デッキレシピ
- コンセプト:B+
- 完成度:A-
- デッキパワー:A
- 思い入れ:A
2/19, ボルシャックNEXカップNDマスター到達。 今月は今までで一番苦しいND環境だったかもしれない。
遅れを取り戻した。 pic.twitter.com/6ANLdkYy41
— ミケガモ (@nusu_fkr453145) 2022年2月18日
追記:
《アクア・エボリューター》に強化が入ることになった。 2022/2/24のメンテナンス後は、《ブリム》を4マナで出せるようになる(《ラブリ》は軽くならないので注意)。
- 1《ガード》→2《エボリューター》→3《ラブリ》→4《ブリム》
- 2《エボリューター》→ 3《アンドラージ》or 《ウェバリス》《アスティマート》→ 4《ブリム》
のように、《ギフト》無しでも4t《ブリム》が狙えるようになる。 また、進化速攻も多少現実的になった。
革新的な強化では無いかもしれないが、使い勝手は間違いなく良くなるはずだ。
主要カード
《神羅ブリザード・ムーン》
ドロー馬鹿。 リソースを抱えてコントロールを踏み潰すのが大好きな自分にはたまらないカード。 ただ確定で手札が燃えるのは美しくない。
攻撃もブロックもされない能力は地味なようでいて、これがないと終わっていた可能性がある。 環境だと、《バルガライゾウ》《ヘヴィ・メタル》や、《ネロ・グリフィス》下の《アヴァラルド公》などに殴られずに済む。
性質の近いカードは《エンペラー・マルコ》。 《マルコ》に比べると、《ブリム》は召喚が難しくドロー量が莫大である。 大きく尖った性能をしているので、それを活かせる専用構築が必要だと思う。
《羅月ブリザード》
羅月形態はサイクル中唯一、cipでリソースを稼げない。 ルナティック進化という召喚ルートを貰えたことは喜ばしいが、 他の神羅に比べると恩恵は小さい。 可能ならば情報アドを与えないために、究極進化を直接狙いたいところ。
と言っても《ラブリ》に使い道が無いわけではない。現環境だと、
と言った状況で役に立つ。
《魔皇アンドラージ》
《ブリム》の種として最も適任なのがコイツ。
手札進化なので、召喚はとても簡単。 出たときの《エマタイ》で手札消費を抑えつつ、《ブリム》を探しに行こう。
さらに、ドローは狙ったかのように任意効果。 《ブリム》が動いた後は、LO防止で引かないことも可能である。 まさに《ブリム》のために作られたカードだ。
原案
《ブリム》のデッキは既に組んでいる。 特殊進化で楽に進化元を用意し、そこから直接究極進化するデッキだ。 これも悪くはなかったものの、ランクマで星を稼ぐにはもう一歩な強さだと思った。
何か良い基盤は無いかなーと考えているうちに、こちらのレシピを見つけた。
今期終わり
— 海の幸 (@mhpatle54) 2022年1月31日
ありがとうブリザード pic.twitter.com/XjcrbQ3iT9
まず特徴的なのは、《超神星マーキュリー・ギガブリザード》。
トリガーケア持ちの大型打点。カード消費が激しいのが課題だが、そこは《ブリム》でどうとでもなる。 《ブリム》のWブレイク+《マーキュリー》のTブレイクで、ちょうどシールドを割り切れるのが良い。
《マーキュリー》は自分的にも候補カードの一つだったので、 それが形になっているのは大変参考になった。
余談だが、大量ドロー後に一気に《マーキュリー》を立てる動きは、 かの殿堂デッキ【テクノロジー】から着想を得ていると思う。 《ウェバリス》《アスティマート》に関しても、 これらを入れたグランド・デビル型の【テクノロジー】がいたことを思い出した。
次に目を引くのは、《進化設計図》。
こちらに関しては全くのノーマークだったため、目から鱗が落ちた。
《ブリム》の都合として、自身のドロー量が過剰なため《ブリム》以外のドロソを入れたくない。 しかし、ドローを《ブリム》に依存するためには、《ブリム》を手札に持ってくるドロソが必要というジレンマがある。 そこで《進化設計図》は、山札を6枚掘り進めることで高確率で《ブリム》をキャッチできる。
自分の『特殊進化ブリム』も今回のレシピも、進化クリーチャーが多種類入っているため《進化の化身》は使いづらい。 だからこその《設計図》である。
《マーキュリー》と抱き合わせで入っているのが、軽量の青クリーチャー3種。
《封魔ウェバリス》《アクア・ガード》は、1マナの手札消費かつチャンプブロック要員である。 《アクア・エボリューター》は、擬似的なマナブーストであると同時に、進化速攻のときは実質1マナの進化元になる。
もちろん、これらは《ラブリ》の種にすることも可能。 5マナで1マナ+《ラブリ》、次ターン《ブリム》に進化というマナカーブが美しい。
1マナの種は実質11枚。 《ブリム》で手札が10枚になったときに手札に来る枚数の期待値は、2.75枚である。 《マーキュリー》の進化元3枚を、まずまずの確率で引き込める設計である。
改造点
↑のレシピには感銘を受けた。 自分のプライドとしては1からデッキを組みたいところだが、 これを超えるアイデアは出てくる気がしなかった。
良いものは良いと認めて前に進もうということで、回しながら自分好みに改良していった。
《ギフト》から《青銅の鎧》
《フェアリー・ギフト》は、この構築だと《エボリューター》がいないときの《ブリム》にしか2軽減が乗らない。 用途としては4t《ブリム》に限られるが、それも相当な上振れが必要である。
また、マナを一時的にごまかして《ブリム》を出しても、それ以降結局マナが足りなくなるため手札消費が追いつかない。 例えば、《エボリューター》→《ラブリ》→《ギフト》《ブリム》だと、 次ターンは5マナしか無いため《マーキュリー》が立たない。
4tを追うよりは5tを安定させたいということで、《ギフト》の代わりに入れたのは《青銅の鎧》。
5tルートなら、
《青銅》→《アンドラージ》or 1+4《ラブリ》 → 《ブリム》
が最も安定していて強い。《ヘヴィ》の生贄になれるという点でも《青銅》は強かった。
《霊騎コルテオ》
《ブリム》で手札をパンクさせると、相手としては殴りやすい状況になる。 その対抗策として、トリガーは必要だと思った。 ちなみに原案は有効トリガー0枚である。
手札進化を考えるなら、《サーファー》《キューティ・ハート》を積むべきだ。 しかし、環境にいる【NEX】や【赤青剣誠】は過剰打点で殴ってくるので、これらが1枚トリガーした程度ではどうにもならない。 そして、このデッキはとにかくスペースがない。
複数トリガーを期待できるほどのトリガー枠は確保できないため、 1枚で複数体止められるカードとして《霊騎コルテオ》を積むことにした。
本当は、頭数が増えない究極進化や進化GVは《コルテオ》と相性が良くない。 だが、それを承知で積めるほど《コルテオ》は強かった。
微調整
《トルネード・ムーン》は色合わせの進化。1回も出してない。 しかしながら、《ジェニー》から《ブリム》を守る活躍を2回も見せた。
《クリスタル・アックス》はブリムの後に引けたときだけ強い。 2積みしたいが、緑確保のために減ってもらった。
《魔皇アスティマート》は難しい。 進化元に困りがちなのと、《ブリム》を引けているときに手札入れ替えが発生するとよろしくない。 使うことはそこそこあるが、必須ではないような気もする。 ただ、自分はこういう干渉系カードを過小評価するきらいがあるので、我慢して入れておいた。
別案
マスターに上げ終わってから落ち着いて考えると、こういうレシピもアリだったかもしれない。
確定探索にした《進化の化身》で、さらに安定感を増す作戦である。 実は、《進化設計図》を撃った上で5tブリムするのは割と難しい。 ならば緑を増やして、
《ライフ》→《進化の化身》→1+4《ラブリ》
のルートを作るのが良いのではないかという発想。
このレシピこそ《トルネード・ムーン》を入れたくなるが、探索がブレるのでアウトである。
懸案事項は《アスティマート》を切っていること。
いらなそうなカード
《マルコ》
《マルコ》でドローできるなら《ブリム》はいらない。 《マルコ》の上に《ブリム》を乗せても打点が増えない。
《ティナ》《ヒミコ》
手札進化で簡単に出せる《アンドラージ》に比べると、進化元としての安定感を欠く。 《クゥリャン》《ティナ》や《トリア》《ヒミコ》よりは、《アンドラージ》の方が出しやすいし効果自体も強い。
《ルナ・コスモビュー》
《ブリム》を出すまでの過程で《コスモビュー》を手札にキープする余裕がない。 結局は引いた10枚の中に《コスモビュー》があるかどうかなので、爆発力としてはイマイチ。
《ブリム》で殴った次のターンに《コスモビュー》が出て、さらに次のターンに殴り始めるのだと遅い。 入れるならブロッカー要員だと思う。
おわりに
12弾のND環境は、マイナーデッキにとって非常にキツい。 直近のデザイナーズデッキに押されてコントロールが減少。 ゲームスピードは大幅に速くなっている。
特に、少し出遅れてくれればマイナーデッキでも勝負ができる【5cコン】が減少したのは痛い。 わずかに残ったコントロールの【ナイト】は、序盤から容赦なくコントロールしてくるため付け入る隙がない。
デザイナーズまみれで高速化している環境は、 【メカオー】【アポロ】【ツヴァイ】【ブリザード】が跋扈していた7弾環境に近いものがある。
12弾環境が7弾環境と違うのは、環境デッキの動きが多様なことだ。
理不尽なスピードに制圧力まで備える【赤青剣誠】。 《サファイア》で逆転の芽を摘む【キリコ】。 リソース確保が強すぎる【NEX】。 ハンデスと全体除去で隙がない【Bロマ】。
これら全てに対応できるマイナーデッキを開拓するのは、至難の業である。
今月はなんとか《ブリム》でマスターに乗っかることができたが、 来月は何を使えばいいだろうか……。