デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:B
- デッキパワー:A
- 思い入れ:B
22/3/9, キリコカップNDマスター。 なんで行けたんだ?
なんか知らないけど行けたわ。 pic.twitter.com/31zbiIEkGm
— ミケガモ (@nusu_fkr453145) 2022年3月9日
キーカード解説
《緑神龍ハルクーンベルガ》
自分のランクマでは定番となりつつある、スタン落ち前のさよなら会。
今期は、7弾ポンコツSRドラゴン三人衆の一人、 《緑神龍ハルクーンベルガ》を使ってやろうと思う。
既に大半のプレイヤーの脳内から抜け落ちている。
マナブーストがランダム*1なことをしばしばイジられるこのカード。 もしこれが確定だったなら、 NDにおける緑単色の中型汎用クリーチャー、およびブーストできる緑単ドラゴンとして、 大いにもてはやされていただろう。
気まぐれブーストに意識を取られがちだが、 最も運が悪くても5マナ6000Wブレイカー、さらに自軍全体強化。 「スーパー《グレガリゴン》」とでも呼ぶべきその基礎スペックは、 コスト論で考えれば間違いなくオーバースペックだ。
要するに、普通に使っても強い。はず。
ただしいくつか、一見相性が良さそうで良くないカードがある。
まず、《コッコ・ルピア》。 《コッコ》からは6マナのドラゴンに繋ぎたいので、マナカーブが絶妙に噛み合わない。 《コッコ》→《ハルクーン》単色ブースト→《センチネル》 の流れが無いこともないが、要求値が高すぎるため無視していい。
次に、《マッハアーマー》。 《ハルクーン》はターン開始時にパワーアップするので、スピードアタッカーを付与する意味が薄い。 ……と思っていたのだが、《マッハアーマー》クロス+2000で《ハルクーン》がWブレイカーになれることを考えると悪くないのか?
そして、《アルバトロス》。 コスト5以下を蘇生できるので《ハルクーン》も蘇生対象だが、SA付与はやはり相性が良くない。 パワーカードとして入れるならワンチャンある? というくらい。
構築解説
構築の道筋を追うスタイルで解説。
《霊騎幻獣ウルコス》
パワー2000のクリーチャーは、《ハルクーン》によってパワーが6000になってちょうどWブレイクできる。
パワー2000の使いやすいカードと言えば《ウルコス》か、《アクア・ハルカス》《クゥリャン》。
今回は、マナカーブが美しい点と、 【NEX】【キリコ】【剣誠】らの5キルに対抗するスピードをつけるために、 《ウルコス》を採ることにした。
《ルピア・ラピア》
《ハルクーンベルガ》を使うにあたってもう一つ、ドラゴンであることを活かしたい。 ドラゴンサポートで有力なのはコスト軽減系統のカードだが、先に述べたように《コッコ》とは相性が悪い。 そこで、2マナで破壊を恐れずに出せる《ラピア》を入れてみた。
この時点でリースカラーになることが確定。(4cは色事故するので敬遠)
《センチネル・ドラゴン》
赤い《マグリス》。《ラピア》から繋がるから採用。
《超竜騎神ボルガウルジャック》《超神龍アルグロス・クリューソス》
ドラゴン要素。
《ボルガウルジャック》はエリート進化ドラゴン。 パワーアップした《ハルクーン》の上に置くと、地味にそのターンだけ火力範囲が広がる。
《アルグロス・クリューソス》は、《ハルクーンベルガ》と同期のポンコツSRドラゴン三人衆。 ……だったのだが、上方修正をもらってからは知る人ぞ知る強カードになった。 もうポンコツとは呼べない。
どちらも【NEX】メタのつもり。色バランスと使い分けを考えて2-2にした。 対【NEX】でいうと、返しでPA込みの《NEX》に踏まれうる《ボルガウル》よりも、 返しの負け筋を消しつつ強引に殴り合える《アルグロス》のほうが強かった。
《G・A・E》
キャントリップドラゴン。コントロール潰しの鬼。 《ハルクーン》の横に置くと、《G・A・E》リンク形態がTブレイカーになる。
前寄せ構築のつもりなので2枚。
《霊騎コルテオ》《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》《ナチュラル・トラップ》
《コルテオ》《ジャック》はクソつよなので思考停止の4-4。
《ナチュトラ》は《ゼンアク》《HDM》をどかす用。トリガーしても渋いので2。
《青銅の鎧》《フェアリー・ライフ》
ブースト補助。 このデッキにおいて《青銅》は《ウルコス》の半分以下の価値しか無いが、 3→5の繋ぎが欲しいので採用。
本来《青銅》4のところを、《A》のサーチがスカらないように1枚だけ《ライフ》に差し替え。
《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》
SA要員。思いつくのに時間がかかったカード。 最初この枠は《アラゴナイト》だったが、多色が多すぎてあっぷあっぷしていた。
《ハルクーン》のPA込で、パワー1000連中が《デリンダー》《ゲーネフ》をスルーできるようになる。 《ハルクーン》のブーストが決まれば、マナ進化の負担も減らせる。
脳内では強かったが、活躍する前にマスターに到着してしまった。
改善案
リースカラーにしたことで劣化【NEX】になった。
一旦形になるとそれを変えるのが怖くて、 他の案を試す気がなくなってしまうのが自分の悪いクセ。
気持ちが落ち着いた今なら色々思いつくので、その案を載せておこうと思う。 全てND仕様で、《ハルクーン》4積みする条件で考えている。
シータ版
本音を言うと、
2コス→3《ハルカス》→4キャントリップ→5《ハルクーン》→6スピードアタッカー
のような繋ぎで攻め込んでいきたかった。 《ハルクーン》は横にクリーチャーがいればいるほど強いので、 マナカーブ通りに展開していくのが強いはずなのだ。 もう少し遅い環境ならこれで行っていたと思う。
ここにぜひとも欲しい《クイーン・メイデン》《レチア》がスタン落ちしていて本領発揮できないのはもやもやする。 今回はNDさよなら会なので、NDのプールに縛られた。
トリーヴァ版
《ウルコス》と《ハルカス》の両方を欲張るタイプ。
ここから先のスペースをどう埋めるかが思いつかない。
SA成分は《キリンソーヤ》で摂取できるが、このカラーだとドラゴン関連のカードが殆どない。 《ペッペ・パイン》《エコ・アイニー》《ポッポ・ラッキー》などが使えないことは無いが、ランクマで試す勇気がなかった。
マスター帯で遊んでみようか。
4c版
《アルバトロス》を入れてみた型。 《ハルクーン》要る?
《幻獣竜機ボルパンサー》
型とは違うが、最初入っていて抜けたカードを紹介しておく。 《ウルコス》がドリームメイトなおかげで、
《ウルコス》→《ハルクーン》→《ボルパンサー》
で5t目にジャスキルできるようになる。
実は《バンジョー》《パンダネルラ》まで入れてドリームメイト軸にする案もあった。 が、《ハルクーン》が抜けていきそうなのでやめた。
おわりに
構成カードが7~8弾に固まっているのが、最近の収録パックのグッドスタッフ性の低さを体現している気がする。
完成形は9弾マスターの『リースソルフェニ』に近い。 劣化【NEX】を承知でリースにしたのは、この実績という後ろ盾があったからでもある。
対戦動画
*1:おそらく50%