はじめに
今回はこちらのお題箱から。
自分が形にできなかった案で申し訳ないのですが、よろしければ爆輪男を能動的に使うデッキを試してみてはもらえないでしょうか(上手いことアポデイと差別化するのが難しかったので…)
https://odaibako.net/detail/request/918d12f2-896b-44d3-8430-d524a0693754
むりぃ……。
並べるのが仕事のウェーブストライカーを2体以上展開しておきながら、自爆するなどあってなるものか。 その証拠に、ウェーブストライカーが収録されたのが4弾、《爆輪男》が登場したのは次の5弾。 《爆輪男》がウェーブストライカーデッキに入ることなど、開発班にも全く想定されていない。
それでもやるしかない。
デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:A
- デッキパワー:A
- 思い入れ:B
カジュアルでギリギリ勝ち越せた。 もう少し勝ちたいが、楽しかったので満足した。
《星雲の精霊キルスティン》を持っていたらこっち。
キーカード解説
《爆輪男》
ウェーブストライカーが2体出ていれば、場のクリーチャーを全て破壊する。 ただし代償は大きく、《爆輪男》を含めた自分のクリーチャーも全て巻き添えになる。
基本的には、相手の場のウェーブストライカーを参照して使う、ウェーブのピンポイント対策カードである。 環境では、5弾の頃に【ドルゲーザ】【デスフェニ】【除去ボルバル】などに積まれていた。 6弾環境では、勢力を伸ばしてきた【ツヴァイ】【ブリザード】に対しても役割が持てる《アポカリプス・デイ》に役割を取られつつある。
《リバイバル・ソルジャー》
3マナサイクルの中では一番使われていない子。 能力だけで評価すればサイクルのライバルにも引けを取らない。
しかし、2マナ枠《アクア・トリックスター》が他と比べて弱すぎるため、青自体がウェーブストライカーに採用されないことが多い。 青が入った【ドロマーウェーブ】でも、《リバイバル・ソルジャー》は《アクアン》で拾えないせいで需要があまり無い。
今回は、《爆輪男》自爆の被害を少しでも軽減するべく、4枚フル投入と相成った。
構築解説
「《アポカリプス・デイ》との差別化ができなかったので」というお題箱の文を読んだので、とりあえず青黒で構築。
《爆輪男》を活かす構築にしようと思うと、ウェーブストライカーとしてのデッキパワーはどうしても下がってしまう。 はなから無謀なことをしているのは分かり切っているので、全体に対する勝率が少し落ちるのは承知で、 特定のデッキに対して明確に役割を持たせる目的で構築する。
具体的な仮想敵は、盤面を取ってウェーブストライカーを壊滅させてくる【アウゼス】および【天門】である。 通常のウェーブストライカーでこれらを相手にする場合、 《ジャギラ》を上手く出せればなんとか立ち回れる一方で、一歩間違うと場が壊滅して再起不能になってしまう。 相性で行くと五分~微不利くらいだと思われるが、これを《爆輪男》で無理矢理五分に持ち込みたい。
また、持久力をアップさせたことで、普通のウェーブストライカーよりも【除去コントロール】に抵抗しやすくなっている(こちらは不利なことに変わり無いと思うが)。
《爆輪男》の使い方は、《アポカリプス・デイ》と同じ。 エンジェルやブロッカーで場を固められたときに、《爆輪男》を出してリセットをかける。 特に【アウゼス】はドローが薄いので、《爆輪男》と《ジャギラ》のどちらかを刺していければかなり戦いやすくなる。
《アポカリプス・デイ》との差別化点は、
- 軽い
- クリーチャーなので回収が容易
- 読まれにくい(※重要)
で十分だろう。
一般的な【リースウェーブ】【ネクラウェーブ】は、ウェーブストライカーのカードパワーを押し付けることに専念するために、ドローソースなどのアドバンテージカードが入らない。
ただ、このデッキの場合は話が違う。 《リバイバル・ソルジャー》を入れたとはいえ、《爆輪男》を使ったときの自分への被害はあまりにも甚大だ。 リカバリーのためにも、アドバンテージ確保のカードを入れるのは必須となる。
重視したいのはやはり墓地回収。 《骨折人形トロンボ》は、ウェーブストライカー能力発動時にしか機能しない。 更地になったところから立て直すには、普通の墓地回収も必要である。
そこで、墓地回収&アドバンテージ+1の《リバース・チャージャー》を4積みした。
爆破した後はせっせとアドバンテージ確保に努めよう。 相手が再展開を始めたら、《爆輪男》を回収して牽制するのも良い。
また、回収で手札を潤しながら1ターンでの複数体展開に繋げられる《リバチャ》は、 ウェーブストライカーの典型的な負け方である、 「リソースが切れ、3体展開できぬまま火力で焼かれ続ける」というパターンを打開できる。 よって、コントロール相手に抵抗する手段としても有効だ。 相手のデッキタイプが読めないけどとりあえず1体召喚する、という後先考えないムーブも、 このデッキなら《リバチャ》のおかげで許される。
ドローソースは、白と黒の特権《アクアン》。 コイツでアドバンテージを取っていかないと、《爆輪男》による損失はカバーできない。 《アクアン》を使うために、赤や緑は不採用。
このレシピは、アクアン構築にしては青単色が多めである。 ウェーブストライカーは単色カードばかりなので仕方ない。 大量に入っている《リバース・チャージャー》で回収しよう。
青黒の場合、リセット後の盤面では《薔薇公爵ハザリア》が機能しやすいと考えて採用。 スペースが余っているから積んでいるだけといえばその通り。 コイツが採用されないデュエプレのウェーブストライカーは異常である。
《邪魂王ナーガ》はお洒落要素。 《爆輪男》リセット後、《ラフレシア・ワーム》と《アクアン》or《リバイバル・ソルジャー》で組めたらいいなという気分。
青黒にはトリガーウェーブストライカーがいないので、 しょうがなく《デーモン・ハンド》《アクア・サーファー》を積む。 スペース埋め。
あとは、ウェーブストライカーのパワーカードをどかどか突っ込むだけ。 勝つときは結局ウェーブストライカーの勝ち方なのが微妙にイヤ。
プレイング
ウェーブストライカーにあるまじきことだが、速いデッキが苦手。 《爆輪男》を出しても再展開する暇が無いので、《サーファー》からジャスキルを狙いに行くしかない。
コントロール対面はゆっくり展開。 5t目《ジャギラ》は可能なら撃つ。難しければ無理しない。 展開してこないデッキであれば、《爆輪男》は全部埋めて何事も無かったかのようにプレイする。
《爆輪男》を刺した後、2回目を撃つかどうかはかなり悩み所。 山札切れを狙えるなら積極的に2回目も狙うが、普通は《アクアン》でこちらの山の方が削れている。
殴るのはW・ブレイカーを2~3体並べてから。 《ラメール》がいないため、《地獄スクラッパー》を踏むだけで《トロンボ》達がまとめて焼かれる。 南無。
仮想敵である【アウゼス】【天門】にはちゃんと勝てた。 負けパターンは、アグロに殴り切られる、山を削りすぎてライブラリアウト、《二角》《サファイア》といった高パワー獣に押し切られるなど。
改良点
レシピ欄にも書いたが、おそらく《星雲の精霊キルスティン》があった方が良い。 ただし、プレイングの難度はさらに上がる。
《爆輪男》でふっとばした後に少ない頭数で殴りに行くには、パワード・ブレイカー付与の《キルスティン》は欲しい。 また、《リバチャ》ガン積みのこのデッキでは8~9マナ溜めることも現実的なので、 1ターンに《キルスティン》ともう1体を展開できる。
スペースがキツいので、白入りでも《堅防の使徒アースラ》を入れる余裕は無さそう。