はじめに
※この記事は初心者~初級者向けです。
カードゲーム初級者と中級者の差は、カードプールをどれだけ熟知しているかにある。
相手が使ってくるカードを知らない初級者は、 知らず知らずのうちに特定のカードのカモになる行動を取ってしまい、 そのせいで劣勢を呼び込んでしまうことがしばしばある。
また、環境で使われるカードの強さを知ることは、 どのカードが強いのかを見極める審美眼を養うことにも繋がる。
そこでこの記事では、戦うときおよびデッキを組むとき、存在を意識しておいた方が良いカードを紹介する。 取り上げるのは主に、こちらの行動を妨害してくるカードである。 相手がどんな妨害をしてくるのかを知り、その被害を減らすための対策に繋がってほしいという思いでこの記事を書いている。
汎用性の高いカード
《デーモン・ハンド》
定番中の定番と言えるS・トリガー。
重要なのは、「どんなクリーチャーも6マナ払えば破壊できる」という事実である。 6マナ以上のクリーチャーは、《デーモン・ハンド》で破壊されたときにイーブンもしくはコストの払い損になるという宿命を抱えている。
それでも使われる6マナ以上のカードというのは、出た時に仕事ができるカード(例:《二角の超人》)、もしくはハマった時にめちゃくちゃ強いカード(例:《陽炎の守護者ブルー・メルキス》)なのである。
《ホーリー・スパーク》
同じく定番のS・トリガー。
《スパーク》の役割は主に2つ。場全体の無力化、そして盤面制圧である。
どんなに多くのクリーチャーで攻めても、トリガー《スパーク》を踏むと確実に1ターン足止めされてしまう。 どんなにブロッカーを並べて防御を固めても、《スパーク》を撃たれれば突破されてしまう。 沢山クリーチャーを出したとしても、《スパーク》が存在する限り絶対安全などということはない。
さらに、自分のクリーチャーがバトルで大量破壊されると大損になる。 相手の場にパワー高めのクリーチャーが並んでいるときは要注意。
《ロスト・ソウル》
相手の手札を全て叩き落とす。 8マナ溜まった相手の前で手札を抱えるのは愚行である。
相手が全然攻めてこず、《フェアリー・ライフ》や《ブレイン・チャージャー》でマナを伸ばしているときは、《ロスト・ソウル》を撃とうとしている可能性が高い。そんなときは十分に警戒し、相手が8マナ溜まる前に手札を消費しておこう。
なお、自分が速攻~速めのビートダウンを使っているときは、相手の《ロスト・ソウル》はただの紙切れになる。
《炎槍と水剣の裁》
6マナで3000以下の全体火力。
小さいクリーチャーをいくら並べても、《裁》1枚で全て流されてしまう。 さらに破壊数に応じたドローまで付いているため、こちらがクリーチャーを出した分だけ相手が得する仕組みになっている。
このカードは割とどうしようもない感が強い。 変に意識してクリーチャーを出さずに負けてしまっては本末転倒である。 無駄な被害を出さないようにプレイしつつ、使われたら仕方ないと割り切るのがよい。
どのデッキでも取れる対策は、《裁》を撃たれる前に相手のシールドをブレイクしておくこと。 《裁》のドローには、撃った後の手札が最大5枚にしかならないという制限が付いている。 予め相手の手札を増やしておけば、《裁》で取られるアドバンテージ量を抑えることが可能。
類似カードに、ドローできない代わりに全体4000火力の《サウザンド・スピア》、トリガー付きで全体2000火力の《バースト・ショット》がある。
全体火力ではないが、6弾環境以降はさらに使いやすい《地獄スクラッパー》の採用率も高くなっている。
火力対策ができるカードとしては、《光器ペトローバ》をはじめとするパンプアップカードが挙げられる。 といっても、《ペトローバ》クラスに強力なパンプカードは他には無い。 その《ペトローバ》はSRで集めにくい上、1つの種族にしか適用されない。 《ペトローバ》が使える構築ならこれを使わない理由が無いが、そうでない場合はパンプによる対策は難しい。
《憎悪と怒りの獄門》
一発逆転のカード。
このカードがあるせいで、「シールド割れるだけ割っとけ!」というプレイングは非常に危険。相手の場数を見つつ、次ターンに十分トドメを刺せると判断したら攻撃を止めた方が良い。
一方で、《ホーリー・スパーク》および返しの全体火力対策を考えた場合、シールドをなるべくブレイクしておくのが正解となる。《スパーク》と《獄門》は一緒に入っていることは少ないが、《裁》などの火力呪文は《獄門》とセットで入っているのでタチが悪い。上級者も判断を迷う状況というのも少なくない。
特定のデッキに入っているカード
《剛撃聖霊エリクシア》《血風聖霊ザーディア》《悪魔聖霊バルホルス》
《ヘブンズ・ゲート》から出てくる大型ブロッカー三種。
- 《エリクシア》:パワー18000
- 《ザーディア》:シールド追加&5500以下になるよう破壊
- 《バルホルス》:無限ブロッカー&1ターンに1体破壊
どれも破格のカードパワーである。こいつらには負けても仕方ない。
あまりにも強すぎるので、環境では《腐敗勇騎ガレック》《無頼勇騎ウインドアックス》といったブロッカー破壊カードで対策するのがメジャーとなっている。 その巻き添えを食う形で、今はブロッカーたちの肩身が狭い環境である。
《火炎流星弾》《スパイラル・スライダー》《襲撃者エグゼドライブ》
どれも速攻寄りのデッキに採用されるカード。
ブロッカー破壊は1マナ、バウンスは2マナ、スピードアタッカーは3マナからというのを覚えておく。
まだ負けないと思って油断していたら、これらのカードであっさり突破されてしまうことも多い。 勝負の瀬戸際ではこれらのカードを意識して、気を抜かないようにプレイしたい。
《アポカリプス・デイ》
お互い合わせて6体以上のクリーチャーが並んでいると、それらを全て破壊する。
割と腐りやすいので、採用しているデッキは多くない。 《裁》同様、気にしすぎても良くないカードである。
相手のマナに見えたら警戒する、もしくはほぼ勝ち確の場面で無駄にクリーチャーを出さないようにする程度の意識で良い。
《略奪秘宝ジャギラ》
闇入りウェーブストライカーの激ヤバカード。 5マナで3枚手札破壊が飛んでくる。
《ロスト・ソウル》対策と違って、5マナまでに手札を使い切るのは難しい。 自分も非常に困らされている。とりあえず、存在だけ知っておこう。
《ダイヤモンド・ブリザード》
記事の主旨の都合上、ビートダウンが使ってくるカードはあまり紹介できなかった。 なので、ビートの切り札の中で一番のカードパワーを持つものを最後に載せておく。
出したとき、マナからスノーフェアリーをすべて回収し、同じ数だけマナブースト。 引きに左右されるが、手札は概ね2~4枚ほど補充され、さらに召喚コストも実質0~1マナくらいになる。 見て分かるように、かなりぶっ飛んだカードである。
このレベルのカードとも対等に戦えるのが、今のデュエプレのコントロールデッキなのだと思ってほしい。
おわりに
にじさんじコラボが始まって間もないので、初心者向けの記事を書いてみた。 理不尽に思える負け方をしたときは、特定のカードに弱いプレイングや構築になっていなかったかどうかを振り返ってみると、対策が浮かんでくるかもしれない。本当に理不尽な場合もあるけど。