ミケガモのブログ

青緑ブリッツブラスター【デュエプレ】【マスター】【DMPP-16】

デッキレシピ

  • コンセプト:A
  • 完成度:S
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:A

2022/11/19, ガロウズカップADマスター。 カップ始まって4日目は自分としては相当早いが、今回は急ぐ理由があった。

キーカード解説

《ルナ・ブリッツホーク》

インフレ爆発の3弾収録。その中ではだいぶ影が薄い。

キャントリップ持ち置きドロソといういかにも優秀そうな肩書を持っていながら、 6-3000というしょっぱいスタッツが足を引っ張る。 《サウザンド・スピア》《炎槍と水剣の裁》に巻き込まれるのがネックだったこともあって、環境における実績はほとんど無い。 言ってしまえばハズレアである。

《ミスト・リエス》信者の自分においては、 汎用置きドロソの《ブリッツホーク》も使いたいカード候補にずっとリストアップされていた。

問題は、《ブリッツホーク》がコントロールに適したカードであること。 コントロールというアーキタイプは単体のグッドスタッフ性に重きを置くため、 性能不足なマイナーカードにスポットライトを当てるのには全く向いていない。 既存のコントロール基盤に《ブリッツ》をちょろっと挿してランクマに行くことはできるだろうが、それは面白みに欠けるというもの。 使いたい気持ちは逸るものの、デッキコンセプトの段階で躓く日々を過ごしていた。

実を言うと、《ブリッツホーク》にはもう時間がない。 紙のE1には《アクア・アタック <BAGOON・パンツァー》>が控えているからだ。 《エナジー・ホール》で出す前提なら、あちらは5-6000で全く同じ効果になる。 仮に奴がデュエプレに参戦した場合、差別化は相当厳しい。 上位互換が出てくる前に、一刻も早く《ブリッツホーク》をマスターに連れて行かなければならなかった。

《サイバー・N・ワールド》《フェアリー・ギフト》

ADでは、先攻を取っての《ギフト》《N》が上振れムーブとして強い。

ところがこれには、《N》が来ないときに《ギフト》が腐りがちという問題点がある。 《ギフト》を4枚積んで《ギフト》《N》を太く狙うなら、《N》と同じマナカーブでもう1種類選択肢を用意しておきたくなる。 今回はその枠に《ブリッツホーク》を滑り込ませようという作戦である。

《ブリッツホーク》と《N》は、ハッキリ言って相性が良くない。 《ブリッツ》のドローを《N》が流してしまうし、《N》の後にさらに《ブリッツ》を出したい場面も限られる。

しかしここは、役割分担という解釈で共存を肯定したい。 《N》は後攻を取ったときや、相手が順調にブーストを連打しているときは弱い。 「相手にはドローさせたくないが自分はドローしたい」という状況においては、《N》ではなく《ブリッツホーク》が適切である。 また、そもそも《N》をドロソに据えるデッキは、《N》への依存度が非常に高い。 その解決のため、《N》が来なかったときのドロソを用意しておくのは悪くないだろう。

環境一線級の後輩と同じコストであることが、逆に今回は良い方向に作用した。

カンクロウ・ブラスター》

お手軽フィニッシュ呪文。 ちなみに自分、これも《インビンシブル・パワー》も《魔弾ベター・トゥモロー》も大好き。

どう見ても殴る性能ではない《ブリッツホーク》も、アタッカーに早変わり。 《N》《ブリッツホーク》のドローでクリーチャーを並べ、 《カンクロウ・ブラスター》をぶっぱするのが本デッキの単純明快なコンセプト。 お気づきの方もいると思うが、前回の『Nベニジシジェネラル』と類似した設計である。

mikegamo.hatenablog.com

16弾環境では、《炎獄スクラッパー》の採用率が上がり、《スパーク》の搭載率が下がっている。 《カンクロウ・ブラスター》にとっては追い風である。

カンクロウ・ブラスター》を相手に撃たれた場合、 元が1打点のクリーチャーの攻撃は全て通して、シールドが0枚になってからブロックするのが正解。 貫通ブレイクが付与されるため、シールドが残った状態でブロックすると助からなくなることがある。 相手がよく分かっていなくて勝ちを拾えたデュエルもあった。

構築解説

メインデッキ

再掲。

この40枚が完成形。超単純な構築なので、必要な点だけ簡単に説明する。

すべて単色であることにこだわった。 7マナ《ライフ》《N》や、トップを確定で埋めて《ギフト》《N》などのムーブが重要なため。

青は14枚がベスト。先攻ベストムーブの《シビレアシダケ》《ギフト》《N》をする場合、 3t目までに表向きになっているカードは初手5枚+ドロー2回で7枚。 うち青マナと《N》で青が2枚必要なので、余裕を持って1/3は青があったほうが良いだろう。 一方、青の軽量カードは無いので、入れ過ぎるのも良くない。その結論が14枚である。

ミランダ》はシンプルなパワーカード。 数を並べたい《カンクロウ・ブラスター》とも噛み合う。

入れたいものを4積みベースで入れて、余ったスペースに《ベニジシ》を2枚だけ突っ込んだ。 青14枚のために《キューティー》が2枚になっていて、その余った2枚のところに緑の《ベニジシ》を入れただけ。 緑トリガーか《フェアホ》にするのもアリと言えばアリ。

超次元ゾーン

呼び出し元は《ミランダ》のみ。どれも2回は出したことがある。

《ジョンジョ・ジョン》は打点として非常に優秀。 ADの【スノーフェアリー】に刺していくべし。

《ガガ・シリウスは、《青銅》への殴り返しを防げる。 《セブ・ランサー》に反転すれば、最後の詰めにも強い。 《アンタッチャブル》の代わりとして使いたい。

《コーシロウ》は、マナを無駄に伸ばすこのデッキでなら覚醒も狙いやすい。 ただし出すと必ず除去されるため、一度も覚醒したことはない。 実を言うと、出てくるクリーチャーがそこまで強くないため除去されてもそんなに困らない。

《カイマン》には改良の余地あり。 マナが伸びると嬉しいだろうと思って入れているが、 《ブーストグレンオー》《ガガ・シリウス》《ジョンジョ・ジョン》を差し置いて出すことは少ない。 交代先は《シンカイヤヌス》。 《ミランダ》《赤ヤヌス》→青クリーチャーでSAを作る手段を用意したほうが良いかも。 必要だと思った場面はなかったが。

ゲームプラン

共通

上振れは先攻取っての2《アシダケ》→4《ギフト》《N/ブリッツ》。 しかしこのムーブ、要求値の割に万能ではない。 後攻だと切れ味が落ちるし、次のマナが5しかないため増えた手札もすぐには活かせない。 後者は《ベニジシ》増量で改良されうるが、 たとえ4積みでも《N》の5ドローから引いてこれる確率は高くない(『Nベニジシジェネラル』で実感済み)。

半端に《ギフト》《N》するよりかは、《青銅》《ミランダ》《N/ブリッツ》のほうがいい。 盤面に圧がある状態で出す《N》は強い。

《青銅》《ミランダ》《ジョンジョ・ジョン》→《カンクロウ・ブラスター》でジャスキルが組める。 《青銅》でなく《アシダケ》でもギリギリ手札が足りる。

↑の短期決戦プランを取らない場合は、 積極的に殴って《N》の出力を上げつつ、《カンクロウ・ブラスター》を引けたらパなして決めに行く。

トリガーは薄いので、こちらから圧をかけ続けるべし。 《N》は特殊なカードだが、それ以外はかなり原始的なデュエマになる。

各対面

スノーフェアリー

微有利と言い張りたい。 ブーストから《ミランダ》《ジョンジョ・ジョン》。 黒型は《カンクロウ・ブラスター》で《デッドリー・ラブ》を封殺できるため大して怖くない。 《スパーク》《コミューン》を踏ませてくる白型が脅威。

【ドロマー天門】

普通に不利。 ただし《N》で手札を引っ掻き回すことで、 《ヘブンズ》の出力や《エル・ドラード》のトリガープレイを少しだけ和らげることができる。 《ミランダ》からは《パックン》を出してほんのり妨害しつつ、序盤から積極的に盾を割って運勝ちを狙う。 《カンクロウ・ブラスター》の力業で貫通できることもある。

今のAD環境を煮詰めると【天門】は立ち位置が悪いと思うのだが、思いのほか使用者が多くて困った。 早くマスターに行きたいなら別のデッキを勧めたい(自己本位)。

【ネクラ超次元】

有利。リソース勝負ではこちらが一枚上手を取れる。 《アヴァラルド》でドローしたカードを《N》で流しながらコツコツ殴る。 《カンクロウ・ブラスター》もよく効く(《DNA》が入っていたら別)。

後半は溜めて殴るほうがよろし。 調子に乗って寝かせると12マナ《ガドホ》《ミカド》からの《ディアス》覚醒がある(1敗)。

ディアボロス》意識で、《ミランダ》からは緑または青のサイキックを出すようにしたい。

【MRC】

《N》を引ければ有利。引けずに《MRC》に走られたら負ける。 あちらのマナが溜まってくると危険なので、墓地をリセットしたらどんどん殴る。 《特攻ジェニー》が出てくるので、《N》前に手札を削りすぎないよう注意。

【バルガライゾウ】

微有利。 《青銅》《ミランダ》《ジョンジョ・ジョン》《カンクロウ・ブラスター》でバイバイ。 手からの《アカギ》《アブドーラ》が来ないことを祈る。

【5cコン】

ADにいるのは大体《フュージョン》。 下手に《N》を出すと爆発的にブーストされるので危険。 トリガーは《ジャック》以外呪文除去のため、《カンクロウ・ブラスター》が特に有効。 時々《DNA》を入れてるアマちゃんもいるけど。

その他

デストラーデ》がキツすぎる。ビートを狩るためのカードなので仕方ないが。

おわりに

《ブリッツホーク》の活躍度は、期待以上でも以下でもなかった。 実質《N》8枚体制としての役割は十分に果たしてくれたが、所詮はカードを引いているだけなので、想定以上に役立つこともなかった。

なんにせよ、長年の課題カードをようやく消化できて胸を撫で下ろしている。 《カンクロウ・ブラスター》に大いに感謝。 次は誰を使おうかなぁ……。