ミケガモのブログ

トモエマルコヴァルディ【デュエプレ】【マスター】【DMPP-11】

デッキレシピ

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  • コンセプト:C
  • 完成度:B
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:B

2021/12/22, デスドラゲリオンカップADマスター到達。 ADでも使える。

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割と見たまんまなので、解説はそこそこに。

キーカード

《トモエ》

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2マナ多色のサイバーロード。 3マナ以下でcipドローできる多色は初。

こんなの【マルコヴァルディ】のためのカードじゃん。

コイツのおかげで《ヴァルディ》もだいぶ出しやすくなった。 まあその《ヴァルディ》は落としちゃうんだけど……。

《ヴァルディ》

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やっとギアメタを返してもらえたものの、 デッキパワー自体が控えめのため流行らなかった人。 《武者》は《マッハアーマー》を剥がして上から叩けたが、 《剣誠》には素でパワー負けしているのが残念。

破壊したい単色のクリーチャーがいないのが長らくの悩みだったが、 最近は《ヘヴィ》を破壊できるようになって嬉しそう。

《マルコ》

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何でも組める魔法のカード。 バウンス能力をつけてくれたことにもめちゃくちゃ感謝してる。 《トモエ》の手札補充のおかげでバウンスがよりパワーアップ。 《トモエ》《マルコ》でちょうど《ネロ・グリフィス》をバウンスできたときは心が踊った。

構築のこだわり

《トモエ》のドローを落とさないこと

《トモエ》が落とした1枚が致命傷になるとまでは思っていない。 でもドローできたほうが気持ちいい。

黒を12枚確保すること

最初にパパッと40枚集めたら、たまたま黒が12枚だった。 改造案を考えると黒が減る方向にしか動かないので、 せめて12枚はキープすることにした。 本当は14枚くらい入れるべきだと思っている。

採用カード

《トリア》

1-5で《マルコ》進化速攻を狙う。 マナが余ったときにくっつけて出したり、 単色としてマナに埋まってもらったりする。 ほどほどに来てほしいので2枚。

《ポワワン》

破壊されても手札が減らないのがつえー。 ハンデスも地味~に効いてる気がする。 《花籠》でマナを増やしてくれる分には問題ない。 黒で強いと思える貴重なカードのため、4確。

パイロン》

たまたまドレイクだったので《トモエ》に拾ってもらえる。 最初は1積みだったが、黒の枚数確保で増えた。 ドヤでリンクしてきた《ヘヴィ・メタル》《ゲキメツ》のパンチを返すのがたまらなく気持ちいい。

《ピピッピ》

効果には期待してない。 むしろ情報アドバンテージを相手に与えるのをやめてほしい。

ただ、腐っても2マナ3000。 色調整の都合で2枚にまで減ってしまったが、 火力耐性を考えるともっと積んでおきたいカード。

《クゥリャン》

3ターン目に何も考えずに出してる。 3マナ帯の強いカードが少ないため4枚。 何かあったら削ってもいいかも。

《コメット・チャージャー》

【ラッカマルコ】リスペクト。 こっちは多色が多いので、《コメチャ》《トリア》《マルコ》は難しい。 それでも、たまりすぎた手札を吐くのによく使っていた。 最初は4積みだったが、《ロウバンレイ》4積みに伴って2枚に。

《衝撃のロウバンレイ》

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パワー1000&強制攻撃のため、普段はあんまり信用していないカード。 ところがこのデッキは《トモエ》をはじめドレイクが多いので、入れる旨味が大きい。 期待と単色確保で4積み。

《アクア・サーファー》

クソつよトリガー。 《トモエ》で拾えなくても4枚入れる価値がある。

《ビトレイヤル・ドラグーン》

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黒単色、トリガー、ドレイク。 要素だけ取って2枚の採用だが、【ガントラビート】などには謎に刺さる。 なんなら最初は4枚入ってた。

かわいい。

《タイガーグレンオー》

流石に速攻メタで必要だった。欲を言えば3積みしたい。 サムライがついているおかげで《トモエ》で拾える。

候補カード

《クラゲン》

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試さなくて後悔してるカード。 直近の調整で《ヴァルディ》も持ってこれるようになった。

手札が欲しすぎて《クゥリャン》を採用していたが、 手札は《トモエ》が増やしてくれるので、《クラゲン》も検討してよかったかも。

役割対象は【赤青剣誠】。 3積みの《ヴァルディ》を引けずに負ける試合が多かったので、 《クラゲン》の擬似サーチで対抗してみたい。

しかしながら、2マナ進化元→3マナ《クラゲン》→4マナ《ヴァルディ》の動きには、 序盤から3連続単色埋め&3色揃えが必要。

また、《ヴァルディ》を見せると間違いなく《マッハアーマー》をキープされるので、 その辺のプレイングがどうなるのかじっくり詰めたほうがいいと思っている。

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↑ 仮組み。《ピピッピ》を入れたい。

《ロミュナス》

黒単軽量ドレイクで最も入れたいカード。 しかし、2マナ多色軍団は軽減できないので、旨味が少ない。

《タケチヨ》

↓の診断で勧めたが、完全にエアプだった。殴れないのが弱すぎる。 このデッキだと、4t目にサーチ→城を貼るようではトロい。 《ライフ》から繋ぐか、もっとネタコンボ寄りのデッキで使うべきカードである。

《ダキテー・ドラグーン》

パワー3000・3000火力が出る・1軽い・《ロウバンレイ》の効果を使えるというメリットがあるので、一長一短。

レシピ比較について

こんにちは、いつも記事を楽しく読んでいます。 早速本題ですが、私がデッキビルド杯に応募した「ジャック・ヴァルディ」と「鬼面城」を組み合わせたデッキ(添付1枚目)について、配信(part3)で以下のコメントをもらいました。 ①「タケチヨ」を入れたほうが良い ②「スクラッパー」→「タイガーグレンオー」に替えたほうが良い ③「キンタ」よりも「マルコ」を推す 以上のコメントを踏まえたうえで新実装の「トモエ」を投入して、最終的に添付画像2枚目のようなリストに落ち着きました。 さて、コメント③について、私も「マルコ」はとても好きなカードなのですが、このコンセプトにおいては「ドローは鬼面城とトモエで間に合っている」「マルコを採用するならトリアも入れないと高出力が出づらいが、スロットが足りない」という点を重く見て、私は原案通り「キンタ」採用としました。 その後の配信で、ミケガモさんも似たコンセプトのデッキを組んでいるとおっしゃられていたので、私の「キンタ」ver.とミケガモさんの「マルコ」ver.の最終的なリストを比較して、採用カードなどについてどのような点が異なるのかを論じていただきたいと、身勝手ながらお願いさせていただきます。 以上、ご検討のほど宜しくお願い致します。

https://odaibako.net/detail/request/1e3ce0a0-a701-40d6-9420-91c781b7f9bf

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その1。

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その2。

このお題を受けて、 《海底鬼面城》《エンペラー・キンタ》入りのレシピも回してみた。 こちらも良いデッキだった。

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自分好みにアレンジしてみた。

構成カードこそ近いが、戦術はだいぶ違ってくる。

《鬼面城》型の場合、小型カードを増やして、速攻成分を強めたい。 相手にもドローさせてしまうので、その手札を活用されないうちにしとめよう。

こちらのレシピでは、立ち上がりで「2マナ → 2マナ+《鬼面城》」の繋ぎでどんどん攻めたい。 そこで、2マナ圏のクリーチャーをさらに増やす。 特に火力耐性の高い《ピピッピ》をしっかり積む。

5マナ前後で止めて殴り切るイメージになるので、《キンタ》で速度を出すのは理に適っている。 ジャスキル打点が組めているときの《キンタ》は相当強い。

レシピへのコメント

  • 繰り返すが、《タケチヨ》はエアプだった。申し訳ない。
  • 《サーファー》は4積みしたい。コイツでだけ返せる状況というのが多すぎる。
  • 《コーライル》は自分の思考から抜け落ちていたカード。試してみたい。

《鬼面城》型の課題

《ヴァルディ》《キンタ》のコストが被っている。 2+4の進化速攻なら《ヴァルディ》にもできるので、 《キンタ》を入れるなら《トリア》もセットにして1+4を狙いたいというのが個人的な趣味。

《鬼面城》を張るために手札を使うので、意外と手札が増えない。 《鬼面城》以外のドロソは《トモエ》になるが、《トモエ》のヒット率も《鬼面城》によって若干落ちている。 一方で相手の手札はしっかり増えているので、粘られ始めたときの動きがかなりキツい。 コントロールに対しては、やはり《マルコ》が圧倒的に強い。


総合的に判断して、僅差で《マルコ》型のほうが好み。 《鬼面城》型にしたら《ロウバンレイ》が目に見えて出しにくくなったのが"衝撃"だった。

ただし、これも自分の限られた対戦回数と、個人的な趣向の話。 【バルガライゾウ】などには《鬼面城》型のほうが明らかに強い。 《鬼面城》型を練り込む余地は大いにある。

youtu.be

第3回デュエプレデッキビルド杯 ~予想編~

はじめに

この記事は、デュエプレデッキビルド杯の入賞予想になるはずだった何かである。 デッキの選別は概ね済んで、あとはどう解説するかなーというところで唐突に結果発表がやってきた。

結果を知らないフリをして自分の選別理由を書くので、どうかお付き合い願いたい。

今回、自分がやったことはこんな感じ。

  1. 「#デュエプレデッキビルド杯」タグを含む画像付ツイートを取得。
  2. レシピ画像だけを見て、これだ!と思ったものを選ぶ。投稿者、投稿コメントなどは見ない。

この記事ではわかりやすさ重視で、デッキ名を適宜変えさせてもらっている。悪しからず。

また今回は、投稿レシピを全て見る配信をやった。 一応アーカイブがあるので、暇で暇でしょうがない方はどうぞ。

入賞予想

まずは、公式が選んできそうなデッキ。 前回までは4作品が入賞しているので、それに近い数だけ選ぶ。

『ピュアザルFINAL』

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《FINAL》でG・ブレイクし、自分のトリガー《ピュアザル》を《マッハアーマー》でスピードアタッカーにして突っ込むコンボ。

《ピュアザル》は、S・トリガーとスピードアタッカーという普通なら噛み合うわけのない能力を両立できる、貴重なクリーチャーである。

《ピュアザル》《FINAL》《マッハアーマー》の必須カード以外に 個人的にこのデッキに欲しいと思ったのが、

  • 《ネビュラ・ウイング》 ←《FINAL》クロス用
  • フォトン・クロック》 ←相手の《スパーク》対策
  • 《ツバメガエシ》 ←《FINAL》ジェネレート用

の3種。これらが全て入っているレシピは、↑の1つだけだった。

※追記:申し訳ない、もう1件あった。それは《ネビュラ》が1積みだったけど。

《ツバメガエシ》のところは、《ベンケイ》か《ヒゲマロ》を積むと青が要らなくなる。 が、《ツバメガエシ》のほうがコストが1軽いのと、SAかつ除去札の《パーフィン》を投入できるので(用済みの《FINAL》を戻せばいい)、個人的には青を入れてみたい。

《FINAL》を使ったデッキは大人気(約70件)。『維新FINAL』『ロスチャアシカガFINAL』『フルスロットFINAL』『FINAL天門』など、色々なコンボがあった。 ただ、前回【ロマノフサイン】が掠りもしなかったので、人気なデッキは選ばれにくいというジンクスがある。 しかししかし、これはギミックとして非常に面白いので、人気を承知で選んでくると思っている。

『スペルギアサイン』

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《スペルギア・ファントム》に《マッハアーマー》をつけて殴る。 バウンスで相手の手札を渋滞させたら、《グラン・ベルゼ》をSAで叩き込む。

バウンスしたカードが手札にあるのが分かっていれば、《グラン・ベルゼ》の文明選択もしやすいというもの。 マイナーめのカードが絶妙にシナジーを形成している、味のあるデッキ。

同コンセプトがもう1件あったが、ギアを多く積んで2バウンスを狙っているこちらを選んだ。

ちなみに、今回も根強い人気を誇る【ロマノフサイン】に《スペルギア》を組み込んでいるものもいくつかあった。 あちらは呪文が元から多いデッキなので、《スペルギア》の能力が発動しやすい。 《ロマノフ》が出るまでの中継ぎとしても、《スペルギア》は優秀だ。

フォトンバルクライ』

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《バルクライ王》で《アマテラス》を蘇生し、 山札から《フォトン・クロック》を唱えて《バルクライ》を起こして連続攻撃。

墓地に《ヴィルジニア》&《バルクライ》セットを置いておくのでもいい。

手札に来てしまった《フォトン・クロック》は、《オボロカゲロウ》で戻せるようになっている。

《竜音のゼクス》はパッと見だと《ボーンおどり・チャージャー》がいいような気がする。 が、これは《アマテラス》の探索を3種類に絞るためにクリーチャーとして積んでいるのだと思う。

これを選んだのは、《アマテ》《フォトン》のコンボが希少かつ、個人的に唸らされたから。 同コンセプトがもう1人いたのだが、回しやすそうなこっちを選んだ。

ヴィルジニア》から《シーザー》以外を出すデッキは、40件ほどとかなり人気。 その大半を占める《バルクライ王》は、《ネロ・グリフィス》《ロマノフ》《マルガレーテ》などが主流だった。

違う軸だとパラサイトワーム型(※《ナーガ》は吊れない)、種族追加型(ボクとその後にもう1人だけ)があった。

『しろマルコ』

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【天門マルコ】の基盤に、11弾の新要素である城のギミックを搭載。

デッキ名の「しろ」は、「白」と「城」をかけているっぽい。

城サポートにはサイバーロードが多いので、《マルコ》とよく噛んでいる。 《ヘブンズ》から出てくるエンジェルは、城を呼び出せる《エルレヴァイン》に進化可能。 《アガピトス》からは、城を守る《シルバー卿》を飛ばすこともできる。

強さが保証されているデッキタイプに新弾のギミックを上手く盛り込んだ、 非常に完成度の高いデッキだと思った。

《バルザーク》をタッチで2~3枚積みたくなるところだが、 そこはデッキの美しさを重視して《セイント・キャッスル》にしたのだと推測。

サイバーロード×エンジェルの掛け合わせはこれが唯一。 選定には結構自信がある。

『武者ガッツンダー』

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《ガッツンダー》に《ムシャ・レジェンド》をクロスし、《マッハアーマー》までタダでクロス。

基礎パワーを上げたら、アンタップキラーになりながら《モノノフ・ルピア》でシールド焼却。 《無限掌》まで合わせられたら最高だ。

《武者ザンゲキ剣》は、《ムシャ》《マッハ》状態の《ガッツンダー》が取れない5000, 5500ラインのクリーチャーを狙い撃ちにできる素晴らしい相性補完カード。 《ガッツンダー》が引けなくても、《ソウジ》や《初陣》でこつこつビートできる設計になっている。

公式が謎に推してくる《ガッツンダー》のデッキは、約15個。 その中だと、新弾の《ムシャ・レジェンド》を使っているものが面白いと思ったので、 それと《マッハアーマー》を入れているものという基準で5個にまで絞った。 その中から、一番回しやすそうで要素も取れているものを選んだ。

実はほぼ同じデッキを投稿するつもりだったのだが、 これの完成度が自分のより高い気がしたので引き下がった。

その他

『オーロラガブリエラ』『石碑ユキムラ』『デスドラZAGAAN』あたりは、新弾要素があるユニークなデッキ。 これらは投稿数が多いので、その中から1つだけ決め打ちするのは難しかったが、来ても全然おかしくないと思っている。

お気に入り

ここからは選考予想とは別に、自分が気に入ったデッキを厳選して紹介する。 ちなみに、お気に入りフォルダにはまだまだ大量のレシピが埋まっている。

『影武者執事』

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《ドラゴンの執事ニャンパッタ》に《ソウル・ブリンガー》をつけて、 1ターン生き残れるようにする。 《ニャンパッタ》が生き残り続ければ、何回でもドラゴンを出せる。 その前にゲーム終わってると思うけど。

個人的には《青銅の鎧》で、 《ニャンパッタ》&《ソウル・ブリンガー》ができるターンを1ターン早めたい。

《ソウル・ブリンガー》は、地味~に人気があったカード。 《イザハヤテ》《ミンメイ》などにクロスするデッキがいくつかあった。どれも渋くて好き。

『アマチュアムサシ』

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「アマ」テラス・カ「チュア」ということらしい。配信中に教えてもらった。

  1. 《カチュア》出す
  2. 次のターンに《アマテラス》で《選択》で《コムソー》か《青銅》
    • 《青銅》なら単色ブーストから《ディフェンサー》クロスでサムライ付与
  3. 《カチュア》起動、《ムサシ》に進化

というコンボ。天才か。

あんまりなさそうだけど、うっかり《カチュア》に《ディフェンサー》がついていたら、 サムライ5枚達成して《紫電》の効果で《カチュア》が起きるかも知れない。

踏み倒すカードが4枚しか入っていないのが不安すぎるというオチをつけておく。

『霊騎と秘宝と超神星』

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アーク・セラフィムに、マッドネスと《デスドラ》を組み込んだよくばりセット。

《ソルダリオス》が引けないときの選択肢として、マッドネスを抱えて待つというプランを取れる。

さらに危なくなったら、《デスドラ》で突っ込むこともできる。 絶対にマナチャージする&《プリウスライザ》でチャージできる《ヒャックメー》、 色確保および《ソルダリオス》用にマナに埋めることが多い《アルバトロス》あたりで黒をマナに貯めやすいのも、 《デスドラ》と噛み合っていて美しい。

『ムシャ・birds』

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《ムシャ・レジェンド》をドラゴンサポート持ちの鳥につけて、自身に対してサポート効果を適用させる。

《ポッピ・ラッキー》なら自身が選ばれなくなり、 《ダーク・ルピア》なら自身が破壊されても効果が発動するように。

《セブンス》《ダーク・ジオス》《連龍陣》あたりのマイナードラゴンサポートも光る。

『ブーリン三昧』

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《サンマイダー》で《パンダ・ブーリン》を集めて、次ターンにたくさん並べる。

《サンマイダー》を出す時に残り手札を《ブーリン》1枚にしておきたいので、 手札を削る《ヤッタルワン》、 手札を増やさずにパーツを集める《サブマリン・プロジェクト》《ディメンジョン・ゲート》が積まれている。

『ブーリンビッグバン』

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《ブーリン》を、軽量の種&当たりカードとして《ビッグバン》と一緒に運用。 クリーチャーは少ないが、《バンジョー》連鎖で進化はなんとかなる。

同じことを《パンダネルラ》で考えていたが、これには参った。

『巨大キリン』

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《キリン》で《ドルゲーザ》を出して手札を溜め、 《コスモビュー》のG・ゼロに辿り着いてさらに《キリン》の効果誘発。

メインギミックは新弾に関係ないけど、面白そうなので紹介しておく。

『ミルザムショックビュー』

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《ミルザム》を《ショック・ハリケーン》で手札に戻して、《コスモビュー》を狙う。 後で絶対組む。

最後に

『龍聖霊ライゾウ』

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公式のサンプルレシピ。

《バルガライゾウ》から《ウルフェウス》をキャスト。 《ライゾウ》のメテオバーン効果でドラゴンが墓地に送られているため、必ず《ウルフェウス》の効果が起動できる。 《ライゾウ》から《ボルシャリオ》→《ウルフェウス》の順で出せば、実質山札から好きな呪文を探索して唱えられる。

発動できるのは定番の《ヘブンズ》《ヴンとレンス》の他に、 《ライゾウ》を起こす《フォトン・クロック》、 トリガーをケアする《シヴィル・バインド》、 返しの殴り切りを防止する《調和と繁栄の罠》。 どれも絶妙に便利な呪文だ。

↑の3つの呪文が1積みだったり、攻撃用のドラゴンとして《紅神龍ジャガルザー》を選んでいたりと、 相当な手練が組んでいることは明らか。

……いやいや、ハードル上げすぎだろ。 去年のサンプルレシピはデッキビルダー2021だったのに、突然どうしたんだ。 これを超えるレベルのデッキを求められているという事実に震えた。

レジェンダリー・ディビジョン所感【デュエプレ】【DMPP-11】

はじめに

特殊ルールで戦うSPルールマッチ。 2021/12/16~2021/12/28開催の今回は、「レジェンダリー・ディビジョン」

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大喜利の素材、ありがとうございます。

過去の環境デッキのテンプレ構築計11種がレンタルデッキとして提供され、 プレイヤーは好きなデッキを選んで対戦できる。 レンタルデッキ内のカードは、環境当時の性能が再現されている。 すなわち、ナーフやDP殿堂が適用される前の状態で対戦を楽しめる。

ところでこのレンタルデッキのレシピ、ガチ勢の間では 「微妙にテンプレから外れた構築になっている」と話題である。

そこでこの記事ではレンタルデッキそれぞれについて、 主にテンプレ構築としての評価と、 このレギュレーションにおける性能についてコメントしていきたい。

なお、筆者は今回のイベントが実施されるまでにまともに触ったのは、 【白青メカオー】とナーフ後の【白緑ブリザード】くらいである。 各デッキの使い手からしてみれば的外れなことを言うかもしれないが、 くれぐれもご了承願いたい。

『ダイヤモンド・ブリザード

活躍時期:3弾リリース直後

通称:【ブリザード

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構築

マナだけでなく墓地からもスノーフェアリーを回収できる、 ナーフ前《ブリザード》のデッキ。

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今でこそ【ブリザード】の主流カラーは白緑型だが、 ナーフ前に流行っていたのは墓地肥やしギミックを持つ黒緑型や青緑型。

《ペトローバ》や《スパーク》が入り始めたのは4弾の頃で、 これは【ウェーブストライカー】や【5c天門】に対抗するためであった。

当時のプレイヤーからするとコレジャナイ感が強い。

性能

時代的に《進化の化身》が入っていないため、 素引きした《ブリザード》を大事に扱う必要がある。

墓地回収を活かす前提で、あえて3t《ブリザード》しないプレイングのほうが強いと思っている。

11デッキ中では比較的弱い部類で、 【テクノロジー】【青黒ボルバル】以外には不利寄り。 トリガー《スパーク》前提で立ち回らざるしかないシーンもしばしば。

それでも初期《ブリザード》を体感したいプレイヤーが多いためか、使用者はそこそこ。

『火光速攻』

活躍時期:5弾後半~7弾

通称:【赤白速攻】

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構築

BA2nd優勝構築を完璧に再現(当時は6弾環境)。 ナーフやDP殿堂のカードは無し。

用途の広い《ピーカプのドライバー》《ボルカニック・アロー》ではなく《火炎流星弾》、 当時最新カードだった《紅風の盗賊ビューラー》ではなく《双神兵カミカゼ》を入れているところなどが特徴的。

《ボルバルザーク》が消えて《スパーク》ケアが難しくなったタイミングでメジャーになったのだが、 今回《ボルバル》4投のデッキがいる環境に引きずり出された。

性能

カードパワー的には見劣りするかもしれないが、速攻というアーキタイプの強みは健在。 《ボルバルザーク》入りの2デッキ相手も含めて、テンポよく殴れれば全然勝てる。

その気になれば今でも組めるので、使用者は少ない。

ハンデスボルバルザーク』

活躍時期:4~5弾前半

通称:【青黒ボルバル】

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構築

【5c天門】【ウェーブストライカー】を狩るコントロールとして広まった、 青黒タッチ《ボルバルザーク》のデッキ。 《エクストリーム》の獲得は5弾。

《裁》は3~4積みが主流だったと思うがどうだろう。 《ハルク・クロウラー》《デス・チェイサー》《二角の超人》あたりも採用が分かれていたカード。 レンタルのレシピは、限られたスペースで要素を拾おうと頑張っているように見える。

ここに無いカードでは、 《バースト・ショット》《リバース・チャージャー》《クリムゾン・チャージャー》《アクア・ハルカス》などが候補にあった。 細かい調整が人それぞれなデッキだったため、色々な意見が出ている。

性能

相変わらず【天門】系には強め。

しかしながら、苦手対面である押しの強いビートダウンがこの環境には多い。 ハンデスでラッキードロップしないと厳しいと思う。

ナーフ前の《タッチ》《汽車》を使えるのが魅力のためか、使用者多め。

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『5cヘブンズ-BA1st』

活躍時期:4~5弾前半

通称:【5c天門】

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構築

BA1st優勝構築の再現。今見ても財布に厳しすぎる。

構築としては、 4積みの《サーファー》と《アクアポインター》が若干珍しい。 火力兼ドロソの《炎槍と水剣の裁》、 ミラーに著しく強い《腐敗勇騎ガレック》などのほうがよく見た印象。

当時はミラーと【青黒ボルバル】ばかりだったため、 長期戦に強い《ロスト・ソウル》が3積みされている。

各色の枚数が非常に美しい。

性能

いまなお溢れ出るデッキパワー。 長期戦になったときの《ロスソ》《ボルバル》が強すぎる。

【テクノロジー】には不利、【青黒ボルバル】も若干キツめだが、 それ以外には五分以上が取れているはず。

コントロール対面ではライブラリアウトで勝つ展開が多いのも当時と一緒。 3積みずつの《ハンド》《エリクシア》を大事にしたい。

《ボルバル》4枚のインパクトは強烈だが、試合が長引きがちなのと、 【ゲオルグ天門】と需要が重なるため数はほどほど。

『光水グレートメカオー』

活躍時期:7弾~

通称:【白青メカオー】

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構築

BA3rd準優勝構築。

BA3rdが7弾環境での開催だったので、 8弾以降に獲得した《エル・カイオウ》《オボロカゲロウ》は入っていない。

テンプレとしてはほぼ完璧。 尖り気味な《アポカリ》3積みは、当時の【ツヴァイ】【ブリザード】などを意識している。

性能

現行の【メカオー】より弱いはずなのに、なんでこんなに戦えるんだ……。

【アポロ】【パンダ】【驚天】あたりがややキツめ、それ以外には五分以上。 図に乗っている【テクノロジー】に有利なのは強みと言える。

実質レシピ公開制なので、 《ヴィーナス》《マーキュリー》《ミリオンパーツ》をどのように揃えればいいかが予め分かるのもアドバンテージ。

ランクマッチでも飽きられ気味なこのデッキを、 わざわざ使いたがる人は少ない様子。

『火光アポロヌス』

活躍時期:7~9弾(リペアは現役)

通称:【赤白アポロ】

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構築

BA3rd優勝構築……と思いきや、 《ヘリオライズ》と《バルケリオス》の枚数が入れ替わっている。単なる誤植? そのせいで《アポロヌス》が実質5積み体制。DP殿堂状態の【赤白アポロ】とほぼ変わらない。

7弾環境当時のテンプレは、《アポロヌス》3~4積み、《バルケリオス》4積み。 あとは、【メカオー】対策を《ガルベリアス》と《コメチャ》のどちらにするかというくらい。 8弾環境では《ボルガウルジャック》を手に入れた。

《予言者リク》は、当時多かった【アポロ】ミラーを意識したカード。

性能

まぁ順当に強い。

しかしランダムハンデスや《ザーディア》の耐久、 トリガー《スパーク》を許さない《ボルバルザーク》などの障壁もそれなりにあるので、 環境全体で見ればバランスは取れているか?

プレイングの幅が広いデッキも多い中、11デッキの中だと間違いなく一番回しやすい。 それゆえ周回目的に使う人がいるのだろうか、 通常ルールでも近い構築が使えるにもかかわらず結構な頻度で出会う。

『水単テクノロジー

活躍時期:8弾後半~9弾前半

通称:【テクノロジー

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構築

BA4th優勝構築。

BA4thは8弾環境での開催。 全盛期の8弾EX時は、《キング・レムリア》《ラセン・チャージャー》も候補入りしていた。

《スライダー》と《ツヴァイ》をそれぞれ4積みした上で《スパイラル・チャージャー》まで挿し、 《テクノロジー》が間に合わない相手を強くメタっている。

《ハルカス》が3枚しか無いのもかなり異色。

性能

もちろん強い。

人気の【天門】2種には有無を言わさず有利、【青黒ボルバル】にも《テクノロジー》さえ撃てれば勝ち同然。 一方、【メカオー】【驚天】【アポロ】【赤白速攻】など、不利寄りの対面も少なくない。 得手不得手がハッキリしているデッキ。

回りとしても、先攻6t《テクノロジー》が決まってイージーウィンのこともあれば、 一向に《テクノロジー》を引けずに劣化【ツヴァイ】として戦うしかないシーンもある。

対面で【テクノロジー】を回し慣れていない人を見かけるので一つだけ言っておくと、 このデッキは序盤から《ガード》《スクリュー》を出すことはない。

『ケンジ・パンダネルラ』

活躍時期:8弾前半

通称:【トリーヴァパンダ】

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構築

《ジェネラル・クワガタン》《アガピトス》が入った、 トリーヴァカラーの【パンダネルラ】。

《ライフ》x3の《ヤッタルワン》x4だったり、 アレンジとしてはややマイナーだった《ギフト》が入っていたりと、 ちょっぴり妙なレシピになっている。

当時よく入っていたカードとしては、 殴り合いをさらに意識した《ホーリー・スパーク》、 【ゲオルグ天門】メタで《アポカリプス・デイ》、 マナが伸びると強トリガーになる《清浄の精霊ウル》など。

人によっては、《バンジョー》《ジェネラル》の探索および《パンダネルラ》のリクルートを強くするために、 《ヤッタルワン》を抜いて《石版》や《幻緑の双月》を入れる場合もあった。

性能

とても強い。

非破壊の確定除去が1枚もない環境のため、《ジェネラル・クワガタン》が止まらない。

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素早く攻めるというよりは、リソースを溜め込みながら圧殺するイメージ。

大事なのは《アガピトス》の使い方。 攻撃一辺倒でなく、展開やタップキルに回るプレイングも覚えたい。 テンプレを外れた《ギフト》も、使ってみると悪くない。

スピードアタッカーが《パンダ》進化速攻しかない点にも注意。

速すぎるデッキ相手には、《レモン》を出して1ターン凌ぐ選択肢もある。

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『驚天の超人』

活躍時期:8弾EX~9弾初期

通称:【驚天ビート】

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構築

8弾EX~9弾初期の環境が荒れに荒れた元凶。

《選択》《驚天》《アラゴナイト》の3種さえ抑えておけば、残り枠の自由度は非常に高い。 リース速攻型、5cトリガー型など、様々な型がランクマにいた。

今回のレシピは、《アルバトロス》が入った黒型で、 《ジャック・アルカディアス》を得た9弾仕様。

当時の黒型は、 【ゲオルグ天門】【4cギフトアガピ】などを狩るために《ガレック》を積んでいる人が多かった印象。

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性能

このルールでも最強クラス。一人だけやってるゲームが違う。

ビート系には豊富なトリガーでカウンター、 コントロール系には《驚天》押し付けで理不尽ゲー。 《魂と記憶の盾》が無いおかげで、素早く出した《驚天》は邪魔されない。

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公式紹介文にも「理不尽な」って書いてある。

《エリクシア》搭載の【天門】が2種類いるが、 運悪く出されても《ロウバンレイ》《アルバトロス》でゴリ押しが利く。

一見は脳筋デッキだが、《驚天》を投げるタイミング、 そして殴るタイミングが意外と奥深かったり。

『5cヘブンズ-ゲオルグ

活躍時期:8弾~9弾初期

通称:【ゲオルグ天門】

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構築

構築は8弾環境初期の、環境読み要素が無い頃の型。

トリーヴァパンダ】との2強環境が形成された8弾環境中期には、 《ジェネラル・クワガタン》を封じるために《魂と記憶の盾》が採用されていた。 8弾EX環境では《居合のアラゴナイト》、そしてやはり《魂と記憶の盾》が入っていた。

最終形態とは色々違うが、初期型の再現度としてはほぼ満点だろう。

性能

8弾SRトリオを筆頭に、カードパワーの塊。 トリガー《ヘブンズ》からの盤面制圧はもちろんのこと、 《ゲキメツ》パンチ、ブチギレ《ゲオルグ》、《ボルバルザーク》待ちなど、 勝ち筋も無限にある。

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ただし【テクノロジー】にだけは確実に不利。

トリガー8枚・ブースト4枚・多量ドロソ4枚の尖った構築のため、 回りが悪いとコロッと負ける。

カリスマ性の高いデッキだったため、使用者はとても多い。

『マルコ・ヘブンズ』

活躍時期:9弾後半

通称:【ラッカマルコ】

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構築

BA5th優勝構築。

構成は概ねテンプレ通り。 といっても、テンプレが浸透するほどメジャーなデッキタイプではなかった。 BA5th後はすぐに9弾EX環境になったため、 現役でこれを使ったことがあるのは一部の玄人プレイヤーだけだろう。

性能

非常に慎ましい。

デッキの完成度は高いし、このルールでも勝てないわけではないのだが、 激動の7~8弾環境で前線に立っていたデッキたちと比べるとどうしても地味に映る。

この中のビートダウンでは唯一《スパーク》が入っていない。 パワーラインも低いため、早めにペースを掴むが吉。

《コメット・チャージャー》は刺さる相手にはしっかりキープして、確実に刺していきたい。

《ジェネラル・クワガタン》と同じく、《烈流神》はこのプールだと確定除去を喰らわない。

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おわりに

このルール、めちゃめちゃ面白い。 合法的に環境デッキをブンブンできるのが最高すぎる。 【青黒ボルバル】エアプを卒業できたのが一番嬉しい。

自分で回してみると、 【5c天門】は《ロスソ》で【青黒ボルバル】に対抗できたり、 相手のマナ置きから《驚天》を出すかどうかの判断があったりなど、 環境デッキの奥深さにも気付ける。

報酬はとっくに回収し終わったが、イベント中はちょこちょこ遊びたいと思う。

クローシスイザハヤテ・クイズ解説【デュエプレ】【DMPP-11】

《貴星虫イザハヤテ》

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4-4000。 自分のサムライ・クリーチャーが破壊されたときにシールドをランダムに1枚めくる。 それがサムライなら場に出し、それ以外ならそのシールドを交換する。

いかにもな効果だが、"ちゃんとした"デッキを組むのはとっても大変。 自分もこのカードの構築に非常に悩まされた。

最終形にこぎつけるまでに色々な型が生まれたので、Twitterでこんなクイズを作ってみた。

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A, B

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C, D

投票は締め切ってしまったが、よければ今ここで挑戦してほしい。 回答頂いた皆さんには感謝申し上げる。

この記事ではクイズの解答・解説編として、デッキ調整の経緯を辿っていく。

前提

調整の様子を説明する前に、構築の前提となるカラーとこだわりを紹介。 これを破れば、もっと良い構築が目指せるかも知れない。

カラー

クローシス・デアリガズ・デイガの3択。赤黒は要素不足、4c以上は安定しない。

クローシス

《トモエ》《ソウジ》《ラネーバ》で手札を増やせる。今回採用。

デアリガズ

《ドルルガン・ムラサメ》《禁門の超人》が◎。 しかし、緑の小型アタッカー《ビワノシン》は、 マナカーブの面で《イザハヤテ》と絶望的に噛み合わない。

デイガ

《ムシャ・ルピア》《ムシャ・レジェンド》の組み合わせでシールドを増やせる。 《イザハヤテ》自体がたられば効果なのに、そのバックアップに力を入れてもなぁ……という感じ。

構成のこだわり

1つ目、自壊用のカードを入れないこと。

ビルド杯投稿レシピでは、 《のろいとテラーの贈り物》で《イザハヤテ》を起動する構築が多かった。 しかし、そこにスロットを割くなら素直にブーストして、 《バルガライザー》を投げたほうが強いと思った。

2つ目、デッキのサムライ比率を極限まで高めること。

自分からガチャを狙わないので、ビートしながら相手に破壊を強要するスタイルになる。 ビートプランだと殴り手の数が重要になるため、《イザハヤテ》がスカるのは避けたい。 ハズレを極力少なくしたいと意識して組んだ結果、今回作ったものはどれもフルサムライの構成になった。

3つ目、《エルメテウス・雷撃・ドラゴン》を入れること。

コイツはシールドを削る《イザハヤテ》と相性が良い。 所詮はファンデッキなので、芸術点と満足度を上げるためにこのマイナーカードを入れておきたい。 2つある効果はどちらも発動することが無かったので、皆さんは抜きましょう。

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調整の経緯

1個目

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初めに組んだのがDのレシピ。

《イザハヤテ》に《ソウル・ブリンガー》をクロスし、 手札の減らない《トモエ》《バルット》を生贄に捧げてお得になるというコンボからスタートした。

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《ソウル・ブリンガー》と《イザハヤテ》の両方をプレイしないといけないので、 精一杯黒を確保している。

当たり枠は、デッキが全てサムライにつき《バルガライザー》を選んだ。 「クリーチャーが出てきてくれればオッケー」という思考が強かったので、当たり枠の数は少ない。

何戦かやった結果、勝ち筋が見えずに終わる試合が多かった。 また、《イザハヤテ》に《ソウル・ブリンガー》をクロスし、その横に小型を1体並べるというのがそもそも難しかった。

2個目

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次に試したのがBの前寄せ型。

《ソウジ》を新たに投入し、序盤から全力で殴って勝ちに行く設計に。 速さ重視なら、《イザハヤテ》の効果で何が出てくるかは重要ではないので、重いカードはさらに減らした。

結果的に、この改造は失敗だった。

速度は多少出るものの、中盤の押しが弱くてシールドを削り切れない。 せっかく《イザハヤテ》が起動できても、 出てくるクリーチャーがことごとく力不足すぎる。

これではダメだと思い、当たりカードを大幅に増やすことを決めた。

3個目

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次に組んだのがCのタッチ青型。

追加の当たり枠として、単体性能が高い《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》を投入。

トリガークリーチャーは、コストが大きい《タイガーグレンオー》4積みにした。

少なくなった青は手出しが困難と見て、《ラネーバ》のみにした。 カジュアルにもコントロール系のデッキは多くいるので、 ご都合マッドネスでペースを奪える《ラネーバ》は外せない。 素のコストが大きいので、当たり寄りのカードでもある。

《トモエ》が抜けた枠は《弥太郎》に変えた。 《イザハヤテ》をセイバーできるのでシナジーがある。 《トモエ》と違って《マッハアーマー》のコスト軽減を受けられるのも良かった。

これを使ってみた結果、《紫電》がめちゃくちゃ強くて噛み合っていることが発覚。

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《イザハヤテ》のおかげで盤面の数が減らないので、 《紫電》の「サムライ5枚」条件が満たしやすい。

相手が《イザハヤテ》を恐れて盤面処理を怠ると、 《バルット》の隠された効果「《紫電》をSAにする」が火を吹く。

この時点で、《紫電》が4枚確定枠に昇格した。

一方で、方針転換直後のため粗いところがぽつぽつ。

《ラネーバ》4枚だけだと息切れしがちという悩みもありつつ、 《マッハアーマー》と《イザハヤテ》のコストが被るせいで手札が詰まることもあった。 《弥太郎》も《イザハヤテ》が引けないと微妙だった。

4個目

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この課題を乗り越えて最後に辿り着いたのが、Aのレシピ。

リソース確保と手札吐きを両立できる《ソウジ》が、Cの問題点を見事に解決してくれた。

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2マナクリーチャーがいなくなったので対速攻は絶望的だが(※カジュアルにも速攻は割といる)、 他のデッキ全般に勝ちやすくなった。

青確保のため、《タイガーグレンオー》はしぶしぶ《パーフィン》に変えた。

侍流ジェネレートの《ヒゲマロ》は、《ソウジ》と役割が被るため減。 黒が9枚にまで減ったが、最悪《バルット》で《ソウル・ブリンガー》を持ってきて埋めれば間に合うことを考えると、黒は実質13枚。 4ターン目に《イザハヤテ》を出すには十分な枚数といえる。

この構築のポイントは、 《バルット》《ソウジ》《イザハヤテ》をどの組み合わせで引いても繋がりが良いこと。

最終的に勝率を分けたのは、《イザハヤテ》に依存せず、 《ソウジ》《バルット》からの《紫電》ルートでも勝ちを拾えたからだと分析している。

強力な《ソウジ》をもっと活かすには、《シデン・レジェンド》まで入れたいところ。 エースの《紫電》ともシナジーがある。 しかしながら、《ソウル・ブリンガー》《デュアル・スティンガー》も外せないカードなので難しい。


というわけで、正解はAのレシピ。 順番は、D→B→C→A。

皆さん、結果はどうだっただろうか。 投票ではAは一番の不人気だった。ニヤニヤ。

これに正解するにはデッキパワーを見抜く審美眼だけでなく、

  • 弱いデッキが勝ちをもぎ取るにはどうすればいいか
  • カジュアルマッチがどのような環境か

を知っているかどうかも重要だったと思っている。

偉そうなこと言ってるけど、ボクがこれを出されても正解できる自信はない。

おわりに

最後に、それぞれのレシピを選んだ人に向けてコメントを置いておく。 B,C,Dの強さは似たり寄ったりだと思っているので、そこの優劣は特にない。

A(正解)を選んだ貴方は、おめでとう。 「《イザハヤテ》の出力を確保しながら、それに依存してもいない」という本質まで見抜けていたなら満点。 カジュアルの構築&環境の理解が人よりも優れている、かもしれない。

Bを選んだ貴方は、現実主義者だ。 デッキの立ち回りがひと目で分かり、《イザハヤテ》の効果起動も一番狙いやすく見えるのがBの構築である。 足りなかったのは、「良い回りをしたときに勝てるかどうか」というカジュアル特有の視点。

Cを選んだ貴方は、芸術的センスに秀でている。 《イザハヤテ》に期待を寄せすぎかもしれないが、ファンデッキならこのくらいやってナンボだ。 デッキビルド杯で評価されたいならこれが一番いいと思う。 ただし、美しさと強さはしばしば両立しない。

Dを選んだ貴方は、デッキ作りの基礎をよく分かっている。 色・コストバランス、トリガー枚数、コンセプトなど、各種要素を最も無難に拾えているのがこれだろう。 あとはカード選定のセンスを磨いていくべし。

《ヘヴィ・デス・メタル》《アマテラス》《ドルゲユキムラ》について【デュエプレ】【DMPP-11】

お題

11弾の「ヘヴィ・デス・メタル」「アマテラス」「ドルゲユキムラ」のミケガモさんの所感と考察記事を読んでみたいです。

https://odaibako.net/detail/request/466e981f-3f28-4aee-b250-7981c5d60590

ヘヴィデスメタルの強さ考察記事をおねがいします!

https://odaibako.net/detail/request/b76cb5b1-76d0-4d82-b963-6340e2f0333f

なぜツヴァイが強くてユキムラがあんまり強くないかの考察をおねがいいたします!

https://odaibako.net/detail/request/2e648a09-89c1-423b-b327-873c392e6819

《破壊龍神

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みんな待ってた《ヘヴィ・デス・メタル》。

11弾の「戦極大決戦」のロゴがそれに見えるという予測は一部で出ていたものの、 実際に収録が発表されたときの界隈の反響は凄まじいものがあった。

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真ん中の「眼」が特徴的。

紙の方での功労は、極神編ゴッド随一の使用率を誇った汎用性・カードパワーの高さ。

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特に《ヘヴィ》の側は、5-5000効果持ちドラゴンという標準以上のスタッツ、 お互い自壊してから自分だけ1ドローでアドバンテージを稼げるという、 当時としては破格のスペックを持つ。 pig持ちと組み合わせたり、 《グールジェネレイド》を起動したり、 《ダーク・ヒドラ》や《アク》でループしたりと、 《メタル》なしでも使われるレベルのカードだった。 その結果、環境でしばらく使われた後、《ヘヴィ》だけが殿堂入りとなってしまった。

リンクした《ヘヴィ・メタル》は、汎用性の高いフィニッシャー、および主にビート相手の盤面制圧要員として大活躍。 グッドスタッフコントロールの切り札として、絶大な人気を誇った。

そして《デス》はネタカードだった。


所変わってデュエプレには、ゴッドカードの形で参戦。 《ヘヴィ》のドローは、自壊時ではなくリンク時に持ち越しとなった。 ゴッドカードになったことで、《ヘヴィ》を自壊させて使い回すムーブは困難に。 《メタル》は純粋なランデス効果ではなくなり、除去されるとマナが回復する仕様となった。 さらにリンク時は、強制攻撃が1回限定になった。

またあまり触れられないことだが、紙だとWブレイクとTブレイクを選べたので、 《ヘヴィ・メタル》を寝かせる目的でWブレイクを選択することがあった。 デュエプレではTブレイク固定のため、この小ネタも使えなくなった。

一応の強化点としては、

  • 《ヘヴィ》が自壊しなくても1ドローできうる
  • 《メタル》がギア破壊とマナ干渉を同時にできる
  • ゴッドカードの仕様のおかげで最初から1ドロー相当のアドバンテージを得ている

といった感じ。この辺りで、弱体化分とトントンくらいかなというのが自分の見立てだった。

だが、《破壊龍神》が持つポテンシャルはそこではなかった。

今までカードファイルに眠っていた、《破壊神デス》の逆襲が始まったのである。

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ぴったりリンクしている姿が美しい。スリーブに入れてるとこうは行かない。

《ヘヴィ・デス・メタル》の効果は、パワーが1000上がった以外紙と変わっていない。 リンクさせればまさに圧勝。オーバーキルと言っても過言ではない、ロマンあふれるカードである。

だが、紙とデュエプレでは事情が違う。

紙の場合、《デス》は腐りやすいので、わざわざデッキスペースを割くほどの価値はなかった。

ところがデュエプレの場合、ゴッドカードの仕様によって、《ヘヴィ・デス・メタル》は1枚のカードに集約された。 これによって、《破壊龍神》というカードは、 「そこそこの単体性能を持ちながら、放置するとほぼゲームセットになる危険な爆弾」という神に成り上がった。

やるべきことは、カード1枚からなる《ヘヴィ・デス・メタル》の完成だけ。 デッキスロットを割かずに、圧倒的な勝利が無理なく狙える。 これは《ボルバルザーク》の再来と言っても過言ではない。

一応、《ボルバルザーク》と違って除去で対応するタイミングはあるし、 DP殿堂の神・《ゲキメツ》ほど早く出てこないので、対処しようのなさではこの2枚よりはマシかもしれない。 しかしながら、どんなデッキにも組み込めて、これ1枚で勝ててしまうという性質は、《ボルバル》《ゲキメツ》と同じである。

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ここまで《ヘヴィ・デス・メタル》の強さを解説したが、 実際のところ《破壊龍神》が即刻規制されるべきとまでは思っていない。 アッパー調整がほぼない(むしろ部分的に弱くなっている)にもかかわらず、環境に堂々と参戦できているのは素晴らしいことだと思う。 デュエプレ開発班の手腕に改めて感心している。

個人的な意見としては、これはこれで良デザインなものの、紙の頃の《ヘヴィ・メタル》とは別物という印象である。 《ヘヴィ》が強かった紙版《HDM》と、《デス》が活き活きしているデュエプレ版《HDM》。 あなたはどちらが好みだろうか。

ちなみに一部界隈では、《破壊神デス》の「スピードアタッカー」の意味を考察したり、 単体の《破壊神デス》を抽出しようと試みがなされたりしている。 やはりカードとしての人気も高いのが《ヘヴィ・デス・メタル》のようだ。

youtu.be

《青狼の始祖アマテラス》

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6-5000, 出た時に山札からコスト4以下の呪文またはクロスギアを直接使う。 紙ではプレミアム殿堂まで上り詰めたトンデモカードである。

流石にデュエプレでも許されないだろう……と思われていたら、まさかの無調整で登場。 多くのプレイヤーが驚き、歓喜した。

しかし実装されてみると、11弾環境に与えた影響は微々たるものだった。

最も使われたのは、【ガントラビート】で《運命の選択》を撃つパターン。 しかし今やそのタイプの【ガントラ】も減り、黒型に戻りつつある。

他には、

  • 《マッハアーマー》を持ってきながら《紫電》《剣誠》の数稼ぎに使う
  • 【ナイト】ではないコントロールで《バレット・バイス》を撃つ
  • 《バルクライ王》で釣り上げて《フォトン・クロック》を撃つ

などが考案されているようだが、どれも環境外のコンボにとどまっている。

このように《アマテラス》が活躍できていない原因を考えた結果、以下の3つが思い当たった。

1つ目は、デュエプレのクリーチャーがインフレを起こしていること。

デュエプレでは、クリーチャーのカードパワーのインフレが、呪文のそれに比べて著しい。 6マナ溜まったときにコスト4以下の呪文を唱えても、コストに見合ったカードパワーを発揮できないのである。

ただしこれに関しては、「クリーチャーを出す呪文」が出てくれば途端に話が変わる。 現状唯一環境で使われた《運命の選択》も、クリーチャー踏み倒しのカードだ。 ここへさらに、《アマテラス》が場に出ることに価値を見いだせるとなお良い。

具体的には《母なる星域》が欲しい。

ちなみに、【ガントラビート】がそこそこ活躍できたのも、 青クリーチャーを場に残して《ガルベリアス》が強くなるというオプションがあったからだろう。

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2つ目は、探索システム。

サーチ・回収系のカードに降りかかるこの災厄からは、 《アマテラス》も逃げられなかった。

具体的には、《ライフ》《ギフト》といったブースト系カードが積みにくくなる点。 また、《天使と悪魔の墳墓》《翡翠と紅玉の炸裂》《リアルとデスの大逆転》といった、 渋めな呪文をシルバーバレットとして運用するのが難しい点。

山札が完全サーチできてしまうと、シールドの中身確認という恐ろしくテンポの悪いプレイングができてしまうため、 ゲームシステム的に仕方のないところはある。 ゆえに改善は絶望的だが、やはり残念なところである。

それはそうとマナ・墓地の探索はなんとかしてくれ。

3つ目は、サーチ対象に殿堂呪文が少ないこと。

これは1・2つ目と被るところもある。

紙の方では、《サイバー・ブレイン》《転生プログラム》《母なる紋章》など、 デッキに1枚しか入れられない呪文を《アマテラス》で引っ張ってきて、 《デ・バウラ伯》で使い回すのが強かった。

こういったデュエマ初期のコスト論ぶっ壊し軽量呪文たちは、デュエプレ世界線にはほとんど来ていない。 あるのは《魂と記憶の盾》だが、こちらは《アマテラス》参戦と同時にスタン落ちしたためか、 あまり研究が進んでいないように思える。

以上が、デュエプレの《アマテラス》に足りない要素だ。

ところで、このカードの本領は、組み合わせられるカードの豊富さにある。 コスト4以下の呪文・ギアが出るたび、《アマテラス》の選択肢が確実に増えていく。 この拡張性は、現行のカードでは間違いなく1, 2を争うレベルだ。 いずれ大化けするポテンシャルを秘めているのは間違いない。

今の時点では期待外れかも知れないが、今後も注視していくべきカードである。

《終の忍者 ドルゲユキムラ》

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背景ストーリーの都合で先行輸入された哀れなニンジャ。

DMPP-11が出るに先立って少し調べた感じだと、現代デュエマのジャイアントは、

  • ジャイアント・インセクトを組み込める
  • 《西南》がツインパクト込で8枚まで積める
  • 《佐助の超人》《サイゾウミスト》など優秀なシノビがいる

という強みで戦うデッキで、《ユキムラ》はそこに2枚ほど入るのが基本のようだった。 当然、10弾までのデュエプレに、これらのギミックは無い。 11弾でサポートカードをしっかり出してくれるのだろう、と思っていたら……。

来なかった。

ジャイアントで収録されたのは、《怒流牙 サルトビ》のみ。 わざわざ《ユキムラ》を引っ張ってきて、この仕打はあんまりだ。

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まあまあ強いよ。

ここで、《ユキムラ》本体のスペックがどう変わったかを見てみよう。

  1. パワー17000 → 13000
  2. G・ゼロは場に1体までの制限
  3. クリーチャー回収はランダム3体

……はぁ。

まず一番意味不明な、パワーの弱体化。

正直、13000~17000のパワーを持つクリーチャーは少ない。 今の環境デッキだと、《マーキュリー》《バルガライゾウ》くらいのものだろう。 ここのパワーラインが重要になるシーンは、そう多くない。

しかし、だからこそ、ここでパワーを下げる意図がわからない。 重要な場面が多くないとは言ったものの、 【メカオー】【ライゾウ連ドラ】に対して殴っていけるかどうかは明らかに変わる。 パワーラインが重要になる試合ではこの調整を非常に恨めしく思うだろうし、 試合に関係なかったとしても気分がよろしくない。

次に、G・ゼロの制限化。

まあマナ回収から連鎖したら困るからというのは分からないでもない。 ランダム回収だから確定しないけどさ。

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じゃあコイツはいいのかい?

なんならパワーも同じになったんだけど???

ジャイアントは火力除去に強いという差別化ができているものの、 G・ゼロでT・ブレイカーを出すことをゴールにするなら、《ツヴァイ》のほうが3倍お手軽。 おまけに、《ツヴァイ》には「ブロックされない」という地味に超強いテキストが書いてある。 《ユキムラ》自身は何のアドバンテージも稼げないのが本当に終わっている。 《ツヴァイ》の1年後に出てきたカードとはとても思えない。

どうしてこんなことになってしまったのかは……正直わからない。

開発班に《ツヴァイ》大好きマンがいて、かつジャイアントファンがいなかった?

本気で【ジャイアント】が環境を取ると思って危惧した?

《ツヴァイ》のスタン落ちを待って、NDをもっと穏やかな環境にしたい?

自分も非常に理解に苦しんでいる。

最後が、マナ探索のランダム化、ついでに0or3枚の2択化。

デュエプレの悪いところがめいいっぱい出ている調整だと言える。

自然文明が得意とするマナ回収の器用な動きが、ランダムによって完全に封じられてしまった。 元から3体回収のため、探索というシステムを入り込ませる余地がなかったのだろう。 序盤に埋めた《ゼクウ》を確定回収できたら良かったのに……。

ドルゲーザ》がようやく再録され、ND・AD問わずにまともなデッキが組めるようになったのだけは喜ばしい。 でも《ユキムラ》を活かすには《ゼクウ》が欲しいので、やっぱりADがいい気がする。

ここまでネガティブな評価をしてきたが、別に【ジャイアント】が弱いわけではない。 《西南》《ドルゲーザ》が繋がれば出力としては十分だし(※繋がらなかったら苦しい)、 トリガー《サルトビ》などからジャイアントを4体揃えて《ユキムラ》をG・0できればカウンターも狙える(※《ツヴァイ》でもできる)。

ただ、せっかく最近のジャイアントプッシュがあったのだから、 ここでもう少し頑張ってくれれば環境入りできたかもしれないのに……と思うと、 ひたすら惜しい。

個人的願望だが、《ユキムラ》には何らかの強化が来てほしい。 そのとき、ついでにマナと墓地の探索を廃止してくれないだろうか?