デッキレシピ
- コンセプト:S
- 完成度:A
- デッキパワー:A
- 思い入れ:B
今回のお題はこちら。
グールジェネレイドを使ったミケガモさん風なおしゃれデッキが見てみたいです。 ひとつご検討をお願いします。
https://odaibako.net/detail/request/b306cbf2-428a-4516-a323-4097e0624b7a
当たるまで待とうかと思った《グールジェネレイド》はパックから全く出てこず、呆れながら3枚生成する羽目に。 4枚目はいつか引く。
1/20追記:結局生成しました。
果たしてこのレシピは、ちゃんとオシャレできているだろうか。
キーカード解説
《黒神龍グールジェネレイド》
自分のドラゴンが破壊されると墓地から湧いてくる。 紙の方でも人気の高かったカードが、レアリティも効果もそのまま実装された。
墓地に控えさせておくと、自分のドラゴンが実質的に除去耐性を得ることになる。 ビートダウンを仕掛けに行くシーンでは、自分のドラゴンが破壊されても《グールジェネレイド》のおかげで打点が減らない。 また、ドラゴンのブロッカーでチャンプブロックすれば、返しのターンでカウンターパンチを食らわせることもできる。
ただし、《黒神龍グールジェネレイド》が破壊されたときには効果が発動しない。 場にいる間はただのバニラでしかなく、突っ立っているだけでは役に立たないカードである。
実はここに、《グールジェネレイド》をメインギミックに据えるのが難しい理由が潜んでいる。 《グールジェネレイド》を自分から出す構築にするということは、《グールジェネレイド》が場にいる時間が長くなりやすいということに他ならない。 しかし、《グールジェネレイド》は場にいる間はそこまで強いクリーチャーではないのだ(まあ、破壊がためらわれる6000のWブレイカーというだけで割と邪魔だが……)。 積極的に出したいのに、実際に場に出ている状況はあまり強くないというジレンマが、メインギミックとしては致命的である。
この問題に対する一つの解決策は、《グールジェネレイド》を何かの補助役に徹させることだ。 《グールジェネレイド》は今の環境において、【クローシスガルザーク】のビート成分を補強したり、黒入り【アポロヌス】の除去対策となったりして活躍している。 これらの運用法はとてもシンプルで、墓地に《グールジェネレイド》を落とすことでプレッシャーをかけるだけである。 《グールジェネレイド》のカードパワーが高めなおかげで、このような《グールジェネレイド》を能動的に出さない構成でも、十分強力なデッキになる。
しかし、これでは物足りない。 ここではもう一歩踏み込んで、《グールジェネレイド》をメインギミックに据えつつ、 場の《グールジェネレイド》に付加価値を持たせることで、積極的に出す意味のある構築を目指したい。
《アポカリプス・デイ》《黒龍王ダーク・ジオス》
そのために今回組み合わせたのがこの2枚。
《グールジェネレイド》を能動的に出すには、自分のドラゴンを自ら破壊しなければならない。 《黒神龍ゼキラ》《邪魂創世》といったカードもあるが、今回選んだのは《アポカリプス・デイ》。 今の環境には、ズルすぎる展開力で横並びするデッキが多くいる。 そういった相手に良く刺さるのが《アポカリ》だ。
もう一つ、場にいる《グールジェネレイド》に価値を与えるのが、《黒龍王ダーク・ジオス》。 自分のドラゴンが攻撃するとき、相手に自身のクリーチャーを1体破壊させることができる(布告効果)。 《グールジェネレイド》がただ殴りに行くのはあまり強くないので、攻撃するときに効果が発動できる《ダーク・ジオス》で攻撃をサポートしたい。
《アポカリ》で場を掃除してしまえば、次のターンに相手の場に並ぶクリーチャーの数はせいぜい1~2体。そこに、《ダーク・ジオス》の布告除去は良く刺さる。 《アポカリ》と同時に沸いてきた《グールジェネレイド》で、《ダーク・ジオス》を出したターンから布告を使っていけるのも《グール》の良さが出ている。
さらに、《アポカリ》で相手クリーチャーを大量破壊すると、《ダーク・ジオス》の「G・ゼロ:相手の墓地にクリーチャー6体以上」を発動できる可能性が上がる。 《ダーク・ジオス》は普通にコストを払って召喚してもいい強さなのだが、タダ出しできるならそれに越したことは無い。
このように、《グール》《アポカリ》《ダーク・ジオス》の3枚は相互的に強いシナジーを形成している。
構築解説
軽量ドラゴンは、《蒼神龍ノースグレイ》《黒神龍ゾルヴェール》の2体。使いやすいので4枚。 《ノースグレイ》で手札の《グールジェネレイド》を墓地に落とそう。《幻槍のジルコン》は5枚目の《ノースグレイ》である。 《ゾルヴェール》の墓地肥やしにはハナから期待していない。
序盤は苦し紛れの《ロスト・チャージャー》。最も望ましい初動であることと、《グール》をぜひ落としたいため4枚。 普通の《ロスチャ》&《グールジェネレイド》の組み合わせだと、《グールジェネレイド》を確定で落とせるように7マナ以上のカードを積まない構築にする。 しかしこのデッキでは、コンセプトである《ダーク・ジオス》が、7マナで《グールジェネレイド》と被ってしまっている。 それでも《ロスチャ》を採用しているのは、運が絡むにしても《グールジェネレイド》を墓地に送りたいからである。
どうせ確定で置けないのなら、いっぞ山札2枚を墓地に置く《ボーンおどり・チャージャー》にすればどうかという案もあるだろう。 しかし、この構築で《グールジェネレイド》を落とせる確率は、《ロスチャ》が約57%、対する《ボンチャ》が19%。 これだけ差があれば、流石に《ロスチャ》を優先すべきだと考える。
もし《ダーク・ジオス》が落ちてしまったら、《ゾルヴェール》で回収してしまえば良いのだ。 【クローシスガルザーク】を見ていると、《ロスチャ》で《グールジェネレイド》を落としてからの《ゾルヴェール》で、 あえて回収をパスするプレイがよくある。 《ダーク・ジオス》が落ちればそんな勿体ないプレイは回避できるので、意外とトントンだったりするのではないだろうか。
妨害札に《ファントム・バイツ》と《腐敗電脳アクアポインター》。 《バイツ》は腐りすぎるといけないので3枚、《アクアポインター》は万能なので4枚。 相手の墓地を増やし、《ダーク・ジオス》のG・ゼロをサポートする。
カッコ良く決めるために《超神龍アブゾ・ドルバ》。 無くても殴れ切れると思うが、《アポカリ》や《ノースグレイ》《ゾルヴェール》で自分の墓地も増えることだし、 せっかくなので入れてみた。 コントロール相手にはこちらから仕掛けに行こう。 必須ではないので、1~2枚で良いと思う。
昔組んだ構築と違って、4~5枚ブレイクにこだわることも無い。 《グールジェネレイド》がWブレイカーなので、Tブレイクをぶちかませれば十分。 また、高パワーフィニッシャーがだいぶ充実してきたことで、馬鹿げたパワーが役立つシーンも増えている。
改良点
《アクアン》はこんなに要らないかも。 初めて回したときに普通に3枚落としていったのでキレた。
《エマージェンシー・タイフーン》《幻槍のジルコン》あたりの墓地肥やしの枚数にも調整の余地がある。 《グールジェネレイド》が3枚の構築でしか回していないので全然感覚が分からない。
白の《アポカリ》はタッチ構築になっている。 意識する相手によっては、アポロニア・ドラゴンや《予言者リク》《魂と記憶の盾》なども検討できる。