デッキレシピ
- コンセプト:S
- 完成度:A
- デッキパワー:A
- 思い入れ:S
22/3/8, キリコカップADマスター。 回すのが楽しすぎてランクマが苦にならなかった。
それはそうとADが楽しすぎる件について。 pic.twitter.com/wrFfF5qo5f
— ミケガモ (@nusu_fkr453145) 2022年3月8日
キーカード解説
《凶星王ダーク・ヒドラ》
今回の課題カードはこちら、4弾収録の《凶星王ダーク・ヒドラ》。
《ミスト・リエス》同様、紙での栄光を追いかけたいというモチベーションで、 自分が意識を向け続けてきたカードだ。
紙ではプレミアム殿堂にまで指定された強カードだったが、デュエプレでは「異なる名前のクリーチャーを」「ランダムに1枚」という二重の弱体化を食らった。 性能を落とされた上、3~4弾で大幅にインフレが進んだことで、活躍の場はほぼなかった。 出てすぐは《マルドゥクス》《ポインター》を回すデッキで多少使われていたものの、それも時間とともに消えてしまった。
このまま終わらせるわけには行くまい。
これまでの《ダーク・ヒドラ》の一番の問題点は、自身が出たときにろくなカードを回収できないことだったと考えている。 (「《ヒドラ》で《ヒドラ》を回収できなくなった」も、広義にはこれに含む) 《ヒドラ》が4弾で登場してから長らくの間、種族:ダークロードは「重い」「弱い」「数が少ない」という散々な有様だったのがその原因だ。
光明が刺したのは、9弾の《猛菌恐皇ビューティシャン》。 軽量で優秀なcip持ちで、しかもブロッカーのため墓地に行きやすい。 《ヒドラ》を使うなら絶対に入るダークロードである。
10弾で《ロマノフ》登場以降、その関連カードとしてダークロードの収録枚数はさらに増え、カードプール自体は大きく拡張された。
が、話はそう簡単でなかった。
ダークロード筆頭である《ロマノフ》と《バルクライ王》はどちらもリアニメイトを主戦術とするので、勝手に墓地回収してしまう《ヒドラ》と相性最悪なのである。
待ちに待ったダークロード強化ですら風が向かないのか……。 頭を抱えているところに、奴が現れた。
《神羅スカル・ムーン》/《羅月スカル》
救世主。なおやる気がなさすぎて上方修正された模様。
《ラスカル》は出たときに墓地を3枚増やして、《ヒドラ》が活躍する下準備をしてくれる。 さらに5マナなので、《ヒドラ》へ綺麗につながる。
《ラスカル》がアドを取れぬまま普通に破壊されることもあるが、 それも《ヒドラ》で拾ってくればいい。 《ラスカル》目線で見ても、割と腐りがちな墓地肥やしを有効に使ってもらえるのはありがたいはずだ。
アッパー後の《スカム》に関しては、使ってみたところそこそこ強いアタッカーとして機能してくれた。 破壊を無効化するというよりかは、《無敵城》を張っている感覚が近かった。 それと、効果分かってなくてプレミしてくれる人が割といる。
《花籠》《ヘヴンとバイオレンス》に泣かされることも少なくないものの、 こちとら《スカム》4積みである。1回くらい消されたところでまた次がある。 それよりも《サーファー》をやめてほしい。《ラスカル》を何度も出すとLOしてしまう……。
初歩的な注意として、相手の場にクリーチャーがいないと、 破壊置換効果が使えずにそのまま破壊されてしまう。 多分バレてないけど。
種族早見表
- ダークロード
- 《ヒドラ》《スカム》《ヴァーズ》《ビューティ》《ディミトリ》
- サイバー・ウイルス
- 《ビューティ》《キューティー》
- リキッド・ピープル
- 《マクスヴァル》《ポインター》《サーファー》
- グランド・デビル
- 《ラヴァール》《マクスヴァル》
- 無所属
- 《ドレイン》《カムスター》《バイケン》
構築解説
《スカム》は《スカム》で拾うことも考えて4枚。
《ヒドラ》は2枚か3枚のどちらかで迷うカード。今回は主役なので3枚。
《ラスカル》から拾うカードとして、 《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》の採用を決めた。 進化ダークロードなので、《ラスカル》でも《ヒドラ》でも拾える。 《ハンド》内臓の《ツインキャノン・ワイバーン》は強い。
ただ、常に《ヴァーズ》が墓地に落ちるわけないんだよな……と悩んでいるときに思いついたのが、《邪眼銃士ディミトリ卿》。 ピンポイントで《ヴァーズ》を落とし、その後も墓地を肥やしてくれる。 おまけにダークロードでブロッカー。
逆スレイヤー持ちなので、地味に《スカム》との相性も良かったりする。 このカードを思いついたおかげでデッキが形をなしたと思う。
笑い声がキモいことと、放置するとアウトが近づくこと以外は完璧。 1回出せれば十分なので2枚でいいだろう。
《死神封魔ラヴァール》は、《スカム》と一緒に強化を受けたので入れてみた。
2《ラヴァール》→3コス→4《ラスカル》→5《スカム》
というマナカーブが刻めるが、この通りに動いたことはほとんど無い気がする。 5t《スカム》でTブレイクしても、 対ビートならカウンターを食らって終わるし、 対コントロールならリソースをじっくり溜める動きのほうが良い。 ビート対面なのが明らかな時以外、基本的にマナに埋めていた。
《貴星虫ドレインワーム》《ヤミノカムスター》は、アドを取りうる闇の軽量進化元。前者は《コッコ・ルピア》、後者はコントロールや《星域》《龍の呼び声》あたりが狙い目。 この2枚は、《ヒドラ》で回収されることが無い。 一見欠陥だが、墓地に固着してくれるので安定して《ヴァーズ》の進化元になれる。
《電脳封魔マクスヴァル》は、 《ラヴァール》の1軽減がほどほどに強かったので後から入れてみた。 今までコスト軽減系をナメていたのだが、今回のデッキで少し見直した。
《腐敗電脳アクアポインター》は、《バルクライ》から引き継いだ《ブレイン・タイフーン》の枠。 そこまで墓地肥やしいらないな、という判断で差し替えた。
《エマタイ》は墓地肥やし、《バイケン》はセットのトリガー要員。 どうせリソースは《ヒドラ》で稼げるので、《バイケン》のマッドネスはそんなに重要じゃない。 この6枚は差し替え可能だと思う。
《キューティー》が4で《サーファー》が2なのは、 初期型に他のリキッド・ピープルが入っていなくて、 《ビューティシャン》のサイバー・ウイルス要素を拾った名残。 《マクスヴァル》《アクアポインター》が入った今となっては、 好みに合わせて決めていい。
自壊カード
《スカム》の能力を活かすために、自壊カードを入れてもいいと思う。 後から《ヒドラ》で回収することもできる。
無くてもそこまで困らなかったので初期型からずっと無しで来たが、 改めてデッキを見ると欲しい気持ちになってくる。
入れるなら、闇の軽量カードを削って《デスモーリー》を2枚。 地味に《ヴァーズ》との種族シナジーもある。
試作品
《ヒドラ》×《スカム》の組み合わせは割と早くから気付いていて、 こういうデッキを《スカム》アッパーの前から組んでいた。
《バルクライ王》が強いだけなので解体した。
《ラスカル》は強制回収なので、 せっかく墓地に落とした《バルクライ王》を戻すヘマを幾度となくやらかした。 《スカム》がいるせいで《ロスチャ》も使えない。
《バルクライ王》と噛み合わない同士、《ヒドラ》《スカム》だけで仲良くやっていくべきだろう。
バグ
《スカム》破壊→ 味方のAが破壊 という順序で処理すると、Aに置換効果が乗らず破壊される。
「ターン中、初めて自分の他のクリーチャーが破壊される時」なので、 《スカム》自身の破壊はノーカンのはずが、そうなっていない。
これの何がすごいって、めちゃくちゃ初歩的なバグなのに誰も指摘してないことだと思う。
運営に報告しときます。
※追記:半日後のアプデで直った。ボクのメール見てくれたのかな。
おわりに
このデッキの《ヒドラ》はマジで強い。 別の言い方をすると、わくわくしながらトップ《ヒドラ》を待つ場面が多い。
活躍するとはこういうことなんだなと改めて実感した。
ついでに、アッパー後もそこまで見かけない《スカル・ムーン》まで使えて大満足である。