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まえがき
特殊ルールで戦うSPルールマッチ、第5回(2020/12/20-29)となる今回は、もはやお馴染みの「スタートチャージ10」。
今回はなんと、所持カードに関わらず全てのカードが使用可能という豪快なルールになった。 アイデアさえあればどんな富豪デッキでも組めるとあって、ある程度構築力のあるユーザーからは大変好評を博している。
一方で、デッキを組むことに慣れていない初級者の場合、どんなカードを使っていいのか分からなかったり、 訳の分からない展開に圧倒されてしまったりして余計に困惑するのではないだろうか。
そこで、「とりあえず何か使いたい!」という需要に応えるのと、今後に向けた環境分析のために、 開始2日目の時点で比較的よく見た強デッキ5種類を紹介したいと思う。
このルールの基本的な考察は前回の記事を参考に。 ただし、6・7弾が出たことでカードプールおよび環境はかなり変わっている。
デッキ紹介
【ドロマーエンジェル】
- 強さ:S+
1, 2回目のスタートチャージ10で最強格だったエンジェル・コマンドが、 反則カード《聖霊王アルファディオス》を引っ提げて暴れ回る。
- ドローが強くて安定感がある
- 主要カードが4~6マナに固まっていてマナを無駄なく使える
- 《悪魔聖霊アウゼス》の制圧力であらゆるデッキに対抗できる
といった強みを持つ。同系以外には大体有利を取れるはずだ。 勝ちたければこれを使おう。
ただし、今回は他のデッキタイプも爆発力を増してきているため、 ぶん回されると負けうる点に注意。
《聖騎士ヴォイジャー》はお好みで。 置いておくと《ピカリエ》→《アルファディオス》が決まるのは強い。 自分はコスト軽減の旨味を感じられなかったので抜いている。
【アポロヌス】
- 強さ:A+
ランクマッチを荒らしまわる《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》は、SPルールでも強かった。
通常ルールとほとんど構築が変わらないのはこのデッキくらいのものだ。
《センチネル・ドラゴン》《ボルシャック・バディ・ドラゴン》らの連鎖的展開から、涼しい顔で2キルを決めてくる。 普通の構築だとマッドネス専用の《翔竜提督ザークピッチ》も、SPルールでならドローソースとして運用できてしまう。
《ヴィーナス》《マーキュリー》を支えるグレートメカオーたちは、 展開前提のドローソース《装甲支援ガトリンガー》が使い辛いためにこのルールではお留守番。 一方、進化元単体で手札を溜めていける《アポロヌス》はこのルールでも回していける。
ガン周り時の強さは群を抜いて強いが、もたついている間に《アルファディオス》で蓋をされたり、《光神龍セブンス》&《インフィニティ・ドラゴン》でガチガチに固められたりすると一切の勝ち筋を失う。
【ロマン連ドラ】
- 強さ:A
40枚全部ドラゴンという、誰もが一度は夢見たロマン構築。 ネタに見えるが割と強いので困る。 《紅神龍バルガゲイザー》《インフィニティ・ドラゴン》の確定当たりガチャを楽しもう。
開始時点の10マナだと、カードを1ターンに1枚しかプレイできないのは結構辛い。 《ガルザーク》x2を投げつけられるよう、隙を見て最低12マナまでは伸ばしておくべし。
まともな手札補充も《翔竜提督ザークピッチ》のみ。 爆発力は高いが、手札事故を起こすと何もできずにやられてしまうだろう。
バカやって楽しみたい人向け。
【準青単ツヴァイ】
- 強さ:A
《アポロヌス》同様、どんなルールでもやっぱり強い《クリスタル・ツヴァイランサー》。 手札さえあれば1ターンに3~4体のリキッド・ピープルを展開できる。 ドローしまくってリキッド・ピープルを出す、これだけで勝てるお手軽デッキである。
ただしこのSPルール、1ターンで攻め切れなかった場合、返しのターンで一気に劣勢orそのまま敗北となることが非常に多い。 《ツヴァイ》と《マーキュリー》を合わせて最低2体、できれば3体並べて、確実に仕留めたい。
SPルールだと《腐敗電脳アクアポインター》を手軽に採用できるのが魅力。 W・ブレイカー以上で勢いよく殴るデッキが増えたため《電脳聖者エストール》は前より使い辛いが、これも一考の余地あり。
《ツヴァイ》を絶対に引き込むため、《ストリーミング・ビジョン》に加えて《トリプル・ブレイン》もガン積み、さらに手札を整える《アクア・トランサー》も入れてみた。
普段使っていない人は楽しめるはずだが、《ツヴァイ》を持っている人からすると何の魅力も感じられないだろう。 リキッド・ピープルという種族が遺伝子レベルで違っているという事実を体感したければ是非。
【青黒デーモン】
- 強さ:A-
俺も10マナカードだぞ、と言いたげな《悪魔神ドルバロム》を使うデッキ。 これまでに挙げたデッキはどれも黒以外のクリーチャーが横並びするものばかりなので、それらにはぶっ刺さることだろう。
普通の【ドルバロム】デッキと違って、自分のマナゾーンも甚大な被害を被ることに注意。 それゆえにあまり強くないと思っていたのだが、意外と見かけるのでここで組んでみた次第である。 テンプレ構築もよく分からない。
黒の《チャージャー》でマナを伸ばし、《ドルバロム》を出した後も一定のマナを確保しようとする相手が多かったが、 とんでもなく初手事故を起こしそうなのでここでは敬遠。
《ドルバロム》に依存し切らない構築を目指すため、《漆黒戦鬼デュランザメス》を添えた。
スタートチャージ10なら、G・ゼロを狙わずとも普通に召喚できる。 墓地回収による手札補充で、デーモンに薄いドローを補いたい。 《地獄の門番 デスモーリー》《暗黒導師ブラックルシファー》《邪魂創世》らとの細かいシナジーもいい具合だ。
もはや《バーロウ》が邪魔になってきた。
あとがき
勝ちたければ【エンジェル】が手頃だと思う。 しかし、このお祭りイベントでポイント稼ぎに徹するのは非常に勿体ない。
一度使ってみたかったカード、ロマンを追いかけるコンボ、あえての縛り構築など、 色々な楽しみ方を個々人で見つけてほしい。