ミケガモのブログ

イノセントソウルペガサス【デュエプレ】【DMPP-06】

はじめに

前回に続いてお題箱より。

式神イノセントがメインの進化デッキを考えてたんですが式神イノセントいれるより優秀なその種族の進化元を用意した方が良くない?と思い悲しい気持ちになってしまいました そこで式神イノセントの進化を活用していろんな状況を打破するデッキお願いします

https://odaibako.net/detail/request/30de5352-ad6f-4214-9553-77a669555d8b

ふむふむなるほど。 つまりはこういうデッキを組んでほしいんだろう?

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  • コンセプト:B
  • 完成度:B
  • デッキパワー:B
  • 思い入れ:A

だが残念!ここはミケガモのブログだ!!

デッキレシピ

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  • コンセプト:A+
  • 完成度:A
  • デッキパワー:B
  • 思い入れ:A

というわけでこんな感じ。

進化Vのデュエットは2回目。

mikegamo.hatenablog.com

キーカード解説

式神イノセント》

f:id:mikegamo:20201204011732j:plain 7マナ溜めると任意の種族進化の種になれる。

同じ"イノセント"効果を持つ《無垢の宝剣》とは、コストの軽さで差別化する必要がある。 ところが、メタモーフを発動させるためには7マナ溜めなければならないという、ちょっとしたジレンマを抱えている。

この課題は、マナを伸ばしてからの進化速攻を狙える構築にすることで解決したい。 場持ちが良いのは《無垢の宝剣》なので、 《イノセント》は手札からすぐ進化クリーチャーを組み立てる使い方が良い。

差別化の話はこのくらいにして、本題である《イノセント》で何を出すかを考えていこう。

デッキレシピ1

まず思いつくのが、マイナーな進化クリーチャーを出してエンジョイしたいという発想である。

しかし、デュエプレでは開発班の頑張りによって、 どの進化クリーチャーにも優秀な種がリリースされている。 DMPP-06環境で軽量な進化元を持たない進化クリーチャーは、

  • ドラゴン進化
  • 《超巨岩獣ドボルガイザー》
  • 《レジェンダリー・バイロン

くらいのものである。

ドラゴンはコスト軽減やサポートが充実しているし、 《ドボルガイザー》も刺さる相手には刺さる《メテオザウルス》《テンペストザウルス》を持っている。 唯一種問題が深刻な《バイロン》は、デッキ全体を《バイロン》の恩恵を受けられるような構築にしなければならないので、《イノセント》を絡めた構築は結構難しい。

お題の文で触れてくださったように、 デュエプレの《式神イノセント》《無垢の宝剣》には、マイナー進化を救う義務はなくなってしまった。

では、メジャーマイナー問わず、進化クリーチャーをこれでもかと詰め込む【ダーウィン】デッキにしてみてはどうか。

これも魅力溢れるデッキに違いないが、進化を入れすぎると《イノセント》4枚だけでは種が足りなくなる。 かといって、《無垢の宝剣》まで含めた8枚体制にするとデッキが回らない。

回しやすくて楽しめるデッキに仕上げるためには、夢見がちな思考を少しだけ現実路線に戻して、 積む進化クリーチャーには全て通常の進化元を用意しつつ、《イノセント》を全ての進化が共有するという デザインにしてやるのがよいだろう。 1つ目のレシピはこの思考で、ロマンと実戦の平衡感覚を大事にして組んだ。

余談だが、進化だらけの【ダーウィン】は、 《レオパルド・グローリーソード》《メガ・イノセントソード》らのクロスギアが実装されれば構築が現実的になるだろう。

デッキレシピ2

さて、これでも十分楽しいデッキだったのだが、私は気付いてしまった。 《イノセント》をもっと《イノセント》らしく使えて、しかも自分の追い求めるロマンが存在することに。

その心とは、「《式神イノセント》は《太陽王ソウル・フェニックス》と《聖獣王ペガサス》の全ての進化元になれる」である。進化Vを無理矢理詰め込むという無茶を、《式神イノセント》で通しに行きたい。 進化Vは軽いので、《イノセント》が適役となる進化速攻を比較的少ないマナで狙っていける。

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進化VのT・ブレイカー組。

《ソルフェニ》は進化元が両方種族指定と、制約がとても強い。 軽量除去でバードが焼かれたり、邪魔と思われたドラゴンが消されたりして、 どかされた方を準備できずに進化し損ねることがある。 だが《イノセント》なら、どちらかいない方に変身して進化が可能だ。

さらに、《イノセント》+《ソルフェニ》はぴったり7マナ。 場に1体進化元が出ていなければならないが、メタモーフ発動のためのマナをきっちり使い切ることができる。 現在、3コストのドラゴンは《黒神龍ゼキラ》《黒神龍メギラ》のみ。 デメリットも攻撃制限も無い《ソルフェニ》の種としては、《式神イノセント》は最も軽い。

そして、任意種族かつ自然文明であるので、《ペガサス》のどちらの種としても進化可能だ。 もっとも、この役割は《ウォルポニカ》でもできるし、 なんなら《ラ・ウラ・ギガ》《クレス・ドーベル》などの軽量ガーディアンを積んだ方が進化速攻はしやすい。 《ペガサス》単体に専念するよりは若干効率が悪いが、そこはロマン構築なので目を瞑っていただきたい。

このロマン構築のもう一つのポイントは、《ソルフェニ》《ペガサス》のどちらも、 召喚後に進化元が場に残りやすいということだ。

《ソルフェニ》は場を離れても種が残るので、次ターンにもう一度進化Vを狙っていける。 《ペガサス》はデッキからのリクルートで、後続の進化元を準備できる。 1試合中に《ソルフェニ》《ペガサス》の両方を召喚するのも夢じゃない。

構築解説

ここからはソウルペガサスデッキの解説に専念する。

スペースがキツキツなので、《ソルフェニ》《ペガサス》は2-2にした。 これはスターペガサスと同じ。

《イノセント》は3積み。 序盤に来ると《ペガサス》の緑の種にしかなれないのが辛かった。

少し困るのが、《ソルフェニ》の純粋な進化元。 《イノセント》だけではどうしようもないので、一定枚数を積まなければならない。

まず、《イノセント》以外の《ソルフェニ》用ドラゴン枠。 ドラゴンはサポート前提の種族なので、単体でグッドスタッフ性の高いカードが多くない。 ここでは軽さと手札補充重視で、《ボルシャック・バディ・ドラゴン》を起用した。 フル積みしても終盤は呼ぶバードがいなくなるので3枚。 f:id:mikegamo:20201204012248j:plain

次に困るのが、《バディ》で呼ぶファイアー・バード。 こっちもこっちでドラゴンのサポートカードばかりで、丁度良いカードが少ない。 cip除去の《ピアラ・ハート》2枚、2マナ緑バードで効果が一般デッキ向けの《翔天妖精レチア》3枚。 《レチア》&《イノセント》の取り合わせは、《ソルフェニ》《ペガサス》の両方に進化できる。

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この時点でだいぶ苦しい構成をしているので、あとはデッキのグッドスタッフ性を高めて回しやすくするのに徹する。

汎用ブーストクリーチャーの《青銅》は当然4積み。 f:id:mikegamo:20201204012312j:plain

7マナに到達するためには、4~5マナ圏でもう一度ブーストが欲しい。 この色なら、《勇猛護聖ウォルポニカ》《無頼聖者スカイソード》が鉄板だ。 枚数比はかなり迷った。

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最終的に、《口寄の化身》への繋がりが良い《ウォルポニカ》を優先して4積みにした。 《スカイソード》も《二角牙》に繋がるので多めに欲しいが、 《二角牙》と合わせると山札消費が激しすぎるので2枚に抑えた。

この色で素早くマナを伸ばしに行くなら、ドローソースは《口寄の化身》《二角の超人》《大勇者「二角牙」》から選ぶことになる(書いているときに《ミスト・リエス》もありか……と思ったが、一旦置いておく)。

このデッキでは7マナでの《イノセント》+《ソルフェニ》が狙いムーブなので、 その前に手札を蓄えられる《口寄の化身》を採用。 進化Vは手札消費が激しいので、単体性能よりもドロー枚数を取っていきたいというのもある。 《ペガサス》で出てくるとちょっと残念だが、まずは進化Vを出すのが大事。 f:id:mikegamo:20201204012350j:plain

役割の棲み分けと、10マナ付近まで伸ばして無から進化Vを組み立てるための《大勇者「二角牙」》も入れておく。 クリーチャー種類数が多いので、探索には期待しない方が良い。 f:id:mikegamo:20201204012429j:plain

《進化の化身》は何となく採用。 進化クリを全然引けない時に持って来れたらいいな。 f:id:mikegamo:20201204012510j:plain

オシャレポイントは《超神龍バイラス・テンペスト。 全然出さないし、こいつのせいで進化が4種類になって《進化の化身》が確定サーチではなくなっているが、カッコいいからよし。

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トリガー枠は【天門】などへの突破手段:《バリアント・スパーク》、速攻メタ:《地獄スクラッパー》、 そして不足気味の盤面干渉力を全て担う《アポカリプス・デイ》。 《ソルフェニ》《ペガサス》は《アポカリ》後にもクリーチャーを残せる仲間である。

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改良点

要素ぎっちりなので、どこに手を付ければいいのかは迷いどころ。 強いて言うならドローソースの選択か。

《イノセント》を活用したくて《二角牙》を積んでいる節があるが、マナを伸ばしすぎると本当に《サファイア》で良くなるので、《二角の超人》の方がいいのかもしれない。《ソルフェニ》でSA付与できるし、《ペガサス》の当たりだし。

後は、とことん安定志向なら1積みのカードを削っていくべきか。 ボクは夢を追いたいので積んでおく。

プレイング

《レチア》はとりあえず出して良い。 破壊されればブースト、残れば《口寄》のインチキドロー。

《二角牙》は出したら躊躇せず殴る。 進化VがTブレイクなので綺麗に割り切れる。

《ペガサス》と《ソルフェニ》が両方出たら《ソルフェニ》から殴る。 《ペガサス》が除去された時に出てきたクリーチャーがスピードアタッカーになれる。

おわりに

《ソルフェニ》と《ペガサス》を同時に使っていると、基礎スペックの差に気付かされる。 即除去されたときに2体残るのは一緒なので、召喚までの過程と、効果の使いやすさを考えると……という話である。

うっかりすると《ソルフェニ》要らなくね?論になってしまいそうなので、《ソルフェニ》だから安全に返せたシーンを最後に載せておく。

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このターンに《スカイソード》と《イノセント》を展開、さらに《バリスパ》。 殴り手を増やしつつ、《ソルフェニ》と《二角牙》で相手の場2体をタップキルして、《コロン》《スパーク》を両方ケアして安全に勝ちに行く。

サファイア》でいいって? その通り。