて使用率が高い。 《薔薇の使者》コスト増で早期着地ルートが減ったが、高速デッキが減ったので速度を出す必要もなくなった。

前環境では【NEX】の攻撃を耐えるために《スパーク》を無理矢理積む場合があったが、 今環境ではその代わりに、速攻対策の《ノーブル・エンフォーサー》《オリジナル・サイン》、 コントロール対策の《M・ジェスティ》《スペル・デル・フィン》などが候補になっている。

環境を上から押さえつけているデッキその1。

【バルガライゾウ】

低速化環境でシェアを伸ばしている。 《ギフト》の穴は《ロマネスク》で埋める。

13弾で獲得した《バベルギヌス》は、 《ライゾウ》のMBで墓地に送ったカードを蘇生したり、相手の《ゼンアク》をどかしたり、 自分の《エコ・アイニー》を使い回してブースト代わりにしたりと、器用な動きができるカード。 このデッキタイプの安定性と対応力を大きく向上させた。

ただし《バベルギヌス》にスペースを割いた都合で、ハンデス対策の《ザークピッチ》が抜けがちだったりする。

環境を上から押さえつけているデッキその2。

【5cコン/フュージョン

低速化で喜ぶ人々。 目立った新カードは無いのだが(強いて言えば超次元呪文)、メタカードを積みやすいグッドスタッフデッキということで人気がある。 具体的には、速攻対策で《地獄スクラッパー》、進化メタで《ル・ギラ・レシール》など。

後述の【ドロマー超次元】や【デイガナイト】などには、爆発力とトップ解決力の高さで有利。 反面、【キリコ】【ライゾウ】といった自身より速いコンボデッキには不利。

準メジャーデッキ

環境中~後期に出てきたデッキや、使用率がそこまで高くないデッキ。

【白騎士】

キリコカップND最終1位、バトルアリーナ7th準優勝など、要所で力を示しているデッキタイプ。 リソースを取って盤面をガチガチに固める姿は、かつての【メカオー】を連想させる。

ただしどうあがいても《デスドラ》がキツい。

【青単リーフマルコ】

遅めのデッキが増えたことで、手札補充に振ったビートダウンが浮上。 《リーフ》《マルコ》に加え、しばしば《ブリザード・ムーン》まで入っている。

【NEXリペア】

《ブレイブ・ルピア》弱体化によってかつてのデッキパワーはなくなったが、 《ボルシャック・ルピア》でその穴を埋めている。

13弾リリースから約1ヶ月後のタイミングで《ボルシャック・ルピア》の能力が微変更され、 《ボルシャック・ホール》に対応した代わりに自身をサーチできなくなった。 使い手的には一概に強化とも言えないらしい。

【赤青サムライ】

またの名を【剣誠リペア】。

《モノノフ・ルピア》弱体化によって、前寄せで《剣誠》を出す【赤青剣誠】は崩壊。 するとレシピが10弾EX環境の頃に逆戻りし、《ソウジ》《ツバメガエシ》《ゴエモン》《紫電》などが入った遅めの型が使われるようになった。

前寄せ型ほどの理不尽さは無いものの、安定感と攻撃力は確かなもの。 また、【赤青剣誠】がメジャーデッキではなくなったことで、 以前よりもクロスギアメタが減って動きやすい。

【デイガナイト】

メビウスカップND最終1位、バトルアリーナ7th優勝など、未だ健在。 【黒緑速攻】【キリコ】などにはかなり強い。

苦手な相手として【ライゾウ】【5cコン】【フュージョン】などが挙げられるため、 低速化環境での活躍は厳しいかと思われたが、 《エッグ》《ネロ》や《シーザー》《HELL》などの強力ムーブと熟練者のプレイングで好成績を収めている。

《リバイブ・ホール》でリソース戦にほんのり強くなった。

【ドロマー超次元】

環境後期に好成績報告が上がった。

《ゴースト・タッチ》《バレット・バイス》で、【Bロマ】【キリコ】【ライゾウ】などのビッグムーブを安定して咎めることができる。 ハンデスコンに不足しがちな決定力に関しても、超次元があれば問題なし。 序盤からガチガチにコントロールしていく、久々の正統派なドロマーコントロールである。

おそらくパワフルなミッドレンジに弱いが、その手のデッキタイプが少ない今環境では動きやすいかも。

ジャイアント】

《アスラ》《ユキハナ》が新要素。もう入れるカードには困らないくらいパーツが充実している。

コントロール全般に対しては滅法強い。 展開するデッキの宿命として《デスドラ》がキツいが、プロはプレイングでカバーするらしい。

【死神】

白騎士のみならず、死神も健闘している。

《死神明王XENOM》を叩きつけるのが強い。

AD環境

【黒緑速攻】

《ボーン・スライム》《ロンリー・ウォーカー》《ポレゴン》などの1コストクリーチャーによって、 さらに安定感が増している。

【ツヴァイ】

【黒緑速攻】に明確に有利がつくデッキ。 【キリコ】【ライゾウ】などのターボ系にも軒並み有利。

コテコテのコントロールである【デイガナイト】【ドロマー超次元】さえ避ければ最強。

【メカオー】

【ツヴァイ】と似た立場にいる。違いは、コントロールに強くミッドレンジに弱い点。

《キリンソーヤ》《デスマーチ》に対抗するための《ジャンボ・アタッカー》&《エル・カイオウ》がポイント。 墓地メタとしての《コンクリオン》もホットだが、《エル》《オボロ》に続く残り3枠目に入っていくのは厳しいか。

【アポロリペア】

バカ。

【カチュア】

旧来の5c型に加えて、《シャイニー・ホール》を積んだリース型が出現した。

《カチュア》の後に使って、タップキルの的を作りつつ、《チャクラ》の上に《バイオレンス・サンダー》を乗せる流れ。 この動きだけなら《アガピトス》《デリンダー》でも良いように思えるが、

  • 《チャクラ》のほうがサブフィニッシャーとして強い
  • 5マナ圏の強い動きを確保
  • リース基盤で色が安定

といったメリットがある。

【黒緑ドルバロム】

ランプ系に強い。 速攻や【ツヴァイ】【メカオー】には弱い。

参考

BA7th デッキ分布

note.com