キートップ破壊
先日、REALFORCEを運んでいる途中に左Shiftキーのキートップを物理的に壊してしまった。 キートップ裏の軸が折れてしまって、キーボードに刺さらない状態である。 REALFORCEの軸は東プレ独自の規格であり、他者の互換品を使用することができない。 そして、現在REALFORCEとしてはキートップの単体販売をしていない。 修理に出すなら全体修理扱いで8000円はくだらない…ということで、なんとか自分で修理する方法を探すことにした。
応急処置
間に合わせの修理として、キー軸とキートップをグルーガンで固めてくっつけた。 キートップ裏には切った下敷きを貼り付けて表面を平らにした。
グルーガンはダイソーで購入したもの。 接着に失敗してもグルーを引っぺがせば復旧可能なのが安心。
ダメもとで試した割には接着状態が良く、1週間くらいは我慢して使えていた。 違和感が無いわけではないが、あまり使わないキー(Fnキーとか)だったらこれで十分だったと思う。 しかしなにぶん使用回数が多い上に、同時押しのときには粗雑に扱うことになるShiftキー。 結局、キーのぐらつきに耐えきれなくなって他の方法を探すことに。
REALFORCE軸-CherryMXキャップアダプター
ネットの海を漂っているうちに、
「REALFORCEキーボードにCherryMX軸用キャップを装着するためのアダプター」
なるものがあることを知った。
さっそく遊舎工房に出向き、アダプターとキートップを購入。 アダプターが54円、キートップが108円。
左Shiftキーはキーサイズが2.25Uで、同じサイズのものを投げ売りコーナーから拾った。 アダプターは3種類のうち一番大きいものを購入。
修理工程
REALFORCEを分解する。詳細はよその記事を参照。 ネジがとんでもなく多いが(計43個)、シンプルな構造のおかげでさほど難しくなかった。
キートップ群部分を基板から外したら、キー軸を交換する。 左Shiftキーは金属棒にキー軸を引っかけるという特殊な構造だったが、問題なく交換できた。 元のキー軸にはゴム製のリングがはめてあったので、交換するアダプターに付け替えた。
一通り動作確認してから組み立てる。
最後に、買ってきたキーキャップをはめる。 キーキャップ裏の突起が邪魔になってキーを押し込めなかったので、ペンチでねじ切ってしまった。 キーの高さは粘着テープで調整した。
完成。 表面の傾斜が他のキーと違うものの、想像以上にピッタリ。 強く打鍵しても大丈夫。 もし使用感が気になった場合には、別のキートップを購入しようと思う。
他の手段
PFUからは販売されているHappy Hacking Keyboard(HHKB)用のキートップは、REALFORCEとの互換性があると思われる。 ネット上にShiftキーを交換した例が無かったので今回は見送った。