質問大募集
2021/6/8, デュエプレ公式Twitterから、 デュエプレ運営チームに対する質問を募集するというツイートがあった。
【質問大募集!】
— デュエル・マスターズ プレイス【公式】 (@dmps_info) 2021年6月8日
次回のデュエプレ研究所のテーマは、
「デュエプレ運営チームがユーザーの皆さまからの質問に徹底回答!」
ということで・・・
Twitterにて質問を大募集します!
この投稿にリプライで送ってください!
皆さまからの質問をお待ちしております!#デュエプレ pic.twitter.com/9VdhJuBbg7
質問への回答動画は、6/23に公開。 回答された質問は、
- 《ボルバルザーク》の開発秘話
- 《ザガーン》の新規参戦
- 開発チームになるためには
- ささぼー氏出演までの経緯
の4つだった。
【デュエプレ研究所予告】
— デュエル・マスターズ プレイス【公式】 (@dmps_info) 2021年6月23日
本日20時からのデュエプレ研究所は、皆さまからの質問にお答え!
全ての質問に・・・というわけにはいきませんでしたが、
今後も定期的に、直接ご質問にお答えする機会を設けたいと思っております!
◆視聴はこちらから!https://t.co/Epxc1PnZr4#デュエプレ pic.twitter.com/iBSdF4NQPf
拾われた質問は自分にとってはあまり魅力的なものではなかったし、 回答もぼかした表現しかされなかった。
収録は配信者決定王の前だったことが動画内で語られているため、収録日は6/9から11の間のどこか。 質問設置からの日程が短いということは、質問選定や回答吟味には時間をかけていないと白状しているようなものである。
個人的には、今回の質問募集企画にはあまり満足していない。
このまま終わるのは消化不良なので、 どんな質問がリプライに寄せられているのかを調べることにした。
調査手法
このツイートに送られたリプライは、2021/6/26時点で446件。
そのうち、収録日に間に合いそうな6/8から10に送られていて、かつ、 きちんと質問の形を成しているリプライを一つ一つ拾った。*1
自分がチェックした質問は403件。 その質問の内容を分類し、集計した。 1つのリプライで複数質問しているものは、その中で一番面白そうな質問で分類した。
分類は完全に自分の判断であること、漏れや重複などがあるかもしれないことに留意。
本当はTwitter APIで効率よくやりたかったのだが、無料版だと過去7日のツイートしか遡れないということで、断念した。
動画との照合
- 《ボルバルザーク》の調整について触れていたのは3人
- 《ザガーン》の予定を聞いていたのは8人
- 配信者王の話題(≒ささぼー出演の経緯)を出している人は5人
- 「どうやったら開発班になれる?」という質問は0人
だった。
繰り返すが、調査対象のツイートは403件。 《ザガーン》はギリギリセーフかもしれないが、 多数決を取っている感じはしない。
※追記:コメントにて、Youtubeコミュニティの方でも質問を募集していたことを教えていただいた。 その中には確かに、「どうやったら開発班になれるか」という投稿があった。
質問内容の割合
質問内容の割合は、↑の円グラフのようになった。
最多勢力は、カード開発に関する質問。 2番目以降は、収録予定、ゲームシステム関連の質問と続く。
ここからは、各分類をさらに細分化しながら、典型的な質問と、個人的に面白いと思った質問をピックアップする。 分類基準はとても曖昧なので、参考程度に。
カード開発
割合としては最も多かったジャンル。重点的にコメントする。
テストプレイ・環境の想定
大きく分けて、
- 「テストプレイはどのように・どのくらいの期間でやっているのか?」
- 「運営が想定していた・していなかった環境デッキを教えてほしい」
の2種類。合計で27件。デュエプレガチ勢からの質問が目立った。
テストプレイについては、 《ボルバルザーク》のところで「期間は言えないが、案をいくつも出して相当頑張った」という話があった。 残念ながら、これ以上の鮮明な回答は期待できなそう。
想定していた環境デッキについては、ぜひとも答えてほしかったところである。
過去の環境についての言及なら、現行の販促への影響は無い。 これまでの生放送でも、 出演者から「運営が環境デッキを想定してテストプレイしている」という主旨の発言が複数出ている。
回答にあたっての不都合はないはずだ。 やり込んでいるユーザーしか喜ばないと思われたのだろうか。
個人的には、
- 4弾の【5cボルバル天門】
- 5弾の《エタフェニ》《ソルフェニ》
あたりの使用率を、どの程度想定できていたのかを知りたい。
特定カードの開発経緯
「○○の効果がこうなった理由を教えてください」タイプ。20件。
《ボルバルザーク》はここに分類。
直近のバランス調整である《アガピトス》《テクノロジー》や、《ブリザード》に関する意見が多かった。
強化・弱化・制限系
カードリリース後のバランス調整についての質問。26件。
- 「過去にナーフされたカードの性能が戻ることはあるか?」
いずれスタン落ちするのだからわざわざ弄らないだろう……と思ったが、 スタン落ち後に規制された《ストリーミング・ビジョン》の例があるので分からない。
- 「弱体化とDP殿堂はどう線引きしているのか?」
バランス調整の謎その1。
《ボルバルザーク》のように、汎用性が高すぎて手が付けられず、これ以上の効果調整に匙を投げたパターンではDP殿堂になるのかと思っていた。 ところが、汎用性が乏しく、なおかつ過去に調整の経歴がある《テクノロジー》が制限になったことで、余計に分からなくなった。
ちなみに、同じDCGのシャドウバースでは、ほぼすべてのバランス調整が能力変更で解決される。 現在の制限カードはわずか2枚だそう。むしろなぜ2枚だけ制限があるのかが謎。
- 「強化されるSRとされないSRはどのように選んでいるのか?」
バランス調整の謎その2。
強化カードの選定も謎に包まれている。
《ソウル・フェニックス》《ペガサス》は5弾の目玉SRなので、まだ分かる。 しかし、《ザマル》や《アルグロス》が強化されるのは何故なのか。 また、強化されなかった《ガルバロス》や《ハルクーンベルガ》は想定の使用率だったのか、 という話にもなってくる。
カードやゲームのデザイン
強さだけでなく、もっと広い視野でカードやゲームのデザイン方針を聞く質問。計27件。
具体的には、
- 「カードデザインで意識していることはあるか?」
- 「上手く調整できた・失敗したカードはあるか?」
など。既存カードの移植、オリジナルカードの制作、どちらにもこういう質問がついていた。
開発の基本方針を示すことは、運営への理解を深めてもらうという点でメリットが大きい。 一方で、「このカードはそれに当てはまらない!」とつっかかる意見が発生するのも厄介か。
公式動画によると、 「《ボルバルザーク》ってなんだろう?」という問いに向き合っていたそう。 これは、開発方針の一面であるように思われる。まあこんなんじゃ全然分かんないけど。
さらにスケールの大きい質問では、
- 「ゲームスピード、パワーインフレなどについてどう考えているか?」
- 「懐かしのデュエマか、競技志向のゲームか?」
- 「紙版デュエマや他のTCG・DCGとどう棲み分けるのか?」
といったものがあった。
ちなみに自分の質問はこれ。
デュエプレには他のカードゲーム(特にDCG)に見られるトークンカードが存在しませんが、これは本家デュエマを再現しようというこだわりから来るものなのでしょうか。
— ミケガモ (@nusu_fkr453145) 2021年6月8日
また、他にもカードデザインで、こだわっていること・気を使っていることなどがあれば教えてください。
開発班の素性
開発班メンバー自身に対する質問。計10件。 もう一度言うが、「どうやったら開発班になれるか?」という主旨の質問は、Twitterの方では1件も無かった。
- 「開発班のデュエマ歴は?」
今回のクボ研究員の受け答えが回答になっているか。
- 「開発班の普段の仕事は?」
- 「開発班はランクマッチをやっているか?」
どうやったら開発班になれるかなんかより、こっちのほうがよほど気になる。
システム
ゲーム内のシステムに関する質問。
- DMポイント、資産:24件
- アバター、サプライ、BGM:17件
- 探索:14件
- 対戦モード:11件
- etc...
などがあった。
このタイプは、質問の形を取りつつ、 仕様改善や情報公開を要望しているものがほとんどだった。
数は少なかったが、
- 「デュエプレ世界の背景ストーリーはどうなっているのか?」
という質問があった。 現状、デュエプレ世界の背景ストーリーは、カードのフレーバーテキストのみで考察するしかない。
デュエマの正史とは大きく変わった背景ストーリーは、コアファンにとって気になる所だと思う。 公式サイトに、これまでのあらすじ的なサイトを作ってくれてもいいのでは。
イベント・広報
今後のゲーム内外のイベント、 メディアミックス化(紙との連携やグッズ販売など)、 Twitterや公式放送の運用に関する質問・要望。計43件。 配信者王の話題もここに含めた。
- 「Twitterを見ているか?」
絶対見てる。ソシャゲだし。
- 「ボスバトルはもうやらないのか?」
ボスバトルのその後を気にしている人が多数。 立ち消えになっていそうな気がするが、公式目線だと「もうやりません!」と宣言するメリットもなさそう。 放置している可能性が高い。
- 「デュエプレグッズの販売予定はあるか?」
グッズ販売で行くと、デュエプレ公式が抽選で配布しているアクリルスタンドやラバープレイマットなどは、 受注生産などでもいいから一般販売すべきだと思う。 プレミアムバンダイを見習ってくれ。
その他
- 「運営上、今までに最も危機感を覚えたタイミングは?」
- 「どの程度の課金があればアプリの資金繰りが上手く行くのか?」
危険すぎる質問シリーズ。ぶっちゃけ興味もある。
- 「アクティブユーザー数と、各ランク帯の割合は?」
- 「先攻・後攻の勝率は?」
定番かと思いきや、それぞれ1~2人しか質問していなかった。盲点。
収録されますか?
「○○は収録されますか?」系の質問。89件。 《ザガーン》はここに含めた。
個別カードについての質問は拾い切れないし、 ギミックに関しては直前まで情報を隠しておきたいはず。 回答は望み薄だろう。
特にクロスギアの安否を気にしている人が多かった。
派生形として、 「『ブラックボックスパック』*2は出ますか?」という質問がいくつかあった。
強すぎ/弱すぎ/調整への文句
ゲーム公式アカウントのリプライ欄に生息する生き物。40匹。
理知的だと判断されるものは主に「個別カードの調整」に、そうでないものはこちらにした。
ノイズ
デュエプレに一切関係の無い質問。29件。
クソリプに違いないが、要綱に「どんな質問でもOK」と書いてあるので批判できない。
まとめ
公式が回答した質問は、自分が設定したジャンルで分けた場合、
- 「カード開発」から《ボルバル》、開発班の2件
- 「収録されますか?」から《ザガーン》の1件
- 「イベント・広報」からささぼー氏の1件
となる。ジャンルのバランスは、一見悪くない。
一方で、具体的な質問内容に注目すると、 民意を反映しているとも、面白い質問を選んでいるとも言い難い。 収録日程も余裕がなさそうだったし、回答もかなりピンボケしていた。
正直期待外れである。
今後も同様の企画があるそうなので、もっと充実した質問・回答が紹介されることを願う。
ユーザーにも、ぜひともクオリティの高い質問を送ってほしい。
「自分の好きな○○は収録されますか?」「生成レート改善の予定はありますか?」という質問なら、 常設のフォームや不適のアンケートで、改善要望として送ることが出来る。
次の機会があったら、この企画でしか聞けないであろう、 開発班への純粋な質問を考えてみてほしい。 自分もまた色々考えるつもり。