ミケガモのブログ

デュエプレ1弾環境のメモリアル・ディビジョン【SPルール】

はじめに

特殊ルールで戦うSPルール。 第12回(2021/08/12~ 08/23)の今回は、 新ルール「メモリアル・ディビジョン」

「1弾環境のカードだけが使用可能」というルールだ。

この記事では、メモリアル・ディビジョンに備えて、 サンプルレシピとともにDMPP-01環境をおさらいしよう。

なお、レシピは当時の記憶を引っ張り出して、今日自作したものである。 肝要なカードが抜けていたりするかもしれないので、ご了承いただきたい。

当時と異なる点

今回のルールは、完全に1弾環境を再現するわけではない。当時と異なる点を先に確認しておこう。

《タッチ》《汽車》の不在

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《ゴースト・タッチ》《汽車男》の2枚は、 ランダムハンデスだったのが選択ハンデスに弱体化されている。 コントロールデッキは若干弱くなるだろう。

代替のハンデスとして、 《ロスト・ソウル》が使用率を伸ばすかもしれない。

ちなみに後でも触れるが、《ストリーミング・ビジョン》もDP殿堂になっている。

資産の制限がない

1弾の頃は、運営からの配布がとにかく渋かった。 今こそ無課金で環境デッキを作れるが、 当時は毎日プレイし続けてもなお、 埋まらないカード資産の壁があった(体験談)。

今回のメモリアル・ディビジョンでは、所持カードに関係なく、 1弾環境のカードすべてを自由に使うことができる。

当時なかなか手を出せなかった、

などのSRカードが、ふんだんに出回ることになる。 そのため、高額カード満載の【シータビート】は、 全体での使用率が当時より高くなると予想される。

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持ってない。

基本となるデッキ

1弾環境の基本構図は、

  • 【赤青アグロ】
  • 【シータビート】
  • 【デイガボルコン】

の3デッキ。

  • 速度で殴り切る【アグロ】が【シータビート】に有利
  • リソースとパワーで押す【シータビート】が【ボルコン】に有利
  • ブロッカー大量の【ボルコン】が【アグロ】に有利

という、三つ巴ができていた。

【赤青アグロ】

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特徴は、

  • 《奇襲兵ブルレイザー》《ペコタン》の3000ライン
  • 《ミラージュ・マーメイド》の手札補充

である。《鎮圧の使徒サリエス》の採用率がかなり高かったため、 《凶戦士ブレイズ・クロー》はあまり強くなかった。

速度を追及するというよりは、 《バースト・ショット》に引っかからないパワーラインを確保しながら、 豊富な手札補充で継戦するのがこの時代のアグロの特徴である。

初期には《ヴァルボーグ》が良く採用されていたが、 不安定さがネックとなって次第に数を減らした。

【シータビート】

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ブーストから6~7マナ圏の大型クリーチャーをバカスカ投げつける。 《ツインキャノン・ワイバーン》のSA・Wブレイカーが強力だった。

「牙キャノン」という呼び名もあったが、真に強かったのは《二角の超人》。 コントロールは《二角》に《デーモン・ハンド》を撃たなければならないので、 どんどんリソース差が開いていく。

先述の通り、富豪デッキである。 SRを10~12枚程度必要とするこのデッキは、多少なりと課金していたユーザー、そうでなければ他のカードを全て分解する勢いでしか組めなかった。

【デイガボルコン】

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特徴は、《光輪の精霊 ピカリエ》と《クエイク・ゲート》。 光のブロッカーで場を固め、 《クエイク・ゲート》でそれらにアンタップキラーを付与して場を制圧。 最後は《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》で安全に〆る。

これのミラーをほとんど経験したことがないので分からないが、 お互いにブロッカーが並び合った状態での《クエイク・ゲート》は、 かなり面倒なパズルになると思う。

ちなみに、この時代の《エナジー・ライト》はあまり強くない。 《クエイク・ゲート》の威力を高めるため、 少しでも盤面を広げるのが重要だった。

環境に分け入るデッキ

この3デッキのいずれかに有利、 もしくは満遍なく戦えるデッキがいくつかあった。

【ドロマーアルカディアス】

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【アグロ】に対してはブロッカー軍団で、 【ボルコン】に対しては《アルカディアス》の呪文ロックとパワーラインで優位に立てる。 物量の【シータビート】はやや苦手。

ランダムハンデスが消えたのは若干痛いか。

【青単】

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ドローとバウンスを繰り返し、 《クリスタル・ランサー》で殴り切るビートダウン。

全方面にバランスよく戦えるデッキだった。

青単の特権として《アングラー・クラスター》《ストリーミング・ビジョン》があったが、今では《ビジョン》がDP殿堂。これがどこまで効いてくるか。

【赤青ドボルガイザー】

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環境中期から注目されたデッキ。

《メテオザウルス》《ドボルガイザー》の火力によって、 【アグロ】を楽に相手できる。

コントロールには火力が腐りがちなので若干不利。

自分はこれに緑を混ぜ込んだ型が強いと思っている。

【二角ボルコン】

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【デイガボルコン】に緑をタッチ。 要するに《二角》を使いたい【ボルコン】。

《二角》はリソース札としてももちろん、 《クエイク・ゲート》で《ボルメテウス》を倒したり、 序盤に埋めた《ボルメテウス》を引っ張ってきたりと、八面六臂の活躍を見せた。

色事故しやすいのが玉に瑕。

【アヴァラスビート】

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なんか一瞬流行ってた気がする。 シールド追加の《聖霊王アヴァラス》が強かった。

総括

1弾環境は原始的なデュエマの世界である。

シンプルながら意外に奥深いこの環境は、今でもコアファンが多くいる。 その評判を聞いて、当時のデュエプレを追体験したい人もいる。 そういう層にとって、今回のルールはこの上なく嬉しいはず。

逆に、最近のド派手なデュエプレに慣れてしまったユーザーにとっては、 不自由で退屈な戦いに感じられるかもしれない。 できることが限られているため、 すぐに飽きてもおかしくはない。

自分の好みに合うかを見定めて楽しみたいイベントだ。

過去記事

mikegamo.hatenablog.com

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参考

note.com

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