この記事について
DMPP-01環境ではクリーチャーの種類が少なく、バトルゾーンで対面するカードの組み合わせが限られている。このような環境では、それぞれのクリーチャーが持つパワーの大小がバトルゾーンの制圧状況を左右する。この記事では、現在メジャーデッキに採用されているカードのパワーの状況(パワーライン)をまとめる。
12月末から2ヶ月ほどデュエプレを遊び続けたユーザーには目新しい内容でも無いだろうが、カードプールが増えていったときに今の環境を思い出すために記事にしておく。
パワーと代表的なクリーチャー
1000
現在の最低パワー。強力なcipを目当てに積まれるカードならば倒されても問題は小さい。逆に言うと、パワー1000のクリーチャーを速攻デッキに積むと、初動になることが多い《青銅》、よく積まれているトリガーである《汽車男》《コロン》と相打ちを取られてしまうので美味しくない。《アクア・ビークル》、君のことだよ。
このパワーを持つ代表的カード
- 《クック・ポロン》
- 《青銅の鎧》
- 《汽車男》
- 《予言者コロン》
- 《一角魚》
- 《解体屋ピーカプ》
- 《飛行男》
このパワーを対策する代表的カード
- 《マグマティラノス》
2000
《アクア・ハルカス》のパワー。展開しやすいカードが多いが、《バースト・ショット》をはじめとした豊富な火力除去が怖い。《襲撃者エグゼドライブ》の素のパワーが2000になったこと、および元・殿堂入りの《雷鳴の守護者ミスト・リエス》を収録したことから見ても、開発班の想定している火力除去のラインは2000ということなのだろう。
このパワーを持つ代表的カード
このパワーを対策する代表的カード
- 《バースト・ショット》
- 《ファントム・バイツ》
- 《幻竜砲》
- 《メテオザウルス》
- 《ソーサーヘッド・シャーク》
3000
《奇襲兵ブルレイザー》のパワー。2000ラインを上から叩けるのが強い。特に《マグマティラノス》は、1000以下焼却もさることながら、自身のパワー3000も見込まれて採用されている。
優秀な非進化の軽〜中量級アタッカーを積もうとすると、大体このラインが上限になる。火力除去にほぼ引っ掛からないので安心だが、油断していると《灼熱波》にやられる。
このパワーを持つ代表的カード
このパワーを対策する代表的カード
- 《灼熱波》
4000
《ピカリエ》のパワー。他に強いカードが少ないため、コイツの独壇場と言っても良い。
このパワーを持つ代表的カード
- 《光輪の精霊 ピカリエ》
- 《翡翠樹》
- 《ミラージュ・マーメイド》
このパワーを対策する代表的カード
- 《トルネード・フレーム》
5000, 6000
汎用カードが少なく、パワーラインとしてはあまり重要ではない。
このパワーを持つ代表的カード
7000
非進化の大型クリーチャーのパワー。現環境の最高火力が《悪魔神ロックデウス》《超巨岩獣ドボルガイザー》《ドリル・トラップ》の6000なので、確定除去でなければ倒せない。また、コスト7のカードは《スパイラル・スライダー》で戻せないのも重要。
このパワーを持つ代表的カード
8000
6マナ進化クリーチャーのパワー。こいつら同士で相討ちになっているシーンもよくある。
このパワーを持つ代表的カード
- 《大勇者「ふたつ牙」》
- 《クリスタル・ランサー》
- 《超巨岩獣ドボルガイザー》
- 《ブルーレイザー・ビートル》
DMPP-01のパワーライン
今のパワーラインは大きく分けて、
- 小型クリーチャー:2000, 3000ライン
- 大型クリーチャー:7000, 8000ライン
の2つがある。
小型クリーチャーについて
キャントリップ持ちの《アクア・ハルカス》と相討ち以下になるとアドバンテージ損になるので、2000が一つの重要なラインである。2マナにしてこれを上回ることのできる《ブルレイザー》は、軽量級クリーチャーの中で特に強い。《エグゼドライブ》も含め、パワー3000をどのように処理するかが対速攻の鍵となっている。
パワー1000のクリーチャーは、優秀STが少ない現環境において仕方なく積まれることが多い《マグマティラノス》に焼かれてしまう。そのため、今は《凶戦士ブレイズ・クロー》の肩身が狭い。
こうした背景から、現環境における軽量ブロッカーは《ラ・ウラ・ギガ》《アクア・ガード》よりも《サリエス》《狩猟魚》のほうが安心である。もしも大型クリーチャーだらけの環境になったなら、チャンプブロックが前提となるために前者の方が強くなる。
そして、これらをまとめて押さえつける《光輪の精霊 ピカリエ》は非常に強力。
大型クリーチャーについて
非進化の優秀なクリーチャーが7000に集中している。
今のコントロールの切り札《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》は、大型クリーチャーの中ではやや小さいほうである。2枚のアドバンテージを取りながら出てくる《二角の超人》、SA持ちの《ツインキャノン》らは《ボル白》と相討ちを取ってくるため、コントロールにとって厄介な相手である。一方、進化クリーチャーは《デーモン・ハンド》で除去すれば1:2交換になるので、コントロールにとっては比較的対処しやすい。
赤緑青ビートのミラーマッチでは、《二角の超人》で7000のクリーチャーを並べ合う展開になった場合、そもそも殴り返しの展開にならずにゲームが終わるような気がする。《アクア・サーファー》《アクア・スナイパー》《テレポーテーション》でバウンスし合いながら、先に場を整えたほうが殴り始めるイメージ…で合っているだろうか。この状況では、6マナから殴れる上に《ツインキャノン》からの相討ちも防げるパワー8000の進化クリーチャーが強い。
わずか3マナでこれらの大型クリーチャーを討ち取れる《ブルーレイザー・ビートル》は、最近になって評価を上げてきているように見える。
今の環境で8000のパワーラインを上回るカードには、《聖霊王アルカディアス》のほかに、《天空の守護者グラン・ギューレ》《大昆虫ガイアマンティス》などがある。上手く起用できれば良いメタカードになるはず。
そのほか
現環境におけるこれらの緻密なパワーラインを崩すのが《クエイク・ゲート》である。わずか1000のパンプアップがこれほど強く感じられる環境はこの先やってこないだろう。
DMPP-02では《光器ペトローバ》とかいうカードがこのパワーラインをぐちゃぐちゃに崩してくるはずなので、今ほどパワーラインを意識してデッキ構築することはなくなると思われる。