今期もやっぱりメイデンでした。
デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:S
- デッキパワー:S+
- 思い入れ:B
こちらのレシピをベースに、少しだけ改造を加えた。
改造箇所
初動5ターン目の事故が続いたのがトラウマになって、4積みだった《フォーチュン・ボール》の一部を《アクア・ハルカス》に変更。ずっと2-2だと思って回していたが、よく見たら3-1だった。
《テレポーテーション》は0枚所持だったので、《一角魚》を積んだ。ただ、天門相手に「《一角魚》が《テレポーテーション》なら勝ってた」というシーンが2回ほどあったため、泣く泣く1枚生成して1-1にした。
《霊鳥と水晶の庭園》を1枚くらいは積んでおきたくて、トリガーの《テンペストザウルス》からスペースを借りた。意外と無くても何とかなることに気付いたが、対ドルゲーザなどで活躍してくれたので2枚くらい積みたいとも思っている。
最初《ナチュラル・トラップ》は《シェル・キャノン》にしていたが、除去トリガーが1枚でもあれば勝ちという場面が多かったので《ナチュラル・トラップ》に戻した。しかし結局、《シェル・キャノン》か《ナチュラル・トラップ》かが直接勝敗を分けた試合は一度も無かった。
改造箇所ではないが、《無頼勇騎ウインドアックス》が超強い。 最近の青黒ボルバルには《エクストリーム・クロウラー》がよく入っている。 出されると《メイデン》が止まってしまうので、早めに引き込んだ場合にもキープしておいた方が安心である。 よくハンデスで落とされるけど…。
2020/8/10, マスターランク到達。
直近の勝敗は20勝11敗(対戦履歴から)。 この中には同じ人の赤白速攻に3連敗したのが含まれているため、実際はもっと勝ちの割合が多い。 体感勝率は7割くらいあった。
今回はデッキタイプごとの勝敗数を記録しなかった。 レジェンド達成構築ということで、自分で勝敗数を見ながら練り直す必要がなさそうだと考えたのと、 すぐ別のデッキに乗り換える可能性を考慮しての判断だった。 でも結局我流の改造もしたし、マスター到達まで使い通してしまったので、少し後悔している。
カード解説や環境デッキに対するプレイングは、元記事に詳しく書いてある。 前の記事で自分のメイデンについても解説をしたばかりだ。 個々の構築についての詳しい考察は十分だと思うので、この記事ではより一般的に、シータメイデン全般について思う所を書いてみようと思う。
シータメイデンについて
4弾環境におけるシータメイデンの相性表は大体こんな感じ。
デッキ | 相性 |
---|---|
青黒ボルバル | ガン有利 |
ドルゲーザ | 微有利 |
青ブリザード | 五分 |
白ブリザード | 五分 |
赤白速攻 | 微有利 |
ドロマー | 微有利 |
ミラー | 五分 |
5c天門 | 五分~微不利 |
WS | ガン不利 |
現在のバルホルスカップの環境は、青黒ボルバルと5c天門のツートップである。 ロックマンエグゼコラボのパック、第一回SPルールマッチ報酬の《ボルバルザーク》によって、高額のデッキを組める人が増えたことが理由だろう。昔の記事で何度か指摘しているように、《ボルバルザーク》フィニッシュの安定感の虜になっているプレイヤーが多いことも原因の一つだ。
ウェーブストライカーは、比較的安く組めることもあってドルゲーザカップではかなりの数がいた。 しかしながら、青黒ボルバル・5c天門に不利がつくせいでバルホルスカップでは数を減らしている。
そこでシータメイデンを見てみると、
- 青黒ボルバルに有利
- 5c天門にも勝てないことは無い
- 天敵のウェーブストライカーが減っている
と、今の環境に適していることが分かる。
特に今の5c天門は、ミラーマッチを見据えて《腐敗電脳アクアポインター》《腐敗勇騎ガレック》を積んだり、青黒ボルバルメタで《緑神龍アーク・デラセルナ》を積んだりしていて、肝心のビート対策が疎かになっている。このような相手はトリガー《ヘブンズ》さえ踏まなければどうにでもなるので、相性五分と言っていい。
環境を支配しているデッキの片方に明確な有利、片方に五分。ウェーブストライカーにさえ当たらなければ、残りのデッキとも五分で戦える。5弾リリースまでの残り約10日間で勝ち数を伸ばしたい人に、是非ともお勧めしたいデッキである。
他のビートダウンとの違い
ウェーブストライカー、ブリザード、赤白速攻に比べると、《クイーン・メイデン》は少々地味である。 それでも事実勝てるのだから、メイデンには上の3デッキに無い強みが間違いなく存在する。
ウェーブストライカー
火力耐性が大違い。 《ゴンタ》《ジャスパー》は《ファントム・バイツ》や《炎槍と水剣の裁》に強いので、対青黒ボルバルが非常に楽。
ブリザード
ぶん回りしたときの展開力はブリザードに軍配が上がる。 しかし、メイデンは種の《ゴンタ》《ジャスパー》が強い。
ブリザードは《ブリザード》を引けないとジリ貧になるが(特に白ブリザード)、 メイデンは《メイデン》を引けなかったとしても《ゴンタ》らで安定して殴れる。 もちろん、種の《ファントム・バイツ》への耐性もこっちの強み。
赤白速攻
安定感と火力耐性。 トリガー《汽車男》で壊滅しない。
構築の比較
標準的なシータメイデンの必須パーツは、おおむね
- 《メイデン》x4
- 2マナの進化元 x8~10
- 《サーファー》 x4
- SA, バウンス等の補完要素 x6~8
である。よって、構築には15枚前後の自由度があるということになる。
このスペースに何を積むかはプレイヤーの裁量次第。 色やコンセプトの縛りがキツいので好き勝手はできないが、自分の個性を出すには十分である。
標準形
https://twitter.com/fuji_shimaR/status/1291103740913545216?s=20
《クック・ポロン》を積む、おそらく最もメジャーな型。 パワー負けしまくるウェーブストライカーに対して、一矢報いることができるかもしれない。
ただ、《クック・ポロン》が4枚あったところで対WSの勝率が大きく変わるとは思えない。 2マナ圏も、《メイデン》の種と《スパイラル・スライダー》で十分だと考えている。 コントロール側のWSメタ、《ファントム・バイツ》で死ぬのもイマイチ。
このレシピでは《緑神龍アーク・デラセルナ》が投入されているが、個人的には《デラセルナ》はメイデンには不要。 《デラセルナ》の役割は、
- ハンデス(青黒ボルバル)メタ
- 《エマタイ》トリガーによる対ビートへのカウンター札
である。しかし、青黒ボルバルには元々有利なのでわざわざメタを張る必要が無い。 カウンター札としての役割も、赤白速攻はメタが必要なほど不利では無いし、ウェーブストライカーは場を固めてから殴ってくるので出しても意味が無い。 結局《デラセルナ》の強みが活きるのは、ミラーマッチか《略奪秘宝ジャギラ》を出されたときくらいだと思う。
さらに、多色事故を起こしやすいメイデンデッキでは、単色カードを手札にキープすること自体が微妙に難しかったりする。 ハマると強いから入れたくなるけどね。
高速メイデン
《凶戦士ブレイズ・クロー》などの軽量クリーチャーをどさっと積んで、速攻に寄せた型。 《メイデン》を出す前に1~2枚シールドを割る展開にできれば、ワンパン《デーモン・ハンド》で《メイデン》が沈むリスクを減らせる。 色事故しやすいのは難点だが、普通の速攻に比べると4~5ターン目の動きが格段に強い。
白状すると、このデッキは「遅いメイデンは中途半端になっちゃって弱そう」というツイートに妙に納得してしまったことで生まれたものである。霊峰メイデンを使った今だからこそ言えるが、別にそんなことは全くない。
霊峰メイデン
https://chikanzya.hatenablog.com/entry/2020/08/05/073409
本記事で紹介したレシピ。 別の要素を積むくらいなら《次元の霊峰》でデッキ圧縮してしまえ!というコンセプト。 型としてはかなり斬新だと思う。
速いデッキでサーチしてる余裕があるの?と考えるかもしれないが、実は《霊峰》が緑単色かつプレイ優先度が高すぎないカードなのがポイントだったりする。そのおかげで、サーチだけでなく色合わせにも使えるからだ。 サーチでは特に、5c天門の《ブレイン・チャージャー》を見てから《無頼勇騎ウインドアックス》を持ってくるのが強かった。相手が明らかに動揺しているのも見えて愉快だった。
リーフメイデン
《リーフ》のカードパワーを信じた構築。ランクマでも何回か当たった。
《メイデン》で《リーフ》のパーツが落ちてしまうが、大丈夫なのだろうか。 青単色のカードが多くなるので、構築時には色バランスに細心の注意を払わないといけない。
白入りメイデン
《ホーリー・スパーク》を積むことで、特にウェーブストライカーに対してワンチャン取れるようにしてある。
先述の通り、自分はメイデンデッキにハンデス耐性を付ける必要は無いと考えている。 が、白入りの場合《サンフィスト》も入ることで、対速攻も見据えたマッドネスデッキとしての特色が出てくる。 これはこれでアリだなというのが自分の感想。
ただ、4cはプレイングが難しそうで自分には扱えない気がする…。
今期の自分のランクマッチ
前期にメイデンが練り切れなくて後悔してるとは言え、また使うのも芸が無い…
→ ドロマーが行けるらしい。ドロマーイニシエートを組む
→ 青黒ボルバル、天門が厳しすぎる。ドロマーメルキスに鞍替え
→ 思ったより青黒ボルバルに勝てない。1戦も長く、思うように星が伸びない
→ 息抜きに前期の高速メイデンを使ったら8連勝。今メイデンがイケることに気付く
→ RTで霊峰メイデンのレシピを見て衝撃を受けた。早速回し始める
→ スイスイ勝ち進んでマスターへ
といった感じ。2期連続で同じデッキを使うのは初めてだったりする。