ミケガモのブログ

赤緑4tバジュラ【デュエプレ】【DMPP-07N】

今回のお題

いつも記事拝見させていただいております。 本題ですが、バジュラを活かせるデッキを組んでもらえないでしょうか。 バジュラは早出しが効果的だと考え、 2コスブースト→4コスドラゴン→ギフトバジュラ のルートを考えているのですが、周りをどうするかで悩んでいます。 赤緑にして上記ルートを太く取るか、青をタッチして安定性を取るか、黒をタッチしてガルザークやグールジェネレイトによる(疑似)破壊耐性を持たせるか… 是非ミケガモさんの考えを伺いたく存じます。 よろしくお願いします。

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自分も未だに《バジュラ》に夢を見てしまうので、投稿者さんの気持ちがよく分かる。

デッキレシピ

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  • コンセプト:B
  • 完成度:S
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:A

シンプルに行こう。

キーカード解説

《超竜バジュラ》

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7マナ13000T・ブレイカーの進化ドラゴン。 攻撃時に相手のマナを2枚破壊する。

DMPP-07までにランデス効果を持っているのは、《バジュラ》と《英知と追撃の宝剣》の2枚だけ。 この2枚は、紙の方でも特に愛用者が多かったため、温情で収録されているのだろう。 しかしそれ以外、具体的には《マナ・クライシス》《焦土と開拓の転変》《緑神龍ザールベルグ》などは、まるで収録される気配がない。 ランデスは「使いたいカードが手札にあるのに使えない」というイライラを生む効果なので、 頭ハッピーでプレイできる環境を整えたい運営からは避けられているのだろう。

唯一無二の豪快な効果に惹かれ、殿堂入りまでした紙の頃の栄光を追い求めるプレイヤーも少なくないはず。 しかしながら、デュエプレの《バジュラ》は、インフレの波がなかった2弾ですら環境に残ることは無かった。

活躍できていない一つの理由は、 デッキのランデス要素が《バジュラ》しかないせいで、ランデスデッキというコンセプトが成り立ちにくいこと。 ランデスは、相手のマナをキーカードのコストまで伸ばさせないことで大きな効果を持つので、 できるだけ早いうちから連続的に撃たないと効果が薄い。 《バジュラ》の2ランデス自体は強力なものの、その効力をさらに強めるための他のランデスカードが無くては、本領が発揮できない。

また、デュエプレ版ならではの苦悩もある。 ランデスがランダムになったせいで、相手に色事故を起こさせにくくなっている。 さらに、仮に色を上手く抜けたとしても、マナ縛りが緩いために本家よりも困ることが少ない (1枚チャージすれば何枚でも同文明をプレイできる、多色カードを置いたそのターンから色を出せる)。

とても残念な話になるが、デュエプレ《バジュラ》はあまり強くない。 我々はまず、この事実を認めなければならない。

一旦気持ちの整理が済んだら、《バジュラ》の構築に取りかかろう。

ランデスを《バジュラ》だけでも成り立たせるには、投稿者さんの指摘する通り、なんとしてでも早出しを狙いたい。 紙の時代の早出しと言えば、

3t《ルピア》 → 4tドラゴン → 5t《バジュラ》

の流れが黄金ムーブだった。 デュエプレでもこれを狙えばいいのではないかと思われるかもしれないが、 デュエプレ7弾環境においてはそれだと微妙だ。 なぜならば、「5t目までに特定カード3枚」というほぼ同じ要求値で、そのまま勝ちを狙えてしまう 《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》がいるからである。《アポロヌス》は、

《ルピア》→《センチネル》《センチネル》→《センチネル》《アポロヌス》

《ルピア》→《ヘリオライズ》→4マナドラゴン《バルケリオス》《アポロヌス》

など、5tキルのルートを複数用意できる。 5t召喚の難度はそれほど変わらず、決まれば多くの場面で《バジュラ》よりも《アポロヌス》の方が強い。 コイツを前に、《バジュラ》はどうすればよいだろうか。

差別化の方法は2つある。

  1. 5マナ以上のドラゴンを進化元にする
  2. 4ターン目に出す

1の線でいくと、現在、《ルピア》もしくは《呼び声》から繋がるコスト5~6のcipドラゴンには、《フレイムバーン・ドラゴン》《黒神ゾルヴェール》《緑神龍ジオブリード》がいる。 この中だと、《フレイムバーン》を使えるのは大きなメリットとなる。 理想ムーブの切り札降臨の前に妨害を入れられるのは、《アポロヌス》にはない強みとなる。

一方、2は、投稿者さんの指摘通り、

2t《ライフ》or《石版》 → 3t《バディ》or《センチネル》 → 4t《ギフト》《バジュラ》

という繋ぎを狙うもの。4t降臨は《アポロヌス》には到底不可能な芸当である。 しかも、このルートは《コッコ・ルピア》が生き残るかどうかに依存しないため、 相手の動きに怯えることなくプレイすることが可能だ。

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コイツがいたら無理だったネ。

しかし、これは「4t目までにキーカードを4種類引く」という非常に要求値の高い繋ぎでもある。 できうるというだけで採用理由としては及第点だが、かなりの激ムズルートだということを頭に入れておいてほしい。

現環境はゲームスピードがだいぶ速いのと、せっかくアイデアを頂いたということで、 今回は思い切り序盤に寄せた2番の方針でデッキを組んでみる。

構築解説

パーツが揃う確率ですらとても低いのだから、それ以外の部分のトラブル、 具体的に言うと色事故は絶対に避けなければならない。 なので、4t降臨を目指すなら、最低限必要な赤緑のみで構築するべきである。 構成カードも全て単色にして、予期せぬ多色事故が起きるのを防いだ。

パーツは有無を言わさずフル積み。 自分は《バジュラ》を3枚しか持っていないが、本気でこのデッキを使うなら4枚が理想である。

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これを素引きしなきゃいけないのが辛い。

さて、ここまでの議論は全て、《バジュラ》を使える前提での話だった。 しかしながら、《バジュラ》を軸にしたデッキが弱い本当の理由は、実は他にある。 それは、《バジュラ》が暴れられなかったときのプランを用意できていないという点だ。 このブログでも何度か取り上げている、「サブプランの重要性」をここでも改めて説きたい。

仮にランデスデッキが組めていたなら、 《バジュラ》が引けなかったり倒されたりしても、他のランデスカードで本流のコンセプトのまま戦える。 また、紙の方ではグッドスタッフ的に《バジュラ》が積まれるデッキがあったが、 そういうデッキには当然にして他の勝ち筋があるので、《バジュラ》が活躍しなくても構わない。

それに対して、《バジュラ》一点集中になってしまうこの構築では、そのような芸当は不可能。 《バジュラ》に沿うランデスカードは存在しないし、 サーチが安定しないデュエプレではタッチ《バジュラ》構築など出来たものではない。 かといって、《アポロヌス》や《超竜ヴァルキリアス》など、 他のドラゴン進化を積めるほどのスペースは残されていない。 前のめりかつスカスカなこのデッキを、少ないスペースで補強してくれるカードはあるのだろうか……。

そこで力を借りたいのが、7弾SRドラゴンの《緑神龍ハルクーンベルガ》だ。 デッキとしての決定力が《バジュラ》だけでは不足しているので、それを《ハルクーンベルガ》に補わせる。 《バジュラ》のTブレイクが決まっていれば、 《ハルクーンベルガ》およびそれによって強化された小型ドラゴンたちのWブレイクで、綺麗にシールドを割り切れる。

さらに、ランダムではあるがマナブーストをしてくれる可能性がある。 いざというときには、5→7で《バジュラ》に繋がるかもしれない。

サブルートとして用意したフィニッシャーでありながら、メインルートのパーツにもなりうる。 コスト論をぶち破ったスペックを、余すところなく発揮していただこう。

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残りのスペースはそんなに多くない。 《ペッペ・パイン》は緑確保、《翔竜提督ザークピッチ》はハンデス対策といざというときのドローのために入れている。

改良点

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コンセプト1ならこう組む。 無理せず5t《バジュラ》を狙うなら、2t目の《エマタイ》で安定感を求めたい。 《チューター》が使いたいだけなのだが、今の時代にのんびり《チューター》を撃たせてくれるデッキは多くない。

おわりに

サブプラン!サブプラン!!サブプラン!!!

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