ミケガモのブログ

白青ミストレオパルド【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

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  • コンセプト:A
  • 完成度:S
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:B

↓の派生構築。今回の方が回しやすい。

mikegamo.hatenablog.com

キーカード解説

《雷鳴の守護者ミスト・リエス》《統率するレオパルド・ホーン》

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楽しすぎる。 《ミスト・リエス》を除去すると《レオパルド・ホーン》が生き残る。

《巡霊者ウェビウス》

f:id:mikegamo:20201110141540j:plain 前の構築では、もう1つのG・ゼロである《式神ブゥ》が出せなすぎた。 今回はそれを反省して、もっとプレイしやすいG・ゼロを使いたい。

そこでお呼びがかかったのが《巡霊者ウェビウス》。 素のスペックはDMに存在する全クリーチャーを見渡しても最低レベル。 そのぶん、G・ゼロ条件は「エンジェル・コマンド1体」とかなりシンプルである。

エンジェル・コマンドは本家DMでこそ重たい種族だったが、デュエプレには《光輪の精霊 ピカリエ》がいるf:id:mikegamo:20201110141550j:plain

《ピカリエ》のcip1ドローは、《ミスト・リエス》から繋ぐG・ゼロを手札にキープするのに好都合である。 マナカーブも、《ピカリエ》→《ミスト・リエス》からの手札に溜めた《ウェビウス》《レオパルド・ホーン》という流れがとても美しい。

構築解説

白青タッチ《レオパルド・ホーン》で構築。

前回、白緑というカラーに拘ったのは、《ライフ》《青銅》から4t目に《ミスト・リエス》を出したかったからである。 だが、ブーストして《ミスト・リエス》を出した場合、《レオパルド・ホーン》や《ブゥ》のG・ゼロ条件が《ミスト・リエス》召喚時点で満たされていることは稀。 これではやりたいことができていない。

さらに今回は、《ウェビウス》《ピカリエ》という白カード2枚がキーカードになっている。 コンセプトのホーン・ビーストたちが緑のマナ基盤になってくれた前回と違って、今回のサイドカラーは搭載できる枚数が少ない。 ここでサイドカラーに緑を選んだとしても、最序盤に色が来なくてブーストできないことが多いだろう。 (《レオパルド・ホーン》は必ずキープしたいカードであるため、緑マナにはできない。) そこで、緑のブーストを切って、5t目にG・ゼロ条件を満たした状態で《ミスト・リエス》を出すことを目標にした。

サイドカラーは定番の青。 ドローの《アクア・ハルカス》、トリガーの《アクア・サーファー》で、《レオパルド・ホーン》のための場数を稼ぐ。

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前回と同じく、火力メタに《曙の守護者パラ・オーレシス》。 悲しいかな、《ウェビウス》はパワーを上げても《裁》に引っ掛かる。 f:id:mikegamo:20201110141619j:plain

フィニッシュカードは《ダイヤモンド・カッター》。 殴れない《ウェビウス》《ピカリエ》を攻撃に参加させ、1ターンフィニッシュを狙う。 f:id:mikegamo:20201110141631j:plain

せっかく《カッター》を入れたので、 同じターンに手撃ちできるかもしれない《バリアント・スパーク》をトリガー枠に選んだ。 f:id:mikegamo:20201110141840j:plain

《清浄の精霊ウル》は《ピカリエ》以外のエンジェル・コマンド。 《スパイラル・スライダー》は青マナ&有効トリガー&場が埋まったときにも使える呪文。 1積みにしているのは自分の甘え。

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デッキパーツは大部分が固定。 悩むにしても、《クレス・ドーベル》や《スライダー》などの枠をどうするかというレベルの話ではないか。

プレイング

2~3マナで展開→《ピカリエ》→《ミスト・リエス》&《ウェビウス》、4体揃って《レオパルド・ホーン》が理想。 《ウェビウス》は1体出せれば十分。むしろ2体以上並べると、《レオパルド・ホーン》を出すスペースが無くなる。

《レオパルド・ホーン》以外はただのブロッカーデッキなので、回すのは難しくない。

《レオパルド・ホーン》が来ない間に7体埋まってしまったら、殴れる奴らでちょこちょこシールドを割りに行く。

トリガー《スクラッパー》に対しては、《パラ・オーレシス》の加護が効かない。

おわりに

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デュエプレの《レオパルド・ホーン》はとても良い調整を受けたと思う。 G・ゼロ参照が自分の場だけになったことで、自分の構築だけでコンセプトが完結する。デュエプレお得意のパワード・ブレイカーによって、場数上限の7体でT・ブレイカーになる。

少々大変ではあるが、ノーコストで9000Wブレイカーが出てくるのは普通に強い。《ミスト・リエス》と組むだけでなく、様々な構築でタッチできるポテンシャルを秘めている。

リース/白緑ブリザード【デュエプレ】【マスター】【DMPP-06】

デッキレシピ

リース型

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  • コンセプト:A
  • 完成度:A
  • デッキパワー:S
  • 思い入れ:B

累計200戦以上。途中から戦績を取り始めて、52勝50敗。 最終的にプラチナ2-1で断念。 本当はこっちでマスターに上がりたかったのだが……。

ちなみに、1回だけ同じコンセプトのミラーマッチが発生して驚いた。

白緑型

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  • コンセプト:C
  • 完成度:S
  • デッキパワー:S+
  • 思い入れ:C

最後に行きついたのはテンプレ構築だった。 ちょっと試してリース型に還元するつもりが、使ったら瞬く間に勝ち数が稼げてしまった。

f:id:mikegamo:20201109023838j:plain 2020/11/8, 使い始めてから14勝6敗 + 1トスでマスター。 マッチングや手札の運に恵まれたこともあって、勝率7割。 悔しいがテンプレは強い。

《ブリザード》をランクマッチで使うのは今回が2回目。

mikegamo.hatenablog.com

リース型:構築解説

今回使ってみたいと思ったのが、前回マスター帯でのチューターソルフェニで大活躍してくれた《翔天妖精レチア》f:id:mikegamo:20201109023950j:plain

今は低コストブロッカーがとても少ない環境なので、序盤のアタッカーとして優秀。 破壊されたら、《ジオドラン》や《チューター》、フェニックスの進化速攻などに繋がるという素晴らしいカードだった。

その一方、相変わらず環境1軍の白ブリザードでは、《雪溶妖精シャーマン・メリッサ》の価値が上昇。 f:id:mikegamo:20201109024000j:plain

理由としては、

  • 《進化の化身》のおかげで《ブリザード》の召喚回数が増え、《メリッサ》がマナから復活できる機会が増えたこと。
  • 6弾実装の強力トリガー《地獄スクラッパー》や天門の《ザーディア》《バルホルス》の除去を食らってもアド損しにくいこと。
  • ブリ側がツヴァイやウェーブ対策に積む《アポカリプス・デイ》とも相性が良いこと。

などがある。

《メリッサ》よりも強いステータスを持つ《レチア》が弱いはずが無い!という発想から、 《レチア》×《ブリザード》で少しひねった赤入りブリザードを作ってみることにした。

ちなみに赤ブリザードに関しては、こちらの記事の影響もあって5弾の頃から注目していたデッキでもあったりする。

chikanzya.hatenablog.com

今回採用した赤のカードは、《翔天妖精レチア》《地獄スクラッパー》の2枚。

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いずれも、現環境に適応した強みがあると見込んで投入した。 具体的には、環境デッキの中で、ブリザードが戦いにくい以下の4デッキを赤のカードで対策したい。

5c天門、アウゼスコン、ツヴァイ、赤白速攻

《翔天妖精レチア》の役割は、5~8枚目の《メリッサ》。 ↑で箇条書きした、《メリッサ》が強い理由と同じ強みを持っている。 相手の除去や自分の《アポカリプス・デイ》に強いことで、5c天門・アウゼスコンに対してしぶとく勝ち筋を残せる。

《地獄スクラッパー》は、ツヴァイ・赤白速攻、さらにミラーマッチへのメタカードとなる。 一般的な白ブリザードには、相手の場数を減らすカードが積まれていない。 赤白の1マナクリーチャーや殴り返し不可の《クック・ポロン》、《ツヴァイ》とその取り巻きは、ブリザード以上の打点生成速度を持つことがあるため、真っ向からの殴り合いだと負けてしまうことが多い。 そこで、小型をまとめて除去できる《スクラッパー》でそれらを対策する。

(レシピ再掲)

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とりあえず《スパーク》4枚は確定。 《アポカリ》が来たけど結局無意味、《スパーク》なら普通に勝てていたという場面が多すぎたので、素直に積むことにした。

《スクラッパー》と《アポカリ》はこのレシピのコンセプトなのだが、 積みすぎるとスノーフェアリーの枠が無くなってしまって事故る。 本当はもっと積みたいと思いつつ、断腸の思いで2-2。

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こんなのもうやだよ。

赤は6枚。このデッキ特有のメリットとして、赤が引けなくても、《コートニー》から《レチア》を出し、その《レチア》が破壊されることで赤マナが確保できるという面がある。 それが出来なそうな場合、1枚目に来た《レチア》はどこかのタイミングで埋める。

原案は、《スパーク》すら入れずに《火炎流星弾》を入れていた。 小型ブロッカーを出してくる相手にはハチャメチャに強かったが、今の主流は何といっても《ヘブンズ・ゲート》。 《バルホルス》1匹倒したところでどうにかなるわけもなく、無難に《スパーク》を積むことになった。

改めて見ると、せっかくの《レチア》入り構築のはずがだいぶ中途半端になっている。 《アポカリ》4枚、《スクラッパー》4枚とかのほうがコンセプトは綺麗に実現できる。


こんな具合で、リース型を微調整しながらランクマッチを続けていたのだが……。

リース型の弱点

事故る。これが全て。

《翔天妖精レチア》が多色であるということが、これほど枷になるとは思っていなかった。

まず、リザードの黄金パターンである「1tポレ 2tフェアリー 3tブリザードで3枚回収」に、手札の《レチア》を絡めることが出来ない。 それ以外にも、《レチア》が即マナにならないことがデメリットになる場面は多々あった。

泣く泣く《レチア》をタップインチャージしたせいで場数が増えなかったり、

次ターンの多色事故を恐れて《レチア》埋めターンエンドを迫られたり、

わざわざ《スクラッパー》を埋めて《レチア》を出したせいで回収枚数が減ったりと、

最初の動きが弱くなってしまうことが多かった。 リソース確保のために《レチア》を積んでいるのに、序盤の回収枚数や場数が減ってしまっては本末転倒というものだ。

また、《ブリザード》のブーストで多色が落ちうることもかなり面倒。 中盤以降、4~5ブーストの時に1~2枚埋まる分にはさほど問題ないのだが、序盤の2~3ブーストで1枚でも多色が落ちるのはかなりマズい。 速攻やミラー相手、および序盤に少しでもシールドを削りたい天門相手に、序盤の展開が遅れるのは致命的だった。 もちろん、多色が埋まるとマナ計算が狂うのも嫌なところだ。これはソルフェニでの運用の時には無かった要素である。

リース型で回しているときは「まあこんなものだろう」と諦めて使っていたのだが、白緑型に切り替えてからリース型の事故がいかに厄介であるかを痛感することになった。

よく考えてみると、ソルフェニで《レチア》が強かったのは、主に除去コントロール相手のときである。 リザードが元から勝てる除去コンに対して、《レチア》でさらに勝率を上げるのはあまり意味が無かった。 先ほどから述べているように、《レチア》を入れると序盤の動きが弱くなる。 結局それで困るのは、主にブリザードが不利な相手(高速デッキ、天門系)だ。 勝てる相手にさらに勝てるようにするよりは、不利な相手に足掻けるようにしたほうが良いので、そういう観点では《レチア》をブリザードで使うのは向かなそうである。

ただ、《レチア》入りを完全に諦めるにはまだ早い。 構築やプレイングを詰めていけば、もうあといくらかは改善の余地があると信じている。 気が向いたらマスター帯でも調整したい。

白緑型へ

(レシピ再掲) f:id:mikegamo:20201109023811j:plain

《レチア》のタップインブーストで対天門のデュエルを落としたことをきっかけに、《レチア》を抜いた構築を試すことを決意。テンプレだろうが知ったことか。

強いて一般的な構築と違う所を挙げるなら、《秋風妖精リップル》を2枚積んで、スノーフェアリーを増やしている所。 《レチア》で《ブリザード》が事故るのを何度も経験したので、少しでもスノーフェアリーを多く入れてぶんぶん回せるようにしたかった。

リザードの構築の悩ましい所は、デッキに入れるスノーフェアリーの枚数が《ブリザード》のカードパワーに直結してくることである。スノーフェアリーだけでは流石に勝てないので《スパーク》などのメタカードが必要になるが、メタカードを積みすぎると今度は《ブリザード》が弱くなる。個人的な趣向としては、相手への対策よりも自分のやりたいことを優先したいので、なるべくスノーフェアリーを多く積む構築にした。

白のカードで採用したのは、ホーリー・スパーク》4枚と《アポカリプス・デイ》2枚。 リザードに白を入れる理由は、盤面全体に干渉できる《スパーク》《アポカリ》を使えるからだと考えている。 よく白ブリザードに入っている《予言者コロン》も強いが、1体処理のカードを入れるくらいなら《リップル》にしてデッキ回転率を上げた方がストレスなくプレイできる。 速攻・ビート系を対策するなら《予言者コロン》、コントロール系を対策するなら《アポカリ》を採用すると良いと思う。

若干白の枚数が足りなくなりがちだが、最悪《コートニー》でまかなえるので大丈夫。 リース型の時は、《レチア》から進化するのを嫌って《コートニー》の上に《ブリザード》を置いていたが、白緑型では主に《パルティア》から進化するので《コートニー》が場にいることが多くなった。

《レチア》の代わりに入ったカード、《神楽妖精パルティア》が強い。 f:id:mikegamo:20201109024547j:plain

長期戦になったとき、墓地の《ブリザード》や《スパーク》を拾ってくれるのが非常に強力。 山札切れを防止できるため、相手に殴り勝ちを強要して《スパーク》《アポカリ》を踏ませられる点も評価できる。 素のスペックが低いが、種にしてしまえば全然気にならない。

共通プレイング

2マナフェアリーの重要度(≒進化元にしてはいけない順)は、

  • 対ビートダウン
    • 《サエポヨ》>《メリッサ》《レチア》>《コートニー》>《パルティア》
  • 対コントロール
    • 《メリッサ》《レチア》>《コートニー》≧《サエポヨ》>《パルティア》

コントロール相手に《サエポヨ》を出すのは、《サエポヨ》+1体で《スクラッパー》のケアが出来るとき。 それ以外のコントロール対面は、基本的に《ブリザード》の種にする。

基本的にはガツガツ殴って構わない。 が、1t後に確実に殴り切れるだけの打点があるなら、殴る数を調整する。

一応、3t目《ブリザード》召喚を目標にプレイするが、3t《ブリザード》は殴り手の数を増やせないことに注意。 本命は4t《進化の化身》からの5t《ブリザード》進化速攻となる。

基本的に、スノーフェアリーを2体以上回収できないなら、《ブリザード》を出さない。 特に進化速攻でない場合は絶対出さない。

1ターンに2体《ブリザード》を出す場合、2体目は手札上限枚数に引っ掛かって思ったよりマナ回復ができないことがある。注意。

個別プレイング

デッキタイプの横は、「リース型勝ち数-負け数 / 白緑型勝ち数-負け数」。 内訳詳細は、リース型が戦った相手のみ。

赤白速攻 3-4 / 0-0

五分?

《スクラッパー》を踏ませれば楽勝。 そうでない場合、先攻を取れるかどうか、《ポレゴン》を出せるかどうかが勝負の分け目。

《サエポヨ》が重要かと思いきや、《ピアラ・ハート》で破壊されうるので実は危険。 高パワーは《ザック・ランバー》《ブルレイザー》くらいしかいないので、そいつらは《ブリザード》を1体出せば十分殴り潰せる。

後から出てくる《スパーク》が面倒なのと、打点が足りなくなることが多いのでどんどん割りに行っていい。 最近は《紅風の盗賊ビューラー》もいるので、相手の手札を増やすのも意外と大事だったりする。 《アポカリ》入りの割合も多いので、トドメを刺しに行くときは不用意にクリーチャーを出さない。

リザード 6-10 / 1-1

五分のはず。

負け越している時点で《スクラッパー》入りのメリットがあまりない。 《ブリザード》のブーストで《レチア》が落ちて打点が足りなくなる事案が多数。

とりあえず、《ブリザード》を殴り返せる《サエポヨ》が超重要。

微妙に型が違うとはいえ、これだけ負け越しているのは、自分のプレイングが上手くないからだと思う。 相手も《ブリザード》で手札が潤うのだから、序盤から殴った方が良いと思っていた。 が、負け試合を振り返ると、いつの間にか盤面数で押し切られていることが多い。 《進化の化身》を出された回数も意外と多いかも。盤面を溜める意識が大事?

ツヴァイランサー 2-10 / 0-2

不利。

《スクラッパー》が刺さると思っていたのだが、《ツヴァイ》を2体並べてケアプレイングを取ってくる相手が多くてまともに機能しなかった。

勝てるビジョンが見えない。プレイングでどうにかなるのだろうか……? せめてトリガー《スパーク》が来れば捲れるよう、返しで《ツヴァイ》が出てこなそうな2~3ターン目は殴っていた。 ブロッカーで相討ちになる場合でも殴っていたのだが、これが間違いだったりするのか。

  • 青単or白 2-8
  • ドロマー 0-2

デスフェニ 2-0 / 2-0

有利。

物量で押し切ればOK。 ワンパン《スクラッパー》や3枚トリガーでもなんとか勝てたので、特に言うことは無い。

カチュア 5-4 / 1-0

五分。

流行り始めは初見殺し的なプレイをされてブリザード側が刈られていたと思うが、 相手の手の内が分かっていればプレイングでカバー可能。 ただ、ぶん回されたらどうやっても勝てないので、ある程度は諦めが必要。

4マナで《マイキーのペンチ》が出てきたら、次のターンの《幻想妖精カチュア》を警戒して殴らない。 《カチュア》で出てくる怖いドラゴンは、《緑神龍ダクマバルガロウ》《神滅竜騎ガルザーク》《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》など。 特に《ガルザーク》《ヘリオス》に《ブリザード》の殴り返しを許すと、こちらの場が壊滅してしまう。 次ターンに《カチュア》を殴り返すため、《ブリザード》《進化の化身》が場に残るようなプレイングを意識。

《カチュア》が出てきても何もしないなら、こちらも場数を溜めてから殴る。 《カチュア》が出てこなそうなら、どんどん殴る。

5マナ以上の状態で《ペンチ》が出てきたら、次ターンは《根絶のデクロワゾー》の可能性があるため殴った方が良い。

ヘリオス》《デクロワゾー》は、《ブリザード》・場の《進化の化身》の他に、パワーアップした《サエポヨ》も耐えることが出来る。

天門 4-7 / 3-1

不利。

なるべくノートリガーの貫通を狙う。 貫通できない場合も、可能な限りシールドを削ってから、2~3体並べての《スパーク》に賭ける。

……という方針でずっとプレイしていたのだが、実は殴りまくるのが裏目になることもある。 こういうような状況があるからである(この試合では、ブリザード側がブレイクしたシールドから《ザーディア》が出てきて、次ターンの《ヘブンズ》で壊滅)。

だが、基本的には、《ヘブンズ》までのターンに天門側がブロッカーを引き込んでいる可能性は非常に高い。 また、この試合は5弾環境、《ボルバルザーク》弱体化前である。 6弾環境の今は、《進化の化身》のおかげで場を立て直しやすいこと、10ターン目《ボルバル》で敗北する可能性が大幅に下がったことから、《スパーク》を待つプレイングがしやすくなっている。

これに、マスターランクに行くまでのプレイング単純化という意味も込めて、私はこの状況でもシールドを割れるだけ割りに行くと思う。

ただし、もし本気でマスター上位や大会入賞を狙うなら、 天門とビートダウンの両方を握りながら、こういう状況のケーススタディをしていくべきかもしれない。

  • 5c天門 2-2
  • 4c天門 2-5

アウゼス 4-7 / 5-1

不利

白緑型は、本来不利なはずの天門・アウゼスに大きく勝ち越せたことでマスターに楽々到達できた。 その理由は、やはり序盤の事故が少ないことでシールドを削りやすかったから。

天門同様、ノートリガーでの貫通、および削ってからの《スパーク》突破を狙う。

《ピカリエ》が出てきて、かつこちらに《メリッサ》と《ブリザード》が両方いる場合、《メリッサ》でシールドを割りに行く。《メリッサ》がブロックされたら《ブリザード》で《ピカリエ》を殴る。こうすると、シールドを1枚多く削るか、もしくは次ターンのシンパシー《アウゼス》降臨を阻止できる。

基本的に序盤から《メリッサ》を優先して出していたが、《ピカリエ》の存在を考えると《サエポヨ》を出す方がいいかも。

天門と比べると、《ピカリエ》《ヴォイジャー》で相手の場が増えやすいので、《アポカリ》を撃ち込みやすい。 ドロソも少なめのため、その後立て直される確率も低い。

  • デイガ 4-7
  • 白黒 2-0

ドルバロム 5-2 / 0-0

有利。

どかどか殴りまくる。 トリガーを踏みまくっているところに高速ブーストされると負ける。 9マナ溜まった時点で半分アウトなので、除去サファイアより危険度が高い。

《コートニー》を出しておけば、《ドルバロム》を出されてもマナがふっとぶのを防げる。 負けた2試合はこれを忘れていた。勝った5試合はそもそも《ドルバロム》を出されなかった。

  • 青黒バロム wwlwl
  • 3cバロム w
  • ターボバロム w

除去サファイア 8-3 / 1-0

有利。

殴るだけでいいのでそんなに難しくない。 こちらが事故ったり、激強トリガーで足止めを食らったりしているところに《エクストリーム・クロウラー》を立てられると負けうる。

その他

  • リーフG0 l
  • ドロマーナーガ w
  • リーフメビウス w
  • ネクラウェーブ l
  • 赤緑速攻 w
  • リドロ w
  • リドロサファイア l

おわりに

普段私が投稿しているデッキも、このリースブリザードのような感じで、カード相性・環境への噛み合いなどを考えながら構築している。 しかしながら、そういったシナジーを入れない構築の方が強いこともあるということが、今回分かりやすい形で示されたと思う。

美しい構築が強いとは限らない。私は割と美しさに満足してしまうタチなのだが、デッキの強さをさらに追い求めるなら、テンプレに手を染めたり、純粋なパワーカードを詰め込んだり、斬新なカードを入れたりしてみると良い。

【デュエプレ】単色デッキ限定戦考察&火/光/闇レシピ案【SPルール】【DMPP-06】

↓ 次の記事。

mikegamo.hatenablog.com

SPルールマッチ・単色デッキ限定戦

特殊ルール下で戦うSPルールマッチ

第4回となる今回は「単色デッキ限定戦」。 使えるのは完全な単色デッキのみとなる。

第2回では、より制限の厳しい「火文明限定戦」が開催されていた。 アドバンテージを取るカードが非常に少ない火文明同士の戦いは、予想に反して奥深いものとなった。 今回の単色限定戦も、前回同様に面白い環境になってくれると良いのだが……。

mikegamo.hatenablog.com

この手の記事のお約束だが、イベント開始前の一プレイヤーの考察にすぎないことに注意。 始まってみたら「全然違うじゃんか!」という展開も大いにあり得ますので、その際はどうかご寛恕を。

ちなみに先日お題箱を設置したところ、早速以下のようなメッセージをいただいた。 それまではイベント前に記事を書こうとは考えていなかったのだが、これを貰って予定を変更した。 寄稿、ありがとうございます。

今回の環境予想

今回の単色ルールの下馬評は既に大方固まっている。 皆さんお察しの通り、《クリスタル・ツヴァイランサー》《ダイヤモンド・ブリザードを使ったデッキの二強環境である。

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この2枚は通常ルールにおいても、並み外れたカードパワーで環境トップを突っ走るガチカードである。 どちらのデッキも元から単色に近い構成を取るため、ランクマッチで使われている構築を少しだけ弄れば、今回のSPルールで使うことが出来る。

この2デッキ同士の相性はというと、打点生成速度で勝るツヴァイがブリザードに有利である。 ブリザードの強みはコントロール相手にも手札が尽きないことだが、この2デッキはどちらもビートダウン。 殴り合いになれば手札は十分にあるため、G・ゼロで《ツヴァイランサー》をどかどか出せるツヴァイが優位に立てる。 ランクマッチではタッチで積んだ《スパーク》《アポカリ》のおかげで強引に勝ちを拾えることがあるが、単色限定構築だとそれができないため、ツヴァイとブリザードの相性差はさらに広がる。

これを踏まえた今回のデッキ分布予想は、

ツヴァイ:ブリザード:その他 = 65:20:15

としたい。 その他は、資産に余裕が無いプレイヤーと、意地でもツヴァイブリザードを使わないという反骨精神に溢れたプレイヤー。

この記事の着地点

正直、楽に勝ちたいならツヴァイを使うのが最適解になると思う。 ツヴァイ未所持でブリザードがあるならブリザードでも良い。

しかし、それではせっかくのSPルールマッチがただのランクマッチと化してしまって面白くない。 相手が使ってくるデッキがほぼ分かっているのなら、それにメタを張った構築に挑戦したくなるのがヒトの性というものである。 そこでここでは、あえて鉄板の2デッキを使わず、ツヴァイとブリザードを倒しに行く構築を考えてみたい。 特に、一番使用率が高いであろうツヴァイに五分以上を確保することが第一目標である。

環境予想

デッキを組む前に、ツヴァイ・ブリザードがメインの単色デッキ環境について考察・予想しておく。

キルターンは5~6ターン

ブロッカー無し・ノートリガーの場合の平均キルターンは、 ブリザードが5ターン、ツヴァイが6ターンである。

かなりの高速環境になることを覚悟しよう。

一度出したカードはどかされない

単色限定構築だと、各文明のグッドスタッフカードを積んだ除去コントロールは組めない。 ましてや、今回の本命、ツヴァイ・ブリザードには除去カードが殆ど入らない。 したがって、出したカードは基本的にどかされないだろう。 除去さえされなければ強い、というカードはこのルールで輝く。

ただし、メタが回ってくると、ツヴァイは《スパイラル・スライダー》、ブリザードは《氷結ハンマー》などの軽量除去を積み始める可能性もある。

ブロッカー破壊がほぼ無い

ビートダウン御用達の《無頼勇騎ウインドアックス》、コントロール御用達の《腐敗勇騎ガレック》は、レギュレーション上採用できない。 速攻に良く入っている《火炎流星弾》も、赤単速攻が少ないと思われるため、見かけることはあまり無いだろう。 青・緑のブロッカー除去は、ツヴァイの《クリスタル・パラディン》くらい。 《パラディン》も殴り合いだと腐るので、採用率はそれほど高くなさそう。

ブロッカー破壊が無いため、普段よりはブロッカーが使いやすい環境になると思う。 《ツヴァイ》《ブリザード》《進化の化身》らの高パワーアタッカーこそ対処できないが、 小型リキピ・フェアリーが殴ってくるのを止められるブロッカーは、割と便利なように思える。

《スパーク》が無い

ビートミラーの悩みの種、トリガー《スパーク》は、白単以外には採用できない。 もっと言えば、単色構築だと、カードパワーの高い有効トリガーを複数種類積むのは難しい。 よって、《スパーク》《スクラッパー》などの複数体除去トリガーが怖いシーンというのは少ない。 打点を2点ほど余分に用意しておけば、ほぼ確実に殴り切れるだろう。

デッキレシピ案

ここからは環境予想を踏まえて、鉄板デッキのない光・闇・火文明のレシピ案を紹介する。

赤単アルティメットドラゴン

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自己評価:A

赤の強みは、強力火力トリガー《地獄スクラッパー》を積めることである。 《ツヴァイ》《ブリザード》本体は止められないが、取り巻きを潰せば1~2ターンは延命できるだろう。 その延命したターンで、少し増えた手札で打点を一気に作るにはどうすれば良いか。

そこで注目したのが、《アルティメット・ドラゴン》《バルケリオス・ドラゴン》のコンビ。 《アルティメット》ともう1体のドラゴンがいれば、《バルケリオス》がG・ゼロで出てくる。 その時点で、《アルティメット》3枚、《バルケリオス》2枚、任意のドラゴン1枚で打点数は揃う。 超パワーとなった《アルティメット》は、《ツヴァイランサー》を殴り殺すこともできる。

また、出したカードが基本的に死なないとすれば、軽量ファイアー・バードのサポートが使いやすい。 コスト軽減機《コッコ・ルピア》、SA製造機トット・ピピッチ》が良く働いてくれると思う。

奇襲用のボルテール・ドラゴン》、時間稼ぎの《フレイムバーン・ドラゴン》

《バースト・ショット》は自軍の被害が大きいので、代わりに《爆竜炎舞》を積んでみた。

最低コストが3なのが気になるようなら、《クリムゾン・ハンマー》を積もう。

問題はデッキエンジンが無いこと。 シールドからの手札補充に期待したいが、《ツヴァイ》が3体並ぶまで待たれると辛そう。

白単スタンダードヘブンズ

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自己評価:B

白には、他の文明が喉から手が出るほど欲しがるトリガー呪文が3つある。

  • 相手の場数によらず逆転を拾えるホーリー・スパーク》(ならびに《バリアント・スパーク》)。
  • 大量展開された盤面を一斉に片付ける《アポカリプス・デイ》
  • 大型ブロッカーでカウンターを狙う《ヘブンズ・ゲート》

ならばさぞ強力なデッキが組めるのかと思いきや、この3呪文はお互いに微妙に相性が良くない。 盤面リセットの《アポカリ》は、盤面を取ってから撃ちたい《スパーク》および、価値の高い大型ブロッカーを出す《ヘブンズ》とは噛み合わない。 《スパーク》と《ヘブンズ》の組み合わせは噛み合えば強いが、《ヘブンズ》を撃たない限り《スパーク》が紙切れになってしまう。

さらに、これら呪文の強さを最大まで引き出すのは、光単構築では難しい。 主に水のドローなくしては、盤面展開やブロッカー準備ができないからだ。

悩みに悩んだ結果、とりあえず3呪文のうちで最もデッキが組みやすい《ヘブンズ》の構築を固めることにした。

勝ち筋はヘブンズの原点に立ち返り、トリガー《ヘブンズ》からのカウンターアタック。 出せるブロッカーは5c天門に比べると貧弱だが、ビートだらけのこの環境ならそれでも十分強いと見ている。

他の文明のコストインチキに徹底的に対抗するために、《聖騎士ヴォイジャーとエンジェル・コマンドを搭載。 《ヘブンズ》4枚のみでは不安な防御と、《ヴォイジャー》《ピカリエ》《エールフリート》のcipドローでデッキを回したい。

致命的なのは、《ツヴァイ》を破壊する手段が無いこと。 仮に《光器ペトローバ》で《シリウス》のパワーを上げても、結局すり抜けられてしまうので無駄。 これは《アポカリ》を入れない限り解決しない。

黒単ドルバロム

f:id:mikegamo:20201104002242j:plain 自己評価:B

単色デッキだと刺さり方がえげつない《悪魔神ドルバロム》を使いたい構築。 ブロッカー除去や《スパーク》が無いなら、ブロッカー+《リバース・チャージャー》がそれなりに有効だと踏んで組んでみた。 が、果たして《ドルバロム》召喚まで耐えきれるのかどうかはかなり怪しい。

ツヴァイは黒の特権《解体人形ジェニー》がぶっ刺さるのでワンチャンありそうだが、ブリザード相手は絶望的。

おわりに

リザード、ツヴァイに勝てそうなデッキ案をいくつか考えてみた。 あくまで「勝てそう」なだけで、実際に勝てるかどうかは戦ってみないと分からない。

悲しいことに、どのレシピもパーツが微妙に足りないので自力で試せない。 よかったら組んで回してみてほしい。

環境が回ってきたら追記する予定。

チューターソウルフェニックス【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

f:id:mikegamo:20201031231315j:plain

  • コンセプト:B
  • 完成度:S-
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:S

こんなツイートをしてたら《ソルフェニ》が3枚当たってしまったのがきっかけで作成(※その後4枚になった)。

初期の《ソルフェニ》はスペックが低すぎて、どう頑張ってもランクマッチを勝ち抜くことはできなかった。 このまま悲しみに暮れるしかないのかと思っていたら、なんと2020/9/17に上方修正が入る。

dmps.takaratomy.co.jp

6弾では念願叶って《ストリーミング・チューター》を獲得。 2020/10, エタフェニカップのマスターランクで、このデッキを遊び尽くした。

《ソルフェニ》への思い入れが強すぎて、他にも記事を書いてしまった。 型まで含めた構築は迷走が続いていたので、初期の赤緑型を保存するべく、最初に書いた当記事のレシピは弄っていなかった。 ひとまず《チューター》型で落ち着いた感があるので、当記事をアップグレードして《ソルフェニ》の研究を一旦〆たいと思う。

他の色を混ぜた型(上方修正前)。 mikegamo.hatenablog.com

5弾環境、プラチナ帯で奮闘した結果。

mikegamo.hatenablog.com

キーカード解説

太陽王ソウル・フェニックス》

f:id:mikegamo:20200919215259j:plain
もとは五王唯一のベリーレア。
パワーは五王最大。除去されても進化元が場に残る。

《ソウル・フェニックス》がタップされた状態で除去された場合、本家DMでは進化元もタップ状態になる。 一方、デュエプレではテキストが変わったため、場に残るクリーチャーは必ずアンタップ状態になる。 これは非常に重要な強化なのだが、どちらかというと本家の仕様が残念過ぎると言うのが相応しい。

進化元が場に残ってくれるため、進化Vの「除去されるだけでカードアドバンテージ-3」という致命的な弱点を克服できている。 《ソルフェニ》を除去すると頭数が増えることになるので、シールドを0~1枚にしたときにはむしろ除去が逆効果になる。

9/17のアップデートにて、自軍全体にスピードアタッカー付与の効果が追加された。 流石に前のスペックでは弱すぎたので、強化は妥当だろう。 「放置すればSAで打点が増える、除去しても頭数が増える」という非常に面倒なクリーチャーになってくれた。 攻撃性能がより高くなったため、《暗黒王デス・フェニックス》との差別化もしやすくなった。

とはいえ、他の五王と比べるとどうしてもスペック不足。 種に使いやすいカードが少なく、構築の縛りが厳しい。 せっかくの強化要素も、《ソルフェニ》が1ターン生き残らなければ意味が無い。 それでいて、結局は直線的な攻め方しかできないというのが苦しい。

五王の中では唯一、環境二軍にすら入れなかったというのがその悲しみを物語っている。

愚痴はこのくらいにして《ソルフェニ》の強みを考えると、

  • 自身の高パワー、および除去時にもアンタップ状態で下が出てくるおかげで、殴り返しに強いこと
  • SA付与で次ターンに何を出しても強いこと

などが挙げられる。 良くも悪くもクセの無い能力なので、攻撃的なデッキにするという方針だけ持っておけば十分だ。 そもそも《ソルフェニ》を出すのが大変なので、他の要素を詰め込むスペースはそんなに多くない。 《ソルフェニ》を軸に、愚直に構築すればよいと思う。

とりあえず3積みしているが、3積みの《パッピ・ラッピー》で呼べることを考えると2枚でも回るかもしれない。

《龍炎鳳エターナル・フェニックス》

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このデッキもう1体のフェニックス。 始めこそデスフェニに採用されていたが、いつの間にか使われなくなっていた。 環境での目立たなさは、《ソルフェニ》に勝るとも劣らない。

出すのは《ソルフェニ》同様に大変だが、実質確定除去の火力はシンプルに強力。 墓地から帰ってくるのも地味に強い。

《パッピ・ラッピー》での選択肢になったり、除去された《ソルフェニ》の種の上にそのまま置いたりできる。 まともにソルフェニを組むと1枚は入ってくるカードだと思う。

体感でしかないが、めっちゃ盾に埋まる。

構築解説

6弾で新たに手に入れた《ストリーミング・チューター》を使うため、シータカラーで構築。

《チューター》のおかげで、《デスフェニ》との決定的な差別化ができるようになった。ありがたい。 コントロール相手に撃てれば、爆発的なドローパワーでリソースを切らさず攻め続けることができる。ただし《ロスト・ソウル》には注意。 《チューター》があれば何でもできるような気がしていたが、実際はその逆だった。《チューター》にスペースを割かれるせいで、構築の自由度が一層低くなるのである。 それでも、このカードを入れた状態が一番回しやすい。

青は《チューター》《サーファー》を4-4で8枚。ここは弄ろうと思ったことが無い。

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ファイアー・バードは《パッピ・ラッピー》《翔天妖精レチア》《コッコ・ルピア》《ピアラ・ハート》の4種。

《翔天妖精レチア》はこのデッキ最強のカードである。 除去されてもマナが伸びて、後半には《ジオドラン》で蘇る。 序盤はコイツで積極的にビートしていきたい。 f:id:mikegamo:20200823002514j:plain

《パッピ・ラッピー》は積極的にマナに置く。 積みすぎると腐るが、序盤の《ジオドラン》の前に是非マナに置きたいためバランスで3枚。

f:id:mikegamo:20200823002454j:plain

《コッコ・ルピア》は最速召喚にはなりえないものの、2軽減がむちゃくちゃ強いので採用。 デスフェニでもよく見る動きだが、《コルピ》→《バディ》&2バードの動きは最強。 まあ、あっちはそのまま《バディ》&《ザーク・ゼヴォル》とか出してくるんだけど…。 3t目は《青銅》と被るので2枚。 f:id:mikegamo:20201101011720j:plain

《ピアラ・ハート》はトリガー兼cip枠。火力範囲が狭く、《ジオドラン》でも出せないのでちょっと怪しい。 f:id:mikegamo:20201101011728j:plain

《コッコ・パルサ》は構築を練った結果、抜けた。 f:id:mikegamo:20200823002501j:plain:w400

コスト軽減なら、基本的に《コッコ・ルピア》の方が強力。 《パルサ》が《コルピ》より強いのは、

  • 《パルサ》→《バディ》と繋いで4t最速召喚を狙える
  • 《ジオドラン》で出せる

の2点。 前者は、シータ構築だと《パルサ》《バディ》《ソルフェニ》を4t目までに全て引き込まなければならないため、現実味が薄い。 後者は、《ジオドラン》を既に出せる状況で《パルサ》を出す意味が薄い、かつ《パルサ》が火力に巻き込まれやすい。 緑マナの確保という点ではわずかに採用の目が残っているかもしれないが、基本的に《コルピ》の方が良い。

《パルサ》を試したくなった場合は、《ピアラ・ハート》と差し替えるのがいい。赤緑のバランスは《ナチュラル・トラップ》と《地獄スクラッパー》の枚数で調整できる。

ドラゴン枠は、5弾で登場した《ボルシャック・バディ・ドラゴン》《緑神龍ジオドラン》。 シータカラーだと他に入れる優良ドラゴンもいないので、《ソルフェニ》がメインプランなら4-4で確定だと思う。

《バディ》は実質cip1ドローなのでシンプルに強い。 f:id:mikegamo:20200823002431j:plain

《ジオドラン》は自分のマナを削ってしまうためアドバンテージ±0だが、《翔天妖精レチア》との相性が抜群に良い。 5マナ溜めて《ジオドラン》→《パッピ・ラッピー》と出すだけで、次ターンほぼ確実に《ソルフェニ》が出せるのもgood。 さらに《ソルフェニ》が強化されたことで、《ジオドラン》は5マナでSAを2体作れるナイスなクリーチャーに。 《バディ》+2バードのマナがあるならそっちの方が良いが、5マナで出せること、《裁》に引っ掛からないラインというのが地味に大事。

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5マナ圏に繋ぐため、《青銅の鎧》を4積み。《チューター》採用でより重要度が増した。 《ジオドラン》も《チューター》も、マナを増やしておきたいカードであるためブーストは大事。 さらに、コントロール相手のビート要員としても活躍してくれる。 《パルサ》が入っていない理由は、主に《青銅》をプレイするからというのもある。

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数少ない空きスペースを埋めるのは、ブロッカーメタの《無頼勇騎ウインドアックス》。 マナを伸ばしたいシータカラーのデッキなのですんなり入る。 5c天門の《剛撃聖霊エリクシア》を破壊したいが、《エリクシア》を1体破壊できたところで殴り切れるわけではない。 f:id:mikegamo:20200919221537j:plain

本当は《地獄スクラッパー》を3枚積みたいのだが、緑が少ないので1枚をナチュラル・トラップ》に変えている。

プレイングなど

2t目《レチア》スタートが理想なので、赤緑を確保するようにマナチャージする。 ただし、色が全然無ければ《レチア》はマナ置きしてよい。多色事故を防ぐ、《ジオドラン》を不発させないというのが理由。

《ソルフェニ》は5t目に出せるならそのルートを取る。 ルートはこんな感じ。 ちなみにこのレシピだと最速4t召喚は無理。

  • 《コルピ》→《バディ》&《ラッピー》→《ソルフェニ》
  • 《青銅》→《ジオドラン》&《ラッピー》→《ソルフェニ》
  • バード→《バディ》→《ソルフェニ》

バードが複数いる状態で《ソルフェニ》を出すときは、《コッコ・ルピア》を優先的に種にする。 効果を持たない《パッピ・ラッピー》を種にしたくなるところだが、Tブレイクした上で相手に1ターン渡すことを考えると、《ソルフェニ》も《コルピ》も次ターンまで生き残ることはまずあり得ない。 ならばせめて、《ソルフェニ》が除去された後の展開を良くしたいということで、最後に場に残っていてほしい《コルピ》を種にする。

コントロール相手かつ《ソルフェニ》を5t目までに出せないなら、2~4マナクリーチャーでビートを開始する。 これは《裁》ケアでもある。 出せる場合もなんやかんやで1枚割りに行くことが多かった。

ビート相手は、ひたすら並べて《ソルフェニ》召喚。 《エタフェニ》の除去に手が伸びそうになるかもしれないが、次ターン負け確でも無い限り《ソルフェニ》を出すこと。 ブリザードは物量が多すぎて殴り返しても意味が無いので、《ソルフェニ》に進化したらさっさとTブレイク。 メイデンは殴り返してもいいかもしれない。 最終的な打点数が足りなそうな場合、《ソルフェニ》召喚前に《レチア》でシールドを割りに行くことも結構ある。

進化速攻を考えると、10マナ付近まで伸ばす価値がある。 《ジオドラン》+《ソルフェニ》、《バディ》+2バード+《ソルフェニ》などなど。 特に《エタフェニ》で墓地回収できているときはマナがあればあるほど良い。

以下、各デッキの相性。

5c天門

無理。 《ソルフェニ》で殴れば《エリクシア》、小型を残しておけば《ザーディア》で狩られる。 先攻を取ってノートリガー貫通を狙うしかない。 とにかく《エリクシア》の存在が絶望的なのだが、《エリクシア》が出てこなくても《ザーディア》《バルホルス》が固くて結局勝てない。

除去コントロール

チャージャーからの《裁》が怖いので、さっさと殴るに限る。 《レチア》《青銅》でマナを伸ばして序盤からビート。《バディ》《チューター》で手札を補充しながら殴り続ける。 最近のコントロールはブロッカーが少ないので、小さいクリーチャーで殴り続けるのは難しくない。 一度は除去された《レチア》が、《裁》で焼かれない《ジオドラン》で蘇るのがアホほど強い。 《ソルフェニ》はタイミングが合えば出したいが、バードが《ファントム・バイツ》の餌食になるので結局出せずじまいのことが多い。

速攻・ビート・WS

普通にトリガーしてくれれば五分くらいには勝てる。 ブリザードメイデンWSは《スパーク》が多いので、《ソルフェニ》を出したらとっとと3枚割りに行く。 《チューター》はマナ置き。

デスフェニ せめて勝ちたい相手だが、キツい。 《ザーク・ゼヴォル》のスレイヤー、《メギラ》《ゾルヴェール》のブロッカーが邪魔。 1体でSA3打点を生成してくる《ガルザーク》のせいで、攻撃性能でも負けかけている。

6弾のランクマッチ

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エタフェニカップ最終日。

エタフェニカップマスター入り以降、ランクマではずっとこのデッキを回していた。 最高レートは新弾直後の環境めちゃめちゃなときに1521。 その後はずっとレート1450前後をうろうろ。 試行回数はそんなに多くないが、1430を割ることは無かった。 相変わらず環境入りはできていないが、全く戦えないわけでも無かったのでほっとした。

過去のレシピなど

5弾リリース直後

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上方修正直前

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上方修正後の5弾環境

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アクアンカースペイン ver.06【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

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つばめこ(@tsubame_kko)さん投稿のレシピを回したらとても好感触だったので、許可を頂いて紹介させていただくことにした。

構築解説

メインカード

主役は《無敵悪魔カースペイン》。 ちょっと頑張って墓地を肥やせば、すぐにT・ブレイカーになる「パワーカード」。 f:id:mikegamo:20201030223704j:plain

墓地肥やしカードとして使うのは、手札補充役も兼ねる《アクアン》《ストリーミング・チューター》。 この2枚は両方とも《カースペイン》を拾える。美しい。

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追撃の《チューター》でさらにブレイク数は加速した。

さらに、新たな墓地肥やし要員として《暗黒導師ブラックルシファー》を搭載。 一度に5枚も墓地が増えるのは凄い。

地味ではあるが、コスト論的にも結構強めのスペック。 《カースペイン》が除去された後のサブアタッカーとしても優秀である。 実は《カースペイン》がデーモン・コマンドなので、墓地に行くと《ブラックルシファー》のパワーが上がる。

私は1枚しか持っていないのだが、持っているなら2~3枚積んで良いと思う。 f:id:mikegamo:20201030223800j:plain

墓地肥やしについて

この構築だと、墓地に落ちるクリーチャー枚数の期待値は下表の通り。

クリーチャー 墓地枚数
《アクアン》 1.65枚
《チューター》 3.00枚
《ブラックルシファー》 4.375枚

DMPP-04時点では、一度に墓地を肥やせる枚数の最高は《アクアン》だった。 それだけでは墓地枚数が足りないので、《エンリッチ・ワーム》などでちょろちょろ墓地を溜める必要があった(↓を参照)。

mikegamo.hatenablog.com

それが、DMPP-06で手に入れた《チューター》《ブラックルシファー》のおかげで、一度に墓地に送れる枚数が増加。 パワー上昇幅が大きくなったことで、殴り返し・ブレイク数の奇襲性が大幅にアップした。

サブカードたち

《チューター》の他にもう1枚だけ採用されている呪文が《ダーク・ライフ》。 普通のデッキだと呪文が墓地に落ちるのが怖いのだが、このデッキは呪文を極限まで削った構築になっているので安心して使える。 このカードも《アクアン》《チューター》両方に引っ掛かるのが素晴らしい。

個人的に、《ダーク・ライフ》が使いやすい構築になっている点はかなり評価が高い。

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サブプランに黒神ゾルヴェール》《超神龍アブゾ・ドルバ》を用意。 《ゾルヴェール》はブロッカーの補完にもなっている。

ただ、30戦ほどして《アブゾ・ドルバ》を出せたデュエルは1回も無かった(私のプレイングの問題もあると思う)。

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改良点

《カースペイン》を早めに1枚、丁度いい所でもう1枚引けるとめちゃくちゃ強い。 課題は、《カースペイン》を引き込めなかったときの動き方だろう。

同じく墓地を活かせる《アブゾ・ドルバ》は、種3枚・自身1枚のため出せる確率が低め。 サブプランを太めに確保するために枚数を増やすか、あるいは思い切って、この枠を《ブラックルシファー》と進化デーモン・コマンドに充ててしまうのも良いかもしれない。

自分は《アシダケ》《幻緑》を引きすぎるのが苦手なので、2~3枚を《青銅の鎧》にしていた。 2→4の流れも強いので、この辺りは対速攻と対コントロールのどちらを重視するかの好みだと思う。